魔法少女リリカルなのは〜可愛いは正義〜   作:学役格

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またあえるよね

 

 

いつものように、家族の邪魔にならないように公園に来てぼーとしていた。甘えたいという気持ちを見ないようにしながら。そんな変わらない日常に飛び込んで来たのは無表情の貴女でした。

 

「ねぇ、なんでそんなに暗い顔をしているの?」

「ふぇ?だれ?」

突然上から声が聞こえたから変な声を出てしまったの。少し恥ずかしいと思いながらもうえを向くと女の子が立っていた。

「私は楯井っていうの。君は?」

その娘は楯井ちゃんっていうらしい。なんでなのはに声をかけたのかわからないけど名前を言われたら返さないと変に思われるし、

「なのはは、高町なのはなの・・・・・。」

「そう。高町さんはなんでそんなに暗い顔をしているの?」

その質問はなのはにとってあってはならない質問だった。

「別に暗くないの。なのははいい娘だから、だれにも心配をかけちゃダメだから・・・・・。だから・・・・・」

暗かったら心配をかけちゃう・・・・・。

「お家でなにかあった?話してみたら気が楽になるかもしれないよ。」

そうしたら楯井ちゃんはそういってきたの。今初めて出会ったのに・・・・・。

「なにがあったって・・・・・?」

「高町さんが暗くなった理由。訳があるんでしょ?」

暗くなった訳・・・・・。

「・・・・・お父さんが。お父さんが・・・・・お仕事で怪我をして・・・・・。お母さんは、お父さんの代わりに1人で店を経営しないといけなくて・・・・・。」

電話がきた時のお母さんの顔は今でも覚えている。

「お兄ちゃんはお父さんのお見舞いとか剣の練習で忙しく、お姉ちゃんも一緒に・・・・・。なのはが家にいると邪魔になるし・・・・・。それでそれで・・・・・。」

病室でのお兄ちゃんとお姉ちゃんの悲しそうな顔も・・・・・。

 

「高町さん。高町さんはお父さんやお母さんは好き?」

私が言葉を探している時にそう聞かれた。

「好きなの!!お兄ちゃんもお姉ちゃんも!!」

みんなでいると心が温かくて、なにかみたされるような気がするし、なによりみんな笑顔だった。

「そう。なのに離れるの?」

「だって、忙しいのに迷惑かけるし・・・・・。お店終わった時のお母さん、いつも疲れてるし・・・・・。」

なのはがみんなの負担になったらいけない・・・・・。

「それでいいの?」

「だってそうするしか・・・・・。」

なのはが我慢すればいいの。そうすればまたみんなが笑顔になる時がくる。

「ねぇ高町さん。もしかしたら、高町さんと高町さんのお母さんは近くにいるようで遠くにいるね。」

「えっ?」

近くて遠い・・・・・?

「そうでしょう?家族なのに自分が邪魔に思えてくる。それはおかしいと思うよ。」

「でも、「でもじゃない。それは自分で思ってるだけで、高町さんのお母さんにとっては甘えてきて欲しいのかもしれない。知ってる?言葉は気持ちを伝えるんだよ?話さないと気持ちも伝わらない。だからちゃんと話してみなさい。自分の気持ちを。」

自分の気持ち・・・・・。言葉にしないと伝わらない、自分の中にある思いを・・・・・。

 

「これ。あげる。じゃ。」

楯井ちゃんは飴をなのはに渡してここから去ろうとした。このままで終わったらなのははもう楯井ちゃんに会えない気がしたの。

「楯井ちゃん!!なのは、話してみる!!話してちゃんと自分の気持ちを伝える!!だからまた会えるよね⁉」

表情が変わらないけどなのはのために話をしてくれた。なのはに希望を見させてくれた。これでお別れは嫌なの!!

「そうだね。人の命は長いからね。きっと会える。」

 

 

変わらない抑揚で当たり前に言う楯井ちゃん。その事に嬉しさを感じるなのはもいる。そのままこっちを見ずに去っていった楯井ちゃんを見て、楯井ちゃんらしい、と思った。あってから少ししか立ってないのに。その事になのはは更に嬉しくなった。それで気づいたの。

なのは、笑ってる・・・・・?最近はずっと笑ってなかったきがする。それで楯井ちゃんから貰った飴を舐めながら、楯井ちゃんの顔を思い出して、

「甘い・・・・・。」

また笑ったの。

 

 

 

 

 

 

「お母さん。」

なのはの声は震えていたと思う。でも、手の中の飴の袋がなのはに勇気をくれる。

「なに?なのは。」

「なのはは・・・・・。なのははお母さんに迷惑をかけていいの?」

それが精一杯の言葉だった。そうしたらお母さんは少し驚いて、そしてなのはを抱きしめてくれたの。

「お母さん・・・・・?」

「なのは。当たり前よ。なのはは私の娘だもの。」

「甘えてもいいの・・・・・?」

「・・・・・ごめんねなのは。なのはに辛い思いをさせたみたいね。」

そう言って強く更に強く抱きしめられた。そうしたら涙が出てきたの。

「なのは・・・・・?」

「悲しくないよお母さん。嬉しいの。でも不思議なの。嬉しいのに涙が止まらないの。」

「なのは・・・・・。」

その日は二人で一緒に寝たの。その時に楯井ちゃんの事を話したの。

「楯井ちゃんって娘がね?なのはの背中を押してくれたの!!無表情だけど、どこか温かさを感じて、とても優しいんだよ!!」

「そう。ならお礼をしないとね。」

「うん!明日も公園に行ってみる!」

その次の日、公園に行って待って見たけど楯井ちゃんは来なかったの・・・・・。でも、きっとまた会える。そんな気がするの。




なのはが少し考え方が大人っぽいですね。でも甘えたい年頃なのはかわらない。それが今回の事を引き出したのかもしれませんね。
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