目が覚めたら、どうしようも無いくらいレガ様だった   作:ACS

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第8話

#8 良い湯だな

 

 

お風呂は命の洗濯とはよく言った物だ。

 

廃ビルにはお風呂の様が設備は無い為、行水擬きしか出来ていなかった、久々の湯船は身体の芯から温まるなぁ。

 

 

今回はちゃんとチェックインして湯に浸かっている為、誰憚る事無く温泉を楽しむ事が出来ている、高町家の車を走って追いかけた甲斐があると言う物だ。

 

然も露天風呂、僕は万一なのは達とすれ違ったりしない様に夜中に入浴しており、半ば貸し切り状態なのも最高だ、変に怯えられたり、人が死んだりしないで済むからね。

 

肩までゆっくり浸かりながら、満天の星空を見上げて思う。

 

 

––––––やっぱり湯治にしかならなかったよ!!

 

確かに原作通りこの旅館にはなのはもフェイトも居たよ? でもジュエルシードを暴走させてもアルフとユーノだけが封印に向かってそれで終わり、なのフェイはダメージが残り過ぎて戦闘出来きる状態じゃなかったんだよ!! 結局ジュエルシードはアルフが回収して終わったんだけどさぁ、もうちょっとでレガ様二人を傀儡にして無理やり原作再現させる所だったんだよ!! 我慢するのは本当に辛かった(涙目)

 

静まれ、俺の両腕!! をめちゃくちゃ意識しまくって事が終わる迄耐えていたんだ、本当に疲れた、偶には人が死なない日が合っても良いじゃ無いの。

 

 

そんな事を思っていた僕だったが、思った以上にその事で疲労していた為か、僕以外の誰かの気配を今になって露天風呂内に発見した。

 

考え事に耽っている内に別の客が入って来たのだろう、この風呂は混浴だが今の僕は子供、レガ様ボディは性欲皆無、僕も肉体に引っ張られている所為かそんなに欲求が溜まらない、つまり態々他人が入ってきたからと言って逃げる様に風呂を上がる必要は無いのだ、と思っていたのだが、入って来たのは僕の下僕だった。

 

 

–––––––れ、レガート様!? こ、こんばんわ!!

 

 

何でいるのさ、ってああ、湯治と露天風呂か、不特定多数の人が居る中に水着も無しに入るのは恥ずかしいからね、人気が無くなってから露天風呂に入るのは不思議じゃ無いけどさぁ、よく旅番組なんかで温泉にタオル巻いて入ってる姿があるけど、アレはマナー違反だからね。

 

 

––––––君は一人で来たのかい?

 

 

コレが重要、折角静かに何事も無く平穏に湯船に浸かっているのにすずかが来てゲロを吐くほど怯えられては困る、絶対にアリサが怒鳴りつけてきて反射的に殺してしまう、今はレガ様症候群を抑えてた反動で精神的疲労が溜まってるから抑えが効かない。

 

当たり前の様に僕の側に移動して来たなのはは首を縦に振って僕の言葉を肯定する、取り敢えずアリサの解体ショーは間逃れたようだ、良かった良かった。

 

 

なのはが頷くのを確認した僕は、それっきり黙って空を見上げる、雲一つ無い夜空、浮かぶ満月、あの砂漠の星でもこの様な空を楽しむ者は居たのだろうか?

 

柄に無く真面目な事を思っていた僕だったが、女湯の方からピチャピチャと歩く二つの水音が聞こえ始めた、耳を澄ませるとアルフがフェイトにジュエルシードを回収した時の話を脚色付きで話しているのが聞こえ、そのまま彼女らも露天風呂に入って来た、しかも御丁寧に真っ裸で。

 

別に反応はしないよ? ただ僕を見て恥ずかしそうに手で身体隠す位なら素直に水着を取りに行けよ、若しくは僕が出るまで諦めてよ、と思う位かな。

 

アルフは野生の勘が働いたのか僕に対して物凄い警戒心を持っている、警戒だけで済んでる所を見ると今の彼女はフェイトの身体優先何だろう、その判断は正しい、今の僕には敵対する意思=三途の川だからね(白目)

 

と言うか、何ちゃっかり反対側に陣取ってるのかな、フェイトさん? いや、まあ知り合いだし、挨拶しようと思っただけなんだろうけどさ、僕挟んでなのはと火花散らすの止めてくれる? ストレスゲージがもりもり溜まってるんだよ!! このままだと温泉が血に染まるッ!!

 

–––––––鬱陶しいよ、二人とも。

 

 

口から出たのはたった其れだけの言葉、しかしそれだけで二人は居住まいを直して静かに湯船に浸かる、アルフは可哀想なくらい顔が青い、なまじっか野生の勘が働く所為で……。

 

その後は一時休戦と言う事になり、静かな時間が流れるかと思ったのだが、意外にもフェイトがぐいぐい来る。

 

名前を聞いて無かったね、私はフェイト、幽霊さんの名前は? と聞かれレガート・ブルーサマーズと答えれば、じゃあレガートって呼んでも良いかな? と来る、この瞬間のなのはは凄かった、何が凄かったって殺気がヤバイ、様を付けろよと目が物語っていた、それでも口を挟まないのは僕とフェイトの会話を邪魔しない為だろう。

 

その後はフェイトの一方的な質問責めにお見合いでもしているのだろうか? と言う疑問が湧き始めた、後フェイトさん? 身体隠す手が外れてますよ? なのはは初めから隠す気ゼロだから言っても無駄だ。

 

返事が面倒だからと黙って見ても質問責めを辞めない、挙げ句の果てには好きな女性のタイプやら子供は何人欲しいかなどと言うような質問も飛んで来た、途中からなのはは聴覚に全神経を集中させて僕の返答を待っている。

 

良い加減疲れ始めたので二人の思考を読んでみると、フェイトは至って真面目にコミニュケーションを取ろうと頑張って居ることが分かったのだが、身内以外に接触の無い生活の所為か会話を膨らませる事が出来ないでいる様だ、なのはは単純に僕に気に入られたい一心の様だ、ナイヴスとレガ様の関係に近い、のかな?

 

 

面倒になった僕はそのまま湯船から上がり、部屋へと帰る、露天風呂の方からは『フェイトちゃんが質問責めばっかりするからレガート様帰っちゃったんだよ!!』と言うなのはの声と、『だったら君も会話のフォロー入れてよ!! 私は身内以外と話すの初めてでどうしたら良いか分からないのに!!』と言う声が聞こえ、口喧嘩が始まった、一応仲良くはなったから結果オーライ、かなぁ?





フェイト的には身内以外に出来た初めての知人ですので是非友達になりたいと言う思いがあります。
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