第一話 おしゃぶり
今は昼。ここはイタリアのとある場所。ここにある貴族の一家がある。ここの貴族には、もうすぐ5歳になる息子と娘がいる。父と母は庭で遊んでいる子供たちを見ながら、話していた。
「あらあら、お兄ちゃんはいつも元気ね」
「子供は元気が一番だよ。お金等も大事だが、命や健康に勝るものはないのだから」
「そうね。あら?」
「どうした?」
「いつの間にかスオもユリアも居なくなってるわ!?」
「大丈夫だろうよ。ここら辺は治安がいいんだから」
「なにもないといいけど……」
「いつものことじゃないか」
「それもそうね」
場所は変わって、細くて人の殆ど居ない道。迷子になった子供が二人、迷い込んでいた。一人は髪がきれいな金色で短くさっぱりと切っていて、右目が緑、左目が紫の男の子。もう一人は肩辺りまである金色の髪を一くくりにし、右目が蒼、左目が紫の女の子。
「スオ兄、なにか怖いところに来ちゃった。どうしよう。怖いよ」
「そうだよね。どうやっておうちに帰ろうか。」
そんな会話をしている二人は、男の子はスオーノ。スオーノ・クローバー。女の子はユリア・クローバー。さっき貴族が何処かに行ってしまったと言っていた子供たち。
二人が話していたら、男の人がやって来た。
「お二人さん、ちょっといいかい?」
「「誰!?」」
「いきなりだけど、二人には、この白いおしゃぶりを一つずつ持っていてほしいんだ。」
「知らない人からものをもらってはだめって言われてるんだ。だからできないよ」
「でも一度触ってしまったでしょう?もう胸元について離れないと思いますよ」
「「そんな!?……本当だ」」
「無理にはずしたら死にますよ。君たちがもう少し大きくなったら、もう一度きちんと説明しに来ますからね」
「「………わかった」」
「君たちが10歳になったら説明に来ますね」
男はそう言ってどこかへ去っていった。
「スオ兄、変な人だったよ?」
「僕もそう思うよ。とりあえず、帰ろうか」
夕方になって帰ってきた二人。父と母は当然心配する。
「何処に行ってたの?お母さん、心配したのよ!?」
「「ごめんなさい」」
「ところで二人とも、そのおしゃぶりと、髪の色はどうしたの?」
「「おしゃぶりは置いといて、髪の毛?」」
「二人とも真っ白で気持ち悪いわ!!」
「落ち着いて、お母さん。スオ、ユリア、二人とも、部屋にいってなさい」
「「はーい」」
------------------二人の部屋-----------------
二人して鏡を覗き込んでいる。
「どうしよう、髪が本当に真っ白になってるよ、スオ兄」
「僕もだよ、ユリア」
「さっきもらったおしゃぶりと関係あるのかな?」
「わかんないよ。とりあえず、10歳になるまで待とう」
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