ISの世界に来た者。   作:北方守護

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第8話 剣乙女と悪戯兎(後編)

家に上がった武昭は道場を目指した。

 

「それにしても、この家は広いな……おっ、ここだな

あれ?誰もいないな……まさか入れ違いになったのかな………」

武昭が道場に入ると無人だった。

 

「まぁ、誰か来るまでここで待たせてもらうか………」

 

「おいっ!お前は誰だ!?」

武昭が道場に入って中を見てると黒髪で同い年ほどの女子がいた。

 

「いや俺は「そうか!強盗だな!だったら私が倒してやるっ!!」うわっ!」

女子は武昭が説明する前に竹刀を持って襲ってきた。

 

「ちっ、人の話を聞きやがれ!!」

 

「うるさいっ!強盗の言う事なんか聞くものかっ!!」

女子は息もつかせず攻撃してきたが武昭は躱していた。

 

「全く……そっちが、そうくるんなら俺も行かせてもらうよ!」

 

「なっ!?私の竹刀を止めただとっ!?」

女子は自分の攻撃が片手で止められた事に驚いていた。

 

「なかなか、やるみたいだけど、上には上がいるんだよっ!」

 

「しまった!やられるっ!!………(ん?何で痛みが来ないんだ?………)あっ」

女子が竹刀を弾き飛ばされて攻撃が来ると思い目を瞑ったが衝撃がいつまでも来ないので

目を開くと武昭は当たる寸前で拳を止めていた。

 

「ふぅ、頭は冷えたかな?」

 

「なんで……そのまま攻撃しなかったんだ?」

 

「別に攻撃する必要も無いし、それに俺の話を聞いて欲しかったからさ」

 

「話だと?」

 

「そうだよ、俺の名前は宮本武昭。ここに来たのは篠ノ之柳韻さんから手紙を貰ったからだ」

武昭が女子に手紙を見せると慌てて土下座をした。

 

「すまなかった!知らない事とは知らず、あんな事をしてしまって!!」

 

「い、いや俺だって勝手に入った様な物だからお互いが悪いって事で」

 

「だが、それでは私の気が済まない。だから私が出来る範囲で何でもしよう」

 

「何でもって言われても………だったら俺と友達になってよ」

武昭は女子を立たせると手を差し出した。

 

「そんな事くらいで良いのか?」

 

「あぁ、俺はこの街に来たばかりだから、まだ友達はいないんだ、だから」

 

「そうか……その様な事情ならわかった、そうだ私の名前は篠ノ之箒と言う」

 

「これからよろしく篠ノ之さん。あぁ、俺を呼ぶ時は名前で構わないよ」

 

「では、私の事も箒と呼んでくれ。篠ノ之では他に家族がいて紛らわしいのでな」

 

「わかったよ箒、そうだ悪いけど柳韻さんを呼んできてくれるか?」

 

「うむ、少し待っててくれ」

箒が柳韻さんを呼びに道場を出たので武昭は置いてあった座布団に座った。

 

「そういや箒にあのウサ耳を付けた人の事を聞いておけばよかったな、まぁ後でも良いか」

座りながら武昭は最初に会った女性の事を考えていた。

 




はい、今回の前後編では武昭が箒と会いセシリアの両親の名前が出ました。

まずセシリアの両親の名前については何となく外人らしいとの事でつけました。

ちなみに、この時はまだISが世間に出てないのでセシリア一家は仲良しです。

それでは今回は、この辺りで終わらせてもらいます。
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