やべっ!もう言うことないや。
なんでどうぞ~!
俺が小学二年生の時、親父に連れられどこか知らないところへ行った。確かでっかい建物だったっけ?あれがシャルロットの家だったのか。
大きな門をくぐり抜けたら何人かの使用人の人達もいたな、そこから先に進むと大きな部屋があってスーツやドレスに身を包んだ人がたくさんいたっけな…いろいろ思い出してきた。
数分後、誰か男の人が出て来て挨拶をしていた。今思えばあれはシャルロットのお父さんだったのか。挨拶を終えたら親父のとこに来てた、その時に俺も挨拶をした。会ってたな。そのあとは…
~~九年前~~
「あれ、ここどこだ?父さん?春香?」
父さんと西園寺のおじちゃんと話しててトイレに行きたくなった。そしたら迷子になった。この家でかすぎるよ、部屋がいくつもあるし廊下も長い。まずここは何階だろう?
「ん?あの部屋なんだ?」
明らかにさっきまでの部屋とは違うな。大きいしなにより頑丈そうにできてる。何なんだろ?気になるな~。ちょっとぐらい覗いても平気だよね?
「失礼しま~す」
「誰?お父さん?」
人がいる?誰だ?それにこの部屋真っ暗だし、どこにいるんだ?
「いや、今日のパーティーに招待されたものだけど君は?」
「私はここの家の娘よ」
「そうなのかい、それよりもなんでここにいるの?あと真っ暗だし」
「人の前に出たくないの、あなたの前にも。そのために電気も消してる」
「どうして?」
「あなたにはわからないわ」
「なら話してみてよ。どんな事情かは知らないけど絶対に笑わない。これだけは約束するよ」
「信じてもいいの?」
「うん、まずは電気をつけよ?」
「わかったわ、それと絶対に笑わないでね」
「さっきも言ったけど絶対に笑わない、約束するよ」
電気がつけてみて分かったけどこの部屋もそうとう大きいな、それにしては家具が少ないし、女の子の部屋にも見えない。一番びっくりなのは今目の前いる女の子はハーフってことだな。
「ハーフだったんだね」
「あなたは軽蔑しないの?」
「軽蔑?なんで?」
軽蔑よりもすごいと思う。ハーフってなんかかっこいいし!
「私は幼稚園の頃からずっといじめられてたの。小学校になってからはすごかったわ。毎日のようにシューズは隠され、いろんなものには落書きをされる。そんな日々だったわ」
思ったより深刻そうだな。部屋の感じからそんな事だとは思ったけど。
「つらい事を言わせちゃったね。今はどうしてるの?」
「見ての通りよ、ずっと家にいるわ」
やっぱりか、ハーフってだけでこんな風になるなんて。どうすればいいのかな。
「もう学校には行かないの?」
「来月からロシアに行くの、お母さんがロシア人だからロシアに行くらしいわ」
「でもそれで変わるの?」
「わからないわ、でも怖い、すごい怖いの」
体が震えている。一体どんな仕打ちを受けたらこんなことになるんだ。これだからいじめは…許せない。
「そうだ!」
「なに?」
「確か…あった!はい!」
「なにこれ?」
「御守りだよ、それを持ってたら大丈夫だよ!」
「御守りって…これただの五円玉じゃない」
「ご縁がありますようにって、ただのシャレだね」
「フフ、こんなのでいじめられずに済むなら簡単だわ。でもありがとう大事に持っておくわ。それなら私からはこれを渡しておくわ」
「これは?」
「私の命より大切なものよ」
「え?そんなものを僕が?」
「あなたになら何故か任せられるわ。もし私が戻って来たら渡して」
「わかった、君の名前は?」
「私の名前はシャルロット、西園寺シャルロットよ、あなたは?」
「僕?白石風太。風に太いで風太」
「え…あなたが」
「ん?どうしたの?」
「い、いえ。なんでもないわ」
「シャルロット!もしシャルロットが戻って来たら必ず会いに行くよ!そして必ずこれを返す。絶対に!」
「そうね、私ももし帰って来てあなたが来たらこの五円玉を返すわ。約束よ!」
よくわからない人だけど何故か前までの人達とは違う。私をハーフと知っても軽蔑をしなかった。それどころか五円玉なんかを渡して来てこれで大丈夫って。ただあの人が白石風太…お父さんが言っていた人。これならありかもしれないわね。
「もしもしお父さん、あの話ありでもいいです」
「そうか!それはお父さんも嬉しい。でも急にどうした?」
「さっき会ったの。不思議な人だったわ。ただ今までの人達とは違うわ」
「そうなのか…でもロシアに行くんだろ?」
「約束したの、いつか帰って来ると」
「まさかシャルロットがここまで変わるとは。風太くんはいいかもしれないな」
「そうですね」
一人にこんな時間使ったら全ヒロイン出すのに何話かかるんだって話ですね。
まぁ多分次で終わりですね。
次は幼馴染みか学校のアイドルか、どっちがいいかな~。