千冬の風邪が治って数日後………
「そうかい、ウチでバイトをしなくても良くなったんだね」
「はい、急にこの様に報告して悪いとは思うのですが……」
千冬は自分がバイトをしていた店に来ていた。
「いやいや、千冬ちゃんは学生なのに頑張ってくれてたから、少し心配してたんだよ。
働き過ぎなんじゃないかって……
まぁ、これからは自分の時間を過ごしたらいいよ」
「今まで ありがとうございました」
千冬はバイト先の責任者にお礼を言うと店を出た。
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千冬がバイト先に行ってる頃………
「はぁーっ!」
「はっ!隙有り!!」
「はい、そこまで。これで箒の3勝だな」
武昭は一夏を連れて箒の道場に来ていた。
「いったー 少しは手加減してくれよー」
「本気で来いと言ったのは、そっちではないか」
「まぁ、一夏と箒じゃ鍛錬してきた時間が違うからな」
武昭は二人に近付くとタオルを渡した。
「あぁ、悪いな武昭」
「武昭、すまない」
「けど、一夏も鍛えていけば千冬さん位まで強くなれるかもしれないぞ?」
「それって本当か?武昭」
「だけど、それ位になるには沢山鍛えないと駄目だけどな。
まずは、箒に勝つ事を目標にした方が良いぞ」
「ん?なぁ、俺が武昭に勝てる様には、どれだけ頑張れば良いんだ?」
「一夏、武昭に勝つ事は無理に近いぞ」
箒の言葉を聞いた一夏は少し機嫌が悪くなった。
「どういう事だよ箒、武昭は俺達と同い年なんだぞ」
「確かに武昭は私達と同い年だが、その強さは桁違いなんだ」
「そこまで言うなら、武昭!俺と勝負だ!!」
「あぁ、俺は構わないぞ。箒、悪いが審判を頼む」
「私は良いが、一夏、本当にやるのか?」
「あぁ!武昭がどれだけ強いか俺が確かめてやる!!」
「一夏、勇気と無謀は違うって事を教えてやるよ」
「では、始め!!」
箒の掛け声で武昭と一夏の試合が始まると同時に一夏が武昭に迫った。
「とりゃー!」
「ほう、さすが千冬さんの弟だけはあるな……けど!」
「なっ!?ガハッ!!」
武昭は一夏の攻撃を躱すと、そのまま攻撃を加えて一夏を壁に吹き飛ばした。
「そ、それまで!一夏!大丈夫か!?」
試合を止めた箒は慌てて一夏に駆け寄った。
「ああ……大丈夫だ……それよりも、まだ終わっちゃいないぞ!」
「いや、終わりだよ……これを見ろ」
武昭が二人に見せたのは自分の竹刀だったが、それは真っ二つに折れていた。
「竹刀じゃ俺の力に耐えきれないんだよ、箒、これを柳韻さんに渡しておいてくれ」
「あぁ、ちゃんと渡しておこう」
箒は武昭から壊れた竹刀と代金を受け取った。
その後、千冬が道場に来たので、武昭と試合をしたが引き分けに終わった。
今回はここまでです。
久しぶりに更新になりました。
今回の話は一夏と箒の出会いにしました。
簡単な流れとして
武昭が一夏を連れて道場に来る。
↓
武昭が箒に一夏を紹介する。
↓
互いに同じ名字がいるので名前で呼ぶ事を武昭が提案する。