艦これ~暁の勝利を夢見て~   作:蒼葉 楓

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友達から「艦これやろうぜ」と言われ、言われるがままに艦これ始めました。
艦これ始めて早4ヶ月、一応ここまでは順調にやってます。柱島泊地在住の嫁さん兼秘書艦は瑞鳳です。
あぁ~、玉子焼き食べりゅうううううう!w

それと筆者の作品更新ですが、例年以上に超亀更新です。来年以降は年に1作程度しか出せなくなるかもしれませんが、温かく見守って頂けたら幸いです。


第1話 着任

広島、柱島泊地中央司令本部

 

穏やかな波の音と温かな春の兆しを感じさせる太陽の光が降りしきる中、この柱島泊地中央司令本部の大会議室内には100名の提督が集められていた。皆各々の席に座り、誰一人声を発する者はいない。そんな中、一人の提督がその場から立ち上がり、右手に持っていた手紙らしき物を広げると静かにその口を開けた。

 

「それでは先刻我が泊地に届いた電報の全容を読み上げたいと思います。柱島泊地の全提督諸君、急な話にはなるが、今後敵深海棲艦がその勢力を今現在より更に強大にし、我々が奪還した海域を今一度奪い返しに来る事が予想される。既に新たな姫クラスのボスや、flagshipクラスの巡洋艦を確認している。我々大日本帝国海軍は今持てる全ての艦娘の力を結集し、来たる決戦に備える事を決定した。その為にも此度より新設された柱島泊地に着任した新たな提督諸君に、それぞれの艦隊の整備・強化に取り組んでもらいたい・・・最悪の場合、深海棲艦に屈伏するその時が訪れても不思議ではない、だからこそより一層の精進を頼む次第である。以上が大日本帝国海軍舞鶴・横須賀・佐世保・呉連合鎮守府代表より伝えられた電報の内容です。」

 

一人の提督がその電報の全容を伝え終えると、その場にいた総勢100名の提督が一斉に溜め息や不安の声を呟いた。無論、それはこの場に居合わせた俺、蒼崎新米少佐も例外ではない。

新しく創設されたここ、柱島泊地は創設されてから5ヶ月と半年も経っていない。それでも今日集まった提督の中には、既に中堅クラスの大佐や少将ランクの提督もいれば、俺の様な新米少佐ランクの入りたてな提督もいる。いや、むしろこちらの方が比率的に多いぐらいで、大佐や少将なんて人は数少ない属に言う"エリート"と呼ばれる部類に入るのだろう。

 

「新しい敵か・・・どうなのだろうか、我々が想像する以上の火力を持つのか、はたまた装甲を備えているのか。」

 

「どのみち敵が強くなってるって事に変わりはないんだろ?だったら俺達もやるしかねえじゃねえか!」

 

「あー、お前が一人で盛り上がるのは良いが場をわきまえろよ?なんにせよ、ここは新設されたばかりだしお前の様な大佐クラスばかりの奴がいるわけじゃないんだからな。」

 

「分かってるって。」

 

近くにいた先輩の提督方の話を耳にすると、俺は思わず萎縮してしまった。事実、この内の一人の先輩が言うように、この柱島泊地には俺の様な新米少佐の提督がほとんどだ。そのほとんどは互いの顔を見合い、この現状に対しての不安の気持ちを吐露しあっている。皆、着任したてで入った顔ばかりだ。俺の様に新しい人生の第一歩を踏み出した矢先に、こんな嬉しくもない状況に投げ出された提督もいる訳で、それは絶望的な感情に至る理由も分かる。俺も痛い位にその気持ちは分かっている。だが、ここまで言われたらもうやるしかないのだ。俺達はそもそも武人として御国の為に命を捧ぐその意思で、この場に足を踏み入れたのだ。ならば、御国の為にも、自分が少しでも強くならねばと思うと、俺は不思議と絶望感にうちひしがれる事はなかった。いや、むしろ高揚していた。

そうしている内に、一人の提督が立ち上がった。その顔を、俺を含むここにいる全提督が知らないはずも無い。彼はこの柱島泊地の最古参にして唯一の大将である楠木大樹大将である。実際に会った事もある。と言うのも、この泊地に着任手続きを行った際に、係員の役をしていた提督と共にその場に居合わせていたからだ。年もさほど俺と変わりないというのに、決して大きくはないその身体からは大将の風格が漂っており、何処か近づきがたい雰囲気があった。

楠木は周りを一目見渡すと、すうっとその口を開いた。

 

「ここにいる全ての提督の諸君。状況は話にあった通りだ。昨今の深海棲艦は初めて地上に姿を現した昔とは、比較にならない程の強さ・進化を遂げている。今後、その力がより進化すれば、我々の手に負えない状況に追い込まれる時が来るかもしれない。だが!そんな深海棲艦をこの世から完全に滅する為には、ここにいる提督そして、私達が授け持つ艦娘の力無くして実現は不可能なのだ。さあ、共に支え、助け合い、我々自身そして人類の希望とも言える艦娘達と共に強くなっていくのだ!この"日本"という御国の為に!愛する家族、そして共に戦う仲間や艦娘の為に!」

 

一旦そこで口を閉じると、楠木はもう一度周りを見回す。先程まで絶望感に駈られていた新米提督達の目からは輝きが放たれていた。当然、それは俺にも当てはまる。皆の気合い・充実感が感じ取れたのか、楠木は少しばかり頬を緩めたが、すぐに顔を引き締め、今一度口を開く。

