篠ノ之柳韻と会った武昭は母屋にある和室に通されていた。
「それにしても、私が会った時にはまだ小さかった武昭君がこれ程までに大きくなってるなんてね」
「えっと……俺に会った事があるんですか?」
「ハハハ、会ったとは言っても君がまだ赤ん坊の頃だったから覚えてないのは無理も無い」
柳韻はお茶を飲むと武昭を呼んだ理由を話した。
「それで、今回武昭君を呼んだのはウチの道場で剣術の稽古をしないか、という事で一筆書いたんだ」
「剣術の稽古です……それは俺にとっても良い提案ですけど………」
「あぁ、武昭君が使う剣術の流派の事なら父親から……武能(たけよし)から聞いている
だからウチの道場では基本技術と体力をつけてもらいたいんだ。」
「その様な事情なら……ありがたく受けさせてもらいます。」
武昭は柳韻からの提案を了承すると頭を下げた。
「だったら着替えて道場に行っててくれ、私も準備をしたら向かう」
「はい、分かりました」
そう言うと武昭は自前の道着に着替えて道場に向かった。
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武昭が道場に入ると道着に着替えた箒がいた。
「なんだ箒が先に練習してたのか」
「おぉ武昭か……って、その格好はどうしたんだ?」
「あぁ、柳韻さんに言われて今日からこの道場に通う事になったんだ」
「そうだったのか、だが武昭は剣術は出来るのか?」
「まぁ、ウチの家系は昔から受け継いだ流派が有ってな、ここでは剣術の基本技術を鍛えるんだ」
「へぇ武昭の所も流派を受け継いでるのか、私の家も篠ノ之流という流派を受け継いでるんだ」
「おう、どうやら二人とも仲良くなったみたいだな」
「柳韻さん」 「父さん」
「箒も武昭君から聞いたと思うが、これから彼もウチの道場に通う事になった。
箒とは同い年だから互いに切磋琢磨していくんだ」
「「ハイッ!!」」
「うむ、いい返事だ。では最初は素振りから開始する!」
指示を受けた武昭と箒は言われた通りに練習を開始した。
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その後………
「よし、今日の練習はここまでとする」
「「ありがとうございました!!」」
柳韻が道場を出たのを確認した2人は床に座り込んだ。
「ハァハァハァ……武昭、初めてにしては、よくついてこれたな」
「自分でも、それなりに鍛えてはいるからな」
「そう言えば武昭は何処に住んでいるんだ?近所では見た事が無いのだが……」
「あぁ、俺は一駅離れた○○に住んでるんだ」
「そうだったのか……では、これから家に帰るのか?」
「そうだよっと、そろそろ電車の時間か、じゃあな箒」
「あぁまたな(私はまだ疲れているというのに武昭は平然としているではないか)」
箒は同じ稽古をして疲れている自分と違って普通に動ける武昭を見て感心していた。
今回は武昭の父親の名前が出ました。
簡単な設定としては篠ノ之柳韻さんと父親は高校時代のライバルでありながら
親友であるという事にします。
詳しい設定は後ほど出しますので楽しみにしててください。
それでは