ということで記念、短編を二つ書いてみました
設定重要です、今回の主な人物は快と神崎さんなのですが、「付き合ってます」
そんな二人の短な話をどうか見てやってください
あ、一つ目がその設定なだけで二つ目はただやりたかっただけの短編、練習がてら戦闘シーン
相手は快よりも強い設定です。暗殺教室だと早々にいないですから
《ただ君の声が聞きたくて》
「……だるい」
そろそろ寒くなってきたなあなんて思う今日この頃。
俺は布団にくるまっていた。
何故かって? 風邪を引いたからだ。
季節の変わり目である今は風邪をひきやすいというのもあるがまさか早々に引いてしまうなんて運が悪い。
ついでに言うと頼みの綱である神在月の効果は発揮されていない。
曰く、「主人である貴方の寿命を減らさないためよ。私だって1日でも長く使って欲しいって欲はあります」という事だ。
と言う事で神在月の加護はなく、こうしてベットの上で安静に暮らしているのだがやけに体が重く感じれてろくに動けやしない。
水は傍に持ってきているから問題は無いのだがそれが意外摂取できないのだ、今日ご飯一回も口にしてないし、薬だって飲んでいない。
そんなこんな、こうしてベッドの上で何をするでもなくいる訳だが。
正直に言おう、辛い。
何がと問われると少し恥ずかしいが、彼女に会えないから、と言っておこう。
我ながら随分と弱くなったなあ、けれどその弱さも心地いいなんて思っている俺がいる事も否定はしない。
これが惚れた弱み、という奴なのだろうか、よくわからないが今日、明日と会えないと思うと寂しいところがある。
まあ風邪を引いたのはしょうがないと思うし、無理していけば余計悪化するし皆んなにも迷惑がかかるから今だけはぐっと我慢しておこう。
なんて思っていると自分のケータイが音を鳴らす。
誰だろう? というかなんで電話? などと思いながらも手にとって見ればそこには見知った文字が映し出されていた。
『神崎有希子』、たったそれだけなのに胸の鼓動が高鳴って行く気がする。
少しの期待を込めて、俺は応答をタップして耳に当てた。
「どうしたの?」
『今日学校に来なかったから心配で。大丈夫?」
「一応、大丈夫かな」
とは言うものの大丈夫じゃないところが正直多い。
体はまだだるいし、薬飲んでないしご飯も食べてない。
本当にどうしようか、このままだともう少し治るのに時間がかかりそうだ。
そう思っていた矢先の事だ。
『今からお見舞いに行くね』
「……はい?」
待て待て待て、今からお見舞い? この時間に?
だって学校が終わって今電話してるんでしょ? 距離的にも30分くらいかかるぞ、そんなにたったらもう夜が来る。
そんな状況でお見舞い? 危険すぎるだろ絶対。そりゃ嬉しいけど流石にそれは……
『君の声が聞けなくて、寂しかったので』
こんな殺文句が来なければ断ってただろうに。
恐ろしかな、我が彼女。
「そっか。実はね」
俺も、君の声が聞きたかったんだ。
《夢の
目が覚めればそこは白い空間だった。
何もなくただどこまでも続く空間、そこにいるのは俺と、刀であり何故か知覚拒絶を付与された神在月、そして男ただ一人。
「ほう? 貴様、ここで何をしている」
「ここは、何処ですか」
「俺とてわからん。だが貴様と俺がここにいて手にはこれを持っている。ならばやる事は一つであろう?」
男は己が手に持つ剣を見せた。
普通の
刀身は金、明るく輝く金色の剣、これが普通のわけがない。
まさか神在月同様に妖刀系、聖剣か? この時代に?
