武昭と束が出会ってから月日が経ったある日の事、武昭は束に呼び出され以前来た研究室に来ていた。
「束さんが話したい事があるから指定された場所に
来てくれって言われたけど、何の用だ?
おっ、ここだな。束さん、武昭ですけど……モガッ!?」
「あっ!来てくれたんだ!タッくん!!待ってたよー!!」
武昭が束に呼び出された場所に行くと束が飛びついて武昭に抱き着いた。
(こ、この柔らかいのって、まさか束さんの!?あっ息が……)
「あれ?どうしたの、タッ………タッくん!?」
束は武昭の状態に気づくと慌てて蘇生行為を行った。
「ごめんねタッくん……嬉しかったから………」
「気にしなくても良いですよ、束さんは俺を助けてくれたんですから……
(俺も良い思いをしたし……)」
「タッくんが、そういうなら………それよりも、これを見てよ!」
束がキーボードを操作すると部屋の壁が開いて台座に真っ白なパワードスーツの様な物が出てきた。
「束さん、これって……」
「フッフッフッ、これこそが この束さんが発明した宇宙に行く為のパワードスーツ!
その名もインフィニット・ストラトス!略してISだよっ!!」
「これが、束さんが発明してた物なんですね……」
「そうだよ!今からこれを作った時に使った資料類を持って発表をするんだ!」
「ちょ!?ちょっと待った束さん!!」
武昭は慌てて束を止めた。
「束さん急にそんな事をしても、他の人達が信じてくれる訳無いですよ」
「そんな事言ったって、ちゃーんと、こうやって数字とか出てるんだよ!?」
「あくまでデータがあっても何か実物が無いと信じてくれませんよ……
世間一般の人達は、そう言う物ですから」
「ブゥー だったら、どうしたら良いって言うのさ!」
「どうしたら………例えば誰かに、このISを装着してもらって
宇宙に行った映像を撮ってきて貰うとか月の石を採取するとか……
そういうのが良いんじゃないですか?」
「うーん……それもいい考えなんだけど……そこまで行うには
資金が足りないんだよねぇ………」
束は気まずそうに言った。
「資金が足りないって………どれだけあれば良いんですか?」
「うーんとね……これ位かな?」
「うわっ……結構な額ですね……一応、俺の両親の遺産がありますけど………」
「ううん、そこまではお世話になる訳にはいかないよ………
それはタッくんのご両親が遺してくれたものなんだから……
大丈夫だよ、この束さんに任せれば直ぐに稼げるから!」
束は胸を張って言った。
「じゃあ束さん、俺は帰ります」
「うん、また用事が出来たら呼ぶからねー」
武昭は束の秘密基地から出ると自分の家に帰った。