 

「諸君、暁の水平線に勝利を刻むのだ!」

 

「「うおおおおおおおおおおおーーー!!!」」

 

総勢100名の提督の気合いを込めた声が、元より静かだった会議室中に響き渡った。

 

 

 

 

会合を終えると、俺は真っ先にこの泊地に来て一番最初にお世話になった先輩の茅野提督の元を訪れた。茅野提督もまた数少ない"少将"の一人である。

 

「茅野先輩!」

 

俺が声を掛けると、向こうも気がついたらしく同僚と別れを告げこちらへ向けて歩を進めた。

 

「おお、蒼崎か。どうだ、少しは一段落ついたか?」

 

「はい、おかげさまで。あ、それと茅野先輩に聞きたいことが・・・」

 

「こらこら、一応ここでは"先輩"ではなく"少将"と階位で呼ぶ物だぞ蒼崎新米少佐?」

 

茅野少将がニヤリと笑ったのが、ちらりと見えたが俺は慌てて敬礼と共に謝罪の言葉を詫びる。

 

「失礼しました茅野少将。」

 

「いいさ、誰だって最初は間違えるものだからな。・・・それで?聞きたいこととは何だ?」

 

俺は敬礼を直すと、すかさず率直な疑問をぶつけた。

 

「あの・・・敵は戦力が更に強大化していき、いずれ我々が奪還した海域を三度強襲してくるんですよね?」

 

「ああ、だがまだ確定ではない。あくまで可能性の話だ。しかし、実際には我々が奪還した海域に敵艦載機や小規模の水雷戦隊の目撃情報が入っているからな。近い内に敵の強襲が起こり得ると現時点では推測の段階なんだ。」

 

「なるほど・・・しかし、こちらの戦力にも名だたる舞鶴や呉の提督並びに艦娘が揃っています。出来たばかりでしかも駆け出しの我々新参者を強化するにしても、余りに時間的にも中途半端ではありませんか?」

 

至極、当然な事だ。いくら敵深海棲艦が脅威的な力を有していてもこちらだって負けていない。舞鶴や呉、横須賀の提督の中には、元帥クラスの提督が多く存在する。そんな提督が率いる艦隊には強力な力を有した戦艦やあの大和を引き連れていると聞いたことがある。ここまで来れば、深海棲艦と戦う上で十分に今の時点でもこちらに優位がありそうだと思ったのだ。

 

「確かにお前の言う事も最もだ。今現時点で深海棲艦とこちらの艦隊が戦えば、こちらに優位があってもおかしくはないとも言える。だがな蒼崎、敵もそうだが、こちらも深海棲艦について言えばどちらかと言うとまだ未知数なのだ。圧倒的に情報量が足りないんだ。今回の新たな姫クラスの敵も、交戦していった中で発見が確認されたんだ。いいか?敵がこれから先、どんな戦力を有するか分からない以上、現段階の我々の最大戦力を投入する訳にはいかない。現時点で今述べた事が起こり、こちらが壊滅的な被害を受けたらどうする?もし敵が我々以上の勢力で攻めて来て数の争いで負けたらどうなると思う?日本という国は深海棲艦に占領され、愛する土地も家族も皆滅びゆく。そんな事態にさせないためにもだからこそ舞鶴や呉の提督達は、この国全体の提督並びに艦娘の整備・強化に当たるように各地の鎮守府や泊地に今回の通達を送ったのだ。既に、他の鎮守府や泊地でも今回の取り組みは始まっている。以上だ。何か依存は無いか?」

 

「・・・・・いえ、特にはありません。ありがとうございました茅野少将。この御国の為にも、自分を育ててくれた家族の為にも、日々鍛錬に励んでいく所存であります。」

 

「ははは、ならいいんだ。くれぐれも周りと後れをとるなよ?蒼崎新米少佐。じゃあな。」

 

軽く手を振ると茅野少将は振り返り、その場を去っていった。事情は良く分かった。俺は歩き去る茅野少将の背中を追い、今一度敬礼の仕草を取る。茅野少将の姿が見えなくなった所で敬礼を直すと、俺は自分の執務室がある南支部へと向かう。この泊地に関わらず、全国の鎮守府や泊地には総勢100名近くの提督が存在するが、何も全員が提督業に勤しむ訳ではない。柱島泊地では、東西南北に司令支部施設、そして中央に本部が設立されそれぞれに各代表として提督が一人ずつ着任している(本部は階級が最高位の一部の提督が駐在)。俺は何の縁があってか、南支部の長として、現在着任している状態にある。とは言えど、それは他の東西北の支部にも当てはまる事で基本は俺の様な新米少佐が担当している。一応補佐的位置に大佐から中佐ランクの提督が常駐しているが、支部の管理などは新米に任せきりである。これも訓練の一環で、こうする事で責任感もついてくると聞いたが正直新米提督に全てを押し付けて大丈夫なのかという不安もあるが、ここまで来ると俺の中にはある感情が芽生えていた。

 

"やってやる。"

 

武人として、御国を、家族を守る為に。俺自身が強くならなくては。俺は昂る胸の気持ちを押さえながら、真に提督としての第一歩を踏み出すべく足早に執務室へと向かった。




なんか勢いそのままに書いてグダグダになった印象です。笑

一応学生なんですが、短期系統の学校なんで書く暇がほとんど無いかもしれません。
他作品もそのままにしてて手付かず状態で申し訳ありません。
艦これとガイルは何とか書き続けていければと思います。頑張ります。それではまた
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