ISの世界に来た者。   作:北方守護

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第2話 ルームメイト

授業が終わった放課後の1年1組で……

 

「さてと終わったから家に帰るか……」

 

「あっ、織斑君まだいたんですね、ちょうど良かった()()を渡すのを忘れてました」

一夏が帰り支度をしていると山田先生がある事をしに来た。

 

「え?これって……鍵ですけど何の鍵ですか?」

 

「はいこちらは学生寮の鍵ですけど……あれ?話を聞いてないんですか?」

2人が頭を捻っていると千冬が入ってきた。

 

「これからは家に帰らず、このまま学生寮に入ってもらう、荷物は私が用意したから何か必要な物があるなら休日にでも取りに行くと良い」

 

「分かりました……けど、なんで急に学生寮に入る事になったんですか?」

 

「それに関しては国の方からとしか言えないんです」

一夏が疑問に思ってると麻耶がヒソヒソ声で理由を言ったので一夏は納得した。

 

「それじゃ俺は失礼します」

 

「あぁ、言っておくが学生寮には大浴場があるがお前は使う事が出来ないからな」

 

「なんで……そっか今まで女子しかいなかったからか」

 

「そうだ、では私達は残ってる仕事を片付ける為に職員室に戻るが寄り道などせずに帰るんだ」

一夏にそう言うと千冬は麻耶と一緒に教室を出たので一夏も学生寮に向かった。


一方、一夏が千冬と話をしていた頃……

 

「えっと、ここが俺の部屋か……」

武昭は先に学生寮の自分の部屋に来ていた。

 

「確か先生からは急に男性操縦者が見つかったから部屋は女子と同室って言ってたな……すみません誰かいますか?」

 

「は〜い、どちら様ですか〜?」

武昭がドアをノックすると中から狐の着ぐるみを着た少女が出てきた。

 

「えっと、君はここの部屋の人で良いのかな?」

 

「うん、そうだよぉ〜 あっ、もしかして先生が言ってた男性操縦者の人〜?」

 

「あぁ、2人目の男性操縦者の宮本武昭だ、よろしく」

 

「そうなんだぁ〜 私の名前は布仏 本音(のほとけ ほんね)だよ〜」

 

「そうか、まずは部屋に入っていいかな?」

 

「うん良いよぉ〜」

本音に許可を貰った武昭が部屋に入ると2つのベッドが目に入ったが1個には沢山のぬいぐるみが置いてあった。

 

「えっと、こっちのベッドが布仏さんの奴かな?」

 

「うん、だから空いてるそっちを使ってねぇ〜」

 

「分かったよ、それよりもそろそろ夕食だけど布仏さんはどうするの?」

 

「うーん食堂に食べに行こうと思うんだけど、あきっちはどうするのぉ〜?」

 

「それなら、俺はその間にシャワーを浴びておこうと思うんだけど……それよりもあきっちって俺の事?」

 

「そうだよぉ〜 嫌なら違う呼び方にするけど、どう〜?」

本音がどこか心配そうな表情をしていたが武昭が了承したので笑顔になっていた。

 

「別に俺は構わないよ、布仏さんの呼びたい様に呼んでくれても」

 

「そっかぁ〜 じゃあ私は食堂に行ってくるから〜」

 

「分かったよ、じゃあね」

本音は部屋を出て武昭は浴室に向かった。


部屋を出た本音は食堂ではなく違う場所に向かっております、到着したのは生徒会室だった。

 

「失礼しま〜す」

 

「本音、入る時はノックをしなさいと言ってるでしょ?」

 

「まぁまぁ虚ちゃん、本音ちゃんだから構わないわよ」

本音が中に入ると水色の髪の少女と薄桃色の髪に眼鏡を掛けた女性がいた。

 

水色の髪の少女は更識 楯無(さらしき たてなし)と言い簪の姉であり、薄桃色の髪の少女は布仏 虚(のほとけ うつほ)と言い本音の姉でもあった。

 

「それで本音ちゃんから見て彼はどうかしら?」

 

「うーん……まだ分からないかなぁ〜?けど初対面からの印象からすると優しい感じがしたよぉ〜」

 

「なるほど……本音ちゃんがそう言うなら、まずは問題無いかしら……どう思う?虚ちゃんは」

 

「私もお嬢様と同じです……本音の人を見る目は一目おいてますから」

 

「そうね、じゃあ戻って良いわよ本音ちゃん、もし何かあったら直ぐに伝えてちょうだい」

 

「分かりましたぁ〜 それじゃ失礼しま〜す」

本音は生徒会室を出ると食堂に向かった。

 

一方、本音が出た時と前後して……

 

「さてとルームメイトが帰ってくる前にシャワーでも『ピョンピョン』ん?兎の鳴き声がしたな……はい、どうしたんですか?」

武昭がシャワーを浴びようとした時に何か音がしたのでポケットから取り出したスマホを見ると画面には『イタズラ兎』と表示されていたので出た。

 

『ヤッホー!入学おめでとうたっ君!!』

 

「ありがとうございます束さん、それで急に俺に連絡してきたって事は何かあったんですか?」

 

『うん、それはたっ君の専用機の事なんだけど基本機体は完成したけど武装が難しいんだよね』

 

「そうでしたか、まぁ開発も良いですけど体に気をつけてくださいね?」

 

『う、うん、分かってるよたっ君(もう、私なんかの心配しなくても……)』

武昭の言葉を聞いた束は通信先で頬を染めていた。

 

「それじゃ、いつルームメイトが帰ってくるか分からないんで、これで失礼します」

 

『そうだね、それじゃ機体は後日ちーちゃんを通して送るからねー バイバーイ』

 

「ふぅ……さてと、先にシャワーを浴びるか」

束との通信を終えた武昭は本音が帰ってくる前にシャワーを浴びた。

 

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