バカテス×うちトコ~文月流・学園ライフ~   作:彩乃

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今日は、僕の二年生最初の日。
期待と不安で緊張していたせいか、目覚ましをかけずとも早く起きてしまった。
しかし学校へ行くには差し支えない時間だと、制服に着替え、朝食を食べ、まだ寝ている先輩&後輩をおいて、僕は中学校へと足を進めた。
僕の通う文月学園へと―



第一問 春と代表とAクラス・・・じゃ。

 ―ここは文月学園、全国有数の進学校である。僕は狭山歩、この学園の新たな2年生である。中等部、高等部と分かれており、エスカレーター式で高等部へ入学する生徒もいれば、中学だけの生徒もいる。

それにしても、この学園は本当にユニークだと思う。

しかし、その『ユニーク』なシステムが生徒らを集める要因なのだが。

校門が見えてくると同時に、校門の前に立つ先生の姿が見える。整えた黒髪に、黒ぶちのメガネ、またもや整えられたスーツ。厳しそうな先生の基本形だ。

「おはようございます。長…両論先生。」

両論政治先生。この先生は、長野先生と呼ばれている。僕はあまり呼びたくないが。

「おはよう。狭山君だな。」

「あ、ありがとうございます。」

「それにしても早い、いつも最初に学校に来るが…」

「?」

「今日は2番だな。」

「え?」

僕はつい昇降口を見た。

すると、黒いサラサラした長い髪が見えた。中等部の生徒はある程度頭に入っているが、黒髪のストレートヘアの生徒は少なくもない。すると、その生徒は僕の視線に気づいたようで、振り返った。

「…あれは」

「さ、早く教室へ。」

「あ…ハイ。」

僕はその生徒の元へ走る。もう前の生徒は本を広げまた歩き始めている。相変わらずのマイペースだ。

「徳島、」

「…」

「ねえ、聞こえてるでしょ」

「…」

「ねえってば、」

「うるさいで、聞こえとるわ」

「だってシカトするから」

「別に、答えんでもええやろ。」

「全く…」

彼女は吉波藍、僕の友達である。本と甘いものにしか興味を示さないので、いつも無表情、俗にポーカーフェイスというやつだ。

「やけに早いね、振り分け結果が気になったとか。」

「ない。」

即答か、思った通り。

「姉さんらが早く行こうって言ってたんやけど、言い出しっぺと高知が寝坊して、香川が寝ボケを直してるとこや、もうそろそろ来るはずやけど」

「くおら!姉さん、高知、きびきび歩きい!」

「うわーん、香川はスパルタすぎるんよ~」

「いだだだ、かが姉ちゃ、痛いきに!」

「しっかり朝食うどんも食べたんやから、ほら、通知書!」

「うう~、1-Ⅾクラス…」

「なあっ!?Eクラスじゃ…」

「ハイハイ、姉さんは高等部の方行きや、寝るんやないで!」

「は、はい…行ってきます…」

「高知はこっち!」

「ひいっ!」

「…」

「…」

「ああ、徳島、まだあんた通知書見てないん?」

「香川やって見て無いくせに…」

「うちは姉やで!なんで愛媛姉さんには「姉さん」付けでうちは「香川」なん!?」

「香川は香川だからや。じゃあ「うどん」がいい?」

「いらんわあ!」

「じゃあなんで香川の部屋の水道出ないん?うどんのせいでうどん用のうどんの為だけの水出なくなったんやろ(笑)」

「きい~っ!徳島のくせにぃ~っ…ていやっ!!」

シュバババババッ

「ハッ、冷凍うどん攻撃が私に効くと?」

さすがだ、全部よけてる。ここまでくると徳島は身体能力が高いどころじゃないのかもしれない。

それにしても、ほかの生徒が来る前にこのけんかを止めないと。

「あ~二人とも、そろそろ人が…」

「「あ」」

2人の動きが止まる。

「仕方ないな、ここらで勘弁したるで」

「これ以上やっても勝ち目ないくせに(ボソッ)」

「こいつ…」

ああそうか。徳島の挑発のせいなのか。なるほど。

「と、ところで二人ともクラスは?」

「うちは…3-Cやな。」

「…埼玉は?」

「2-Aの代表。」

「…!?」

代表とは、そのクラス内での最高成績者だ。試召戦争の大将になる人物でもある。

「ちょ!平気、徳島!生きとる?ねえ!」

「え?」

「ちょっと!うちの妹に何してくれてるん!?」

「なぜ…なぜ私が埼玉に…」

「ほら!あんたやってまだ通知書見てないんやろ?これからテストでいい点とればいいやないの、な?」

「…香川?」

後ろから声がした。振り返ると、いかにも頭のよさそうな青年が立っている。

「ああ、…岡山。」

「なにやっとる。」

「まあちょっとな。」

「早く行ったほうがいいんじゃないか?」

「…そうやな。徳島、がんばりい。じゃ。」

そういうと、香川はまっすぐ校舎へ、岡山と呼ばれた青年は高等部の方へ歩いていく。

「徳姉ちゃ~平気か~」

高知は徳島をゆさゆさ揺らしている。

「…もう平気。」

「で、姉ちゃのクラスは?」

封筒から出した紙には、『2-A 次代表』そう書かれていた。

次代表とは、代表の次に成績の良い生徒のことを指す。代表が欠席時などに代表の代わりを務める。

「徳姉ちゃがうらやましいぜよ…Aクラスだなんて…」

この学校では、学力に応じてクラス分けをする。A、B、C、Ⅾ、E、Fとあり、Aに近づけば近づくほど成績が良く、Fに近づけば近づくほど成績が悪い。クラスに応じて設備の良し悪しも変わる。しかしその格差も酷いものであり、学力最低のFクラスなんてちゃぶ台に座布団、何て噂があるほどだ。

「さ、代表と次代表が遅れちゃだめだよ、行こう。」

「…うん」

これから始まる『学校生活』の中、ぼくはこの『システム』の波にのまれやしないだろうか。期待と不安を抱えつつ、僕は昇降口へと急いだ。




こんにちは。(こんばんは?)彩乃です。
初小説投稿となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
小説投稿ペースは、早めにしようと努力していますが、どうにもうまくいかないことが多いです。ペースは、投稿後遅く1週間以内、早く投稿できたら1日1話、投稿できるといいと思います。
それと、読んでくださった方、感想を書いていただけると嬉しいです。今後の執筆の参考にさせていただきたいからです。なんか堅苦しい喋り方してますが、画面の向こうでめちゃくちゃ喜怒哀楽してるので。
これからも、この小説をよろしくお願いします!
あと今回のタイトルコールは徳島さんでした!
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