ISの世界に来た者。   作:北方守護

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第27話 感じる思い

鈴は武昭と帰りながら気になった事を尋ねた。

 

「ね、ねぇ……さっきの話に出てきた箒さんて……もしかして織斑さんの……」

 

「まぁ……彼女って訳でもないけど友達以上恋人未満って所だな」

 

「へぇーそうなんだ……(だったら武昭に……って!私は何を考えてるのよ!!

鈴は自分が考えていた事をリアルに空想してた。

 

「ん?何か顔が赤いけど……大丈夫か?(りん)

武昭が鈴の額に手を当てて体温を計ってると慌てて距離を取った。

 

「だ、大丈夫よ!……そ、それよりも今、私の事を鈴て呼んでたけど……」

 

「悪いな、急に呼んだから咄嗟に出たからなんだけど……やっぱり、いつも通りの呼び方で……」

 

「ううん!そう呼んで良いよ!そっちの方が呼びやすいし……」

 

「そうか、じゃあ、これからは鈴って呼ぶよ」

 

「えぇ!よろしくね!武昭!!」

 

「へぇ、鈴の笑顔って初めて見たけど結構可愛いんだな」

 

「ふえっ!?き、急に何を言ってるのよっ!!」

 

「ハハッ、悪いな変な事を言って おっと、俺は向こうだから、じゃあな」

 

「う、うん……じゃあ、またね……(武昭に笑顔を褒められちゃった……)」

武昭と鈴は、それぞれ帰ったが鈴は両親にからかわれていた。

 

 

武昭と鈴が学校に転校してきてから数年程経ち小6になったある日の事……

 

「武昭ー!次の授業に私が当たるから、ここを教えてー!!」

 

「ん?どこだ?……あぁ、この問題は……」

 

「それにしても……武昭と鈴って仲が良いよなぁ…」

2人の様子を見ていた一夏が、そう言った。

 

 

「何言ってんだよ一夏、お前だって()()()()()()()()()()と昨日だって……」

 

「まぁなって……なっ!?何で武昭がそれを知ってんだよ!!」

 

「ハッハッハッ、俺にだって、それなりの繋がりがあるんだよ 痛っ!おいおい!一夏!!それはチョットヤバい!!」

武昭が一夏にヘッドロックを掛けられているのを鈴は羨ましそうに見ていた。

 

「(はぁ……やっぱり男の子同士って仲が良いな……)あっ、2人共、先生が来たわよ」

鈴は担任が来た事に気付くと2人に声を掛けて自分の席に座った。

 

その日の放課後、一夏、鈴、武昭は3人で帰っていた。

 

「はぁー……そろそろ俺たちも小学校を卒業か……」

 

「そうか……もう、そんな時期なんだ……」

 

「中学になれば他の小学校からも来るから生徒もクラスも増えるぞー」

 

「そう言えば、そうだな……なぁ武昭は中学でも道場から通うのか?」

一夏は自分が思った事を武昭に尋ねた。

 

「そうだな……雪子さんからは俺の自由にして良いって言われてるんだけどなぁ……」

 

「もしかして元の家に戻るのか?」

 

(!……そうか、そう言えば武昭って元々は、そこの道場の管理を任されてたんだっけ……)チクッ

鈴は自分の胸に小さな痛みの様な物を感じていた。

 

「いや、俺はそのまま道場から行こうかなって考えてるんだ、そっちの方が近いし」

 

「へぇーそうなんだぁ……(って、何で私、ホッとしてるんだろ……)」

 

「じゃあな武昭、鈴」

 

「あぁ、明日学校でな一夏」

 

「一夏、またね」

3人は、それぞれ別れると帰宅した。

 

そして、それから少し経ち、武昭達は中学生になった。

 

 

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