一夏がドイツ軍でラウラに鍛えられている時と前後して、とある病院の一室では……
「そうか……まだ目覚めないのか……」
「えぇ、手術が終わってから数日経ってますが……医師が言うには体の方は治っているんですが目を覚まさない原因が何かは分からないとの事です……」
千冬とクラリッサが武昭の入院している病室に来ていた。
「それで教官、聞きたいんですが、この少年は一体何者なんですか?」
「彼は、宮本武昭と言って一夏の幼馴染と言った所だ……そして、数少ない……私と互角に戦える者だ」
「なっ!?織斑教官と互角に戦えるですって!?」
千冬の言葉を聞いたクラリッサは驚いて大声を出したが病室という事を思い出してすぐに抑えた。
「教官、見た所この少年は弟さんと同じ位に見えるんですが……」
「そうだ、武昭は一夏と同い年だ。だがそれでも私と互角に戦える程の実力を持っている」
「そうなのですか?……では、何故、その者がこの様な事に……」
「簡単な事だ、私の弟を……一夏を守ろうとしたからだ……」
千冬は悔しさから拳を握っており、クラリッサは黙って、それを見ていた。
その後、千冬とクラリッサが病院を出てから少し経った頃……
「うん、私の作った光学迷彩は成功だね」
武昭の入院している部屋のドアが開いたがそこには誰もいなかった。
「たっくん……ごめんね私があんな事を聞かせなかったら、こんな事に……」
その人物は武昭の右手を優しく握った。
「うん、ちーちゃんから言われた通り傷は治療してるけど目が覚めないのは……
その人物は握った手から武昭の今の状態を確認した。
「さてと、ここじゃこれ以上は無理みたいだから私の研究所に連れて行こうかな、ポチっと」
その人物がポケットから何かを出してボタンを押すと武昭のベッドが大きなカプセル状の物に包まれた。
「これであとは研究所に運ぶだけだね……あっ私だけど今どこにいるのかな?うんちょうど良いタイミングだね」
人物が誰かと連絡をして病室の窓を開けるとそこには小さな飛行機の様な機体が飛んでいた。
「じゃあ、これを動かない様に固定してっと……じゃあ行こうか、おっと、その前に……これで良し」
その人物は武昭が包まれた物を飛行機に乗せるとベッドに何らかの書き置きをして、その場からいなくなった。
次の日の朝、病院の看護師が武昭の病室に行くともぬけのからになっていたので急いで探そうとした時ベッドの上に一枚の書き置きがあった事に気づいた。
そこには……
【ここではこれ以上彼の治療は困難なのでコチラで治療を行う事にします。
詳しい話はドイツ軍で教官をしている織斑千冬にお聞きください】
と書かれていたので看護師が急いで院長に告げてそのまま千冬に聞くと……
「あぁ、彼の事をよく知っている私の知り合いに任せたから問題は無い」と聞いたのでそれ以上の事は聞かない事にした。
それから1年が経って千冬と一夏は日本に帰る事になったが武昭の行方は分からなかった。
それから更に月日が経ったある春の日……
「えっ?なんで……俺がISを?……」
高校の入試会場である男子生徒がISを何故か動かせていたり……
「ん……あれ?……ここは?……」
とある島にある謎の研究所で長い間昏睡していた人物が目を覚ましたり……
様々な人物達の新たな物語が始まろうとしていた……
次回から原作に入りたいと思います。