大仰な話になっちゃったね。今のは閑話休題って事で。てへっ。
さて、何が工廠で起こり、何故
「貴官は何時からグローバル化したのだ?」
「おい、人をいかにも最近教育改革した高校みたいにいうな。ちなみに上谷高等学校に外国語のコースは無いぞ」
「そんな事は聞いてない、提督よ」
ええ。ボケ殺しですか紀伊サン。せめて乗ったのなら最後まで付き合ってよ。
「やめてくれ、提督。人をそんな酒の名前みたいに評するのは」
「それは鬼〇しですよ紀伊サン」
「それと私の事はさん何て山犬の娘みたいに敬称を付けないで良い。普通に紀伊と呼べ」
「随分と勝手なんだなお前は」
「黙れ
「アシ〇カ!?じゃなくてモ〇!?名前短すぎて分かんねえなコレ」
とまあ先程からこんな調子で紀伊は全く俺の事を相手にせず寧ろ私が相手してやってんたぞ、みたいな仏頂面で金剛達は羨望と畏怖と遺憾な眼で見てくるし。つまり、一言にすれば参った、という心境何だけど。ところで榛名は俺の箪笥に何か用なのかな?案の定下着類はそこにいれてないのでそんな物欲しそうな顔されても俺は何を恵んであげればいいのか分からないし、下手したら憲兵さんに捕まっちゃうよ俺。ていうか提督業って私物を監視する警備員の事なのかな?
「かんちょ…ではなく、提督よ。話は急に転換するのだがここの鎮守府はもうこんなに艦娘が居るのか…正直驚いた、と言ったところか」
「おい待て。今艦長と言おうとしただろ。分かるぞ。お前は俺のことを沖〇艦長とでも思っているのか」
「エネルギー充填率はいくつだ?」
「ってお前が艦長かよ!!98%だよ!!」
「ネオアームスト〇ングサイクロンジェットアームストロング砲発射!!」
「他意は一切無いけど長い上に隠しきれてねぇよ!!伏字の〇も何か『ここに一文字埋めてください』みたいな文字当てゲームみたいになってるし!!それと何もねーけど完成度たけーなオイ!!それと便座カバー!!」
「…提督はツッコミが下手なのだな。まるでクラスに一人は居る異様に明るいけど言ってることは糞つまんなくてあとルックスはネ〇星人みたいにキモくてぶっちゃけて死んでほしいアンケートを何年も総なめにしちゃって挙句の果てには遺書を残して」
「やめて!!そんなピンポイントないじめしないで!!もう俺の
「HA☆NA☆SE!!」
「何を!?」
「ネオア…」
「シャラップゥゥ!!ただの下ネタになってるから!!」
もう疲れた。拝啓、お父様お母様へ。私はここの鎮守府に来てから僅か数時間でやり切れなさを感じます。もう帰りたいです。
「じゃあワタシのマイハウスに来るネー」
「ありがたいな、その誘いは…」
「じゃあ早速エアプラントに乗るネー」
「英国かよ!?それはマイハウスじゃなくてマイカントリーだろ!!」
「あれ美味しいですよネー。お茶請けには丁度良いんですヨー」
「それはカントリーマ〇ムだろ!!」
「提督!!店に客が居ないぞ!!」
「それは閑古鳥!!てか全然上手くねえよ!!貴方の方こそボケが下手なんじゃないんですかぁ!!」
俺は一旦間を置くと提督机の席(決してチョコレートだったりバーではない。俺の執務室は至ってシンプルな提督机なのである)に深く腰掛ける。どうやら紀伊は既に(誠に遺憾だが)この横須賀鎮守の雰囲気に慣れてしまったらしい。一見、堅苦しい風貌ではないのだが根はそうでもなく活字で長門らへんを並べたら一気に分からなくなりそうな口調だ。補足しておくとCVは決して小倉〇音ではない。しいて言うなら伊〇静あたりのお姉さまキャラが合いそうだ。我ながらナイスなチョイスだと思う。うん。
そんな俺のくだらない思考もとい妄想を無下にするかの様に金剛が出した紅茶とイギリッシュなパンを頬張っている。意外にも大食いなのかそれなりに大きいパンを一口で平らげてしまっている。何処ぞの正規空母と肩を並べて大食い競争何てしたら案外絵になるかもしれない。まあ絵空事だけどね。ていうか絵空事であって欲しいなぁ。実際にあったら俺の財布が轟沈しちゃうもん。
その時、執務室をノックする音が扉の向こうから聞こえた。それと重なるように赤城の声がする。言ったそばから来んのかよ。大食いな上に地獄耳ですか貴方は。厄介な上司か。
「紀伊さん居ますか~?」
俺の思考とは裏腹に随分と陽気な声が聞こえる。しかし声の雰囲気から伺うと目的は紀伊じゃないらしい。
俺の代わりに秘書官の加賀が扉を開ける。
「あ、加賀さん。そろそろ三時のおやつですよ?」
「それを言いに来んかい!!」
「失礼ですね提督。私は己の食欲を満たそうとするあまり加賀さんを間宮さんの所へ一緒に連れて行って二人だから沢山食べても心理的に多く食べてないと錯覚させる様な事はしませんよ」
「いや、己の欲求は隠しきれてないし寧ろ目論見まで暴露しちゃってるし、それは心理効果でも何でも無く先入観の問題だろ」
「煩いですね提督は。吸い込みますよ」
「カー〇ィー!?」
榛名の肩が一瞬波を打つ。対して紀伊は相変わらずの調子でパンを頬張っている。てかお前それ何個目だ!?
「提督を…食べれる!?」
「榛名さぁーん?性的に言った意味じゃないですよー?」
「え?そうなんですか?」
赤城が首をかしげる。さも「私はそう言いましたよ?」みたいな顔をして。
「お前は全力で否定すべき立場だろう!!」
「提督を食す?汚いな、ゲロ以下の…いやイカ以下の匂いがプンプンしてる奴を食す…それは神に、食に対しての冒涜だぞ?」
「紀伊は俺をいじめたいだけだろ!!あと、下ネタが激しい!!」
「Yes,we can!!」
「オ〇マ大統領!?てか勝手に“I”を“We”に変えないでくれよ!!」
あー、何か進展しないなもう。結局あの提督挨拶の会も紀伊の大胆な登場によって中止しちゃったし。
幸いなことに工廠はたまたま
超大和型戦艦の壱番艦、紀伊。
彼女は結局何者何だろうか。若しかしたら我々と深海棲艦との戦いに終止符を打つ
何だろう、心に何かが引っ掛かる。
俺はそんな懸念をを心の隅に隠しながら楽しむ紀伊達を後にして工廠へと向かった。今頃全ての艦娘の偽装が
「私達完全に空気でしたね、比叡お姉さま」
「うわぁーん。おねぇさまぁ!!見捨てないでぇ!!」