それに付随して武昭も学校を転校しました。
武昭達の前から箒が引っ越して暫く経ったある日の事……
「ふぅ、今日の掃除も終わったか……」
武昭は篠ノ之道場の掃除をしていた。
「まさか、柳韻さんから、ここの管理を頼まれるなんてな……」
武昭はこうなった経緯を思い出していた。
箒が一夏に告白してから数日後、武昭は柳韻に呼ばれて道場に来ていた。
「急に呼び出してすまないね、武昭君」
「いえ、俺は構わないんですけど、柳韻さん達の方が大変なんじゃないですか?」
武昭が居間を見ると多数の梱包された荷物があった。
「いや、私達の方は大体が終わってるから問題無いんだが……
実は武昭君に頼みたい事があるんだ」
「俺に頼みたい事ですか?」
「あぁ……それは私達の代わりに、この道場をお願いしたいんだ」
「え?俺が……ここの道場をですか?」
「そうだ、とは言っても正式には妻の妹である雪子さんに管理を頼んではいるんだ」
「ん?だったら俺はここに来て何をすれば良いんですか?」
「武昭君には女性が一人でいると危ないから出来るだけ来て欲しいの」
武昭と柳韻の話にお茶を淹れた葉月が入ってきた。
「あっ、ありがとうございます、葉月さん」
「それでどうかしら?武昭君の方は」
「俺の方ですか……まぁ、俺は構いませんけど……その妹さんの方はどうなんですか?」
「それに関しては私が、ちゃんと事情を話しておいたから、問題は無いわ
雪子も、特に構わないって言ってたし……」
「そうですか……だったら、俺も良いですよ。
けど、その事を俺の保護者をしてる人に話してくれませんか?」
「あぁ、それ位だったら構わないよ」
「ありがとうございます、すみませんけど少し待ってて下さい
〔もしもし、弾か?俺だけど陣さんか蓮さんに話したい事があるんだけど……〕」
武昭は自分の保護者をしてる人物に連絡を入れた。
その結果、武昭は許可をもらい篠ノ之道場の母屋に住む事になった。
「雪子さん、道場の掃除は終わりました」
「はい、ありがとう武昭君、やっぱり子供でも男の子が一人いると良いわね」
武昭が母屋に戻ると雪子が居間を掃除していた。
「雪子さん、俺も掃除を手伝いますよ」
「別に良いわよ武昭君、これ位なら私だけで大丈夫だから
それよりも買い物を頼んで良いかしら?」
「えぇ、それなりに力はあるから構いませんよ」
「ありがとう、ならメモに書いてある物を買ってきてちょうだい
それと、お釣りから何かジュースでも飲んできて良いわよ」
武昭は雪子からメモとお金を受け取ると買い物に向かった。
買い物を終えた武昭は帰路についていた。
「うん、ちゃんとメモに書いてあったのも買えたし、数量限定の奴もギリギリだったな」
「……い!お前はパンダなんだから笹を食べろよ!!」
「ん?何か向こうから変な声がするけど……」
武昭が声がした方に行くと公園で数人の男子が長い髪の女子を虐めていた。
「全く、ああいうのは見てられないな……
とりあえずは、これを何処かに置いておかないと これで良いか」
武昭は近くにあったコインロッカーに荷物をしまうと公園に向かった。
武昭が公園の方に気付く少し前……
「おーい!お前パンダなんだから笹を食べろよ!」
「ソ、そんな…私はパンダなんかじゃ……」
「パンダだろ!リンリンって名前なんだから!!」
「なぁ、この髪の毛って長すぎないか?」
「痛っ!離してください!!」
男子の1人が女子の髪の毛を掴んでランドセルからハサミを取り出した。
「よーし!短く切ってやろうぜー!!」
「嫌!やめて下さい!!(誰か……助けて……)」
「おいっ!それ以上、その子に酷い事をするのはやめろ!!」
武昭は女子の前に立つとハサミを持っていた男子の手を捻り上げていた。
「痛っ!何するんだよ!?」
「誰だか知らないけど、お前には関係無いだろっ!」
「確かに俺は関係無いけど、目の前で虐められているのを放っておく事も出来ないんでね
大丈夫?」
武昭は少年の手を離すと少女に近づいた。
「エッと……その……大丈夫です……」
「ん?なんか言葉がたどたどしいけど、もしかして日本人じゃないの?」
「アッ……はい、最近中国から来た
「俺は宮本武昭って言うんだよろしく」
「おい!俺を無視するんじゃねぇ!!」
「あっ!危ない!!」
武昭が鈴音と話してると離した少年が近くに合った木の棒で殴りかかってきた。
「はぁ……手加減してやれば、こうするのか!」
「ガハッ!」
武昭は後ろを向きながら少年に回し蹴りを放って少年を蹴り飛ばした。
「さてと……これ以上彼女に手を出すなら……俺が相手をするけど?」
「チッ!みんな!ここから離れるぞ!!」
少年達はその場から離れた。
「全く……自分達よりも強い相手が来て逃げる位なら最初から、あんな事をしなきゃ良いのに……
おっと凰さんは大丈夫?」
「は、ハイッ……ダ、大丈夫デす……痛っ!」
鈴音が立とうとした時に右脚を抑えて疼くまったので武昭は慌てて駆け寄った。
「ちょっと見せてもらうよ……これは少し触るけど我慢してね?」
「イッ!……ソレは痛イです……」
「ごめんね……けど、触った感じからすると折れてはいないけど腫れがひどいみたいだ……
鈴音さんの家はどこなの?」
「えっ?私ノ家は商店街の中にアる中華料理店ですケド……フェッ!?」
鈴音は急に武昭にお姫様抱っこをされて顔を赤くした。
オリキャラ
五反田
五反田
武昭の両親の同級生。
篠ノ之雪子がどの関係か分からなかったので
箒の母親の妹という事にしました。