「貴様が俺に認めさせることができればお前の勝ちで良い。さあ、掛かってくるがいい。言っておくが」
我は強いぞ? 本気でかかって来い、
たった一言の後、男から途方も無い気のような物が放たれた。
俺はその瞬間に察した、男が言う通り『殺す気じゃないと俺が死ぬ』
あれは最早先生と同クラス、それ以上だ、勝てるかさえ分からない。
『主人、あの方はとても強いわ、手を抜いてはダメ』
「分かってる!」
自分に知覚拒否を使って地を蹴り飛躍する。
ほぼゼロ距離、懐に入った俺は、刀を引き抜き攻撃した。
だが、あの男は俺の十八番であるこの攻撃を、
「ほう、貴様人の子ではないのか? そして不敬な、武器を隠し相手に攻め入るなど三下のやる事よ!」
男は武器を振りかざし、地に落とした。
咄嗟に防御に全力を注いだが、それさえも叩き伏せられた。
「ああ!?」
重すぎる、人間の力量じゃない。
刀で剣を流し、流した方とは逆の方に足を走らせ相手との間を置いた。
なんだあの男は、知覚拒否が見抜かれた? だが刀が見えていないということは知覚拒絶は効いているということになる。
ならば可能性はたった一つ、あの男は《 《俺が少しでも見えた瞬間、次の行動をたった一瞬で判断した》》のか?
先生と近い力の持ち主、それにあの力は人間離れしている。加えてまだ見ぬ技量はこれらについてくるように先が見えない。
「ほう、技量はほどほどと言ったところか。少しは楽しめそう……」
男は剣を構え、次の瞬間。
「だな!」
男は目の前に剣を振りかざす状態でいた。
振り下ろされた剣を体を捻り回避し、その状態から肋を狙い一筋を放った。
しかし男はあり得ない態勢でそれを防御する。
その時、男は唇の両端を釣り上げた。
やばい!?
「もっと楽しませよ、小僧!」
刀を蹴り上げて、真上からの一撃を落とされた。
身を引き、再度接近し刀で一を描く一線を放つが男はそれを剣の腹で受け止めて見せ、俺同様に一を描いた。
宙で体を翻し避け、同時にに体ごと回転し刀を振った。
力強い一撃、それでさえ難なく受け止め、俺を薙ぎ払った。
地面に着地、勢いが強すぎてブレーキをかけるも少しの間後ろへと動いた俺は一瞬よろけた。
それが仇となり、次は男からの接近、俺に迫る黄金の刃を神在月で受け止めた。
上から、下から、斜めから、様々な方向から俺を襲う刃をただ防いだ。
攻め入れない、攻め入る隙がないほどの
「くっ!」
「もっと見せるがいい、お前の本気をな!」
俺を弾き飛ばし、なお追撃に向かう男に俺は歯向かって見せた。
地に着くと同時に蹴り、俊足の一撃を叩きつけ、その後、俺は敵を打つ為の行動に出た。
様々な角度に誓う拒否を使用し現れ、完全に不意をつける場所で攻撃に転じた。
「ふん!」
その渾身の一撃でさえ、奴は受け切ったのだ。
「なかなかな物よ、その歳にしてその才能、現在では最早いないに等しいだろう。失くすには惜しい」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」
最早正気では居られなかった。
絶対勝つ、何があろうと絶対に、仲間たちの元に帰るために!
「第三刀、大和!!!」
日本最強の戦艦の名の下に、俺は神在月を露出させ、今持てる全てを注ぎ込んだ。
最高の力、速さを持って全力で相手に傷をつけるために一線と言う名の30連撃以上の斬撃を繰り出した。
ーーー筈なのに。
「これがお前の全てか」
全てを防ぎ、平然と立っている男が目の前にいる。
紅の軌跡は男を包むように何連にもなって中に描かれている、であればそれ以外の可能性はまずない。
まさかあれを防ぎきるなんて思いもしなかった。
ああ、ごめんよ皆んな、帰れそうにないや。
「いいだろう、お前を認めてやる」
「……へ?」
「認めると言っているのだ馬鹿者め」
フッと笑って俺をバカにする男は誰から見ても上機嫌だった。
俺は相手に傷さえ付けれていないのに、なんで認められた?
「次戦うときはもっと腕を上げてくるといい、俺をもっと楽しめる存在になってから来るのだな」
さあ行くがいい、守護者よ。
「うわああああああ!?」
次目が覚めた場所はいつも通りの風景の中だった。
やっぱ難しいな、戦闘模写は。
我ながら悲しくなりそうです。