武昭に声を掛けられた女の子は何処か警戒していたが異なる言葉か通じるみたいなので
そのまま話し掛けた。
「あの……アナタはわたくしの言葉が分かるのですか?」
「えぇ、日常会話位ですけど それで何か困ってるみたいだったので
声をかけたんですけど、どうしたんですか?」
「は、はいっ、実は……………」
女の子は自分の事情を話した。
「なるほど、ご両親とはぐれて歩いていたら、この公園に来ちゃったのか」
「恥ずかしい事ですが……それに言葉も通じないので警察の方と
話す事も無理なのです………」
女の子が恥ずかしさから赤い顔で俯いたので武昭は元気を出す為に手を握った。
「大丈夫だよ。俺が一緒に探してあげるから」
「そんな!見ず知らずの方に、その様な事をしてもらう訳にはいきません‼︎」
「困った人を放っておくのは俺が嫌なんだ、それに俺がいないと言葉が通じないよ?」
「わ、分かりましたわ。すみませんが、わたくしのご両親を探す手伝いをしてください。」
「良いですよ、俺が自分から言ったからね。そう言えば互いに自己紹介をしてませんでしたね。」
「そうでしたわ。わたくしの名前はセシリア・オルコットと言います。」
「俺の名前は、宮本 武昭。皆からは武昭って呼ばれてる。」
「そうですか。では、わたくしの事もセシリアとお呼びして下さい。」
二人が自己紹介をして握手をすると弾が来たので武昭はセシリアの事情を説明した。
「おーい武昭、どうしたんだー?」
「あぁ、弾。実は……」
「ふーん、そうだったのか。じゃあ俺も手伝うか?」
「それは良いけど、弾じゃ言葉が通じないだろ?」
「くっ、そうだった………」
武昭を手伝おうとした弾は軽く落ち込んだ。
「それよりも、弾は家に戻って蓮さんに聞いてほしいんだ
何処かで金髪の夫婦を見なかったかって?
弾なら出前も手伝ってるから顔は広いだろうし……」
「そうか、わかったよ。見かけたって聞いたら連絡するぜ」
武昭に頼み事をされた弾は直ぐに家に帰った。
「じゃあセシリアが覚えてる場所を辿りながらご両親を探そうか?」
「はいっ、よろしくお願いします」
武昭はセシリアを連れて公園を出た。
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公園を出た二人はセシリアの記憶を辿りながら両親を探していた。
「この辺りに見覚えは?」
「いえ、この様な景色は見ていませんわ………」
「そっか、じゃあアッチの方かな……ん?」
「なぁ少年その子を、コッチに渡してくれないか?」
「えっと……アナタ達は誰ですか?」
武昭が声のした方を見ると数人の黒服の男達がいたのでセシリアを守る様に立った。
次の話では、武昭が存在から貰った転生特典の一つが出ます。