守護者のいる暗殺教室   作:美宇宙

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あけましておめでとうございます!
でなんですが、少し荒いです


修学旅行の時間 その2

「ふう」

 

今は京都の露店、少し前に買い物を済ませた所である

 

手元には二つの木刀がある

3ーEに来る際に武器は持ってきておらず、これ以外の武装といえば人間には無害な対先生ブレードただひとつだ

そこでちょうどいいし京都まで来て買ったのだが、京都来てこれしかないってしょうもないな、俺

 

「確か今は磯貝の班だっけ?」

 

でももう終わって、中村さんの班っていう可能性もない事もない時間帯だ

最初はトロッコ列車、次が時代劇だったか

確か今回の殺し屋はスナイパー、弾丸の先に対先生BB弾でもつけてるんだろう、まあそれだけであの先生が倒せるかはわからないが

 

時代劇か、ここら辺だと普通に刀振ってそうだ

少し見てみたいところだ、俺とて刀を振っているがかなり我流の所が大きいので、勉強がてら観察してみたい

さて、次は4班、渚の班のはずだし、先に合流しておこう

 

 

……あれ? ここどこ?

俺どこにいるんだろ? 今思えば京都なんて一回もきた事ないし、行く場所も特に決めてなかったからマップもそこまで見ていない

あの分厚いしおりには書いているんだろうけど、残念ながらあんなの持ってたら次の日絶対肩凝るからっておいてきちゃったし、どうしようか

 

「頑張って探すかな」

 

早くしないと殺せんせーが来てしまうため、早い所合流したいので、走り回る事にした

ええっと、今は祇園だっけ? そういえばここら辺だったか、次の暗殺場所は

確か奥の方の人気のない所のはずだ、かなり絞られるな

 

なんて思いながら歩いていると、ある一台の車に目がいった

その中にぞろぞろと高校生が入っていくのを見て、馬鹿だなあ、なんて他人目線で見ていたのだが、すぐに変わった

 

「なんで神崎さんと茅野さんが?」

 

しかも手を縛られてる

まさか拉致られた? でもカルマが居るしその可能性は……不意打ち? でも不意打ちとなると待ち伏せしていた可能性が高くなる、なんで待ち伏せが出来た? 彼らが動く場所を把握していな限り無理だ

 

今日の出来事を思い出せ、何か思い当たる節は?

……そういえば、神崎さんが手帳をなくしたって

なるほど、その時か、クソっ!

 

俺は()()()を使った

何かが消え去ったような感じを一瞬だけ感じ、素早い足取りで()()()()不良に続くように乗車、トランクに入り込んだ

 

「すぐ助けるから」

 

彼女らに聞こえるかは不安だが今は冷静に行動する所だ

 

「さあ、台無しを始めようぜ」

 

先頭を切るこの不良どものボスっぽいやつが命令し、車は発進した

 

 

車がどこかで止まり、中にいた奴らは神崎さんと茅野さんと共に次々と降りていく

まだここでは降りれない、降りてバレでもしたら車を出されて逃げられる確率が出る

まず見張りが残るだろうからそれを倒した後、目の前の建物に潜入して救出した方がいい、少し危険だが、逃げられるよりかはよっぽどましだ

 

そういえば殺せんせーには連絡がいっているだろうか

あのカルマの事だ、先生に言わず一人でやるとか言いかねない

そうなれば危険性が増える、まあ安全性も増えるけど

 

さて、そろそろ行けるかな

俺はバックから木刀を一本持ち出し、トランクから出た

やはりと言うべきか、入り口に一人見張りがいる

まあこちらには気づいていないだろうけど、あとあと面倒くさいし、やっておいて損はないはずだ

 

「失礼?」

 

「はあ!?」

 

いきなり目の前に現れたらそりゃそんな反応するわな

まあ無視して木刀を頭に思いっきり叩きつけて、建物内に侵入する

 

奥に進み、一つの扉に行き着いた俺は少し戸惑った

これバレないかな? 入った瞬間に誰だ! とかならないよね? バレる危険性は少ないけどばれたら終わる

取り敢えず先ほどと同じ状態にし、扉を開けた

 

「お、撮影スタッフの登場だ……ああ? ただ開いただけかよ」

 

おおっと、バレかけました

神崎さんと茅野さんは……無事か

中に入る前に一回今の状態を解き、手を放ってみせる

 

「おりm」

 

名前を言いかけたところで自分の口の前に人差し指を立てた

よし、彼女らにはもう気づかれたし、行くか

 

ここでネタばれをしようと思う

俺が先ほどからしているのは奥の手だ、名前は知覚拒否(インビジブル)

簡単に言ってしまえば気配を完全に消している

それだけならばバレるだろう、けれど俺はあえて堂々と行動することによりそれを回避している

人間誰か隠れていると気づいた時が一番注意深いと思う、だからあえて堂々と振る舞うのだ、そうすれば何故か彼らは自ら俺を知覚する事を拒否する

一種の催眠術のようなものだ、これは割とすごい使える

 

だが弱点として目立つ行動をしてはいけない

例えば走るとか、腕を勢いよく振り回すとか、歩く程度ならバレはしないが、先述のような事ををしてしまえばすぐにバレる

 

幸いにも今神崎さんと茅野さんがいる場所と不良どものいる場所は離れているから、楽々と近づけた

 

「助けるの遅くなってごめん」

 

「なんで此処が?」

 

「ずっと一緒だったよ? 聞こえなかった?」

 

「全然気づかなかった……」

 

俺の精神に10のダメージ! 既に瀕死状態だ!

まあ知覚拒否使ってたし気づかないのもしょうがないか

 

「ほら、手をこっちに。解くから」

 

そう言えば先に茅野さんが手を前に出した

うっわ、すんごい固めにしてる。俺そこまで手先器用じゃないから解くのも難しいのに、ナイフとか準備してる暇もなかったしな

不良だしナイフとか持ってたもしれないな、上の見張りさん、とっとけばよかった

 

「真面目な神崎さんもああいう時期があったんだね。ちょっと以外」

 

ああいう時期? 黒歴史か何かだろうか

因みに俺の黒歴史は事務所的な場所の壁を刀でめいいっぱい傷つけたことにある、その後先生含む同僚にこっぴどく怒られた

 

「うちは父が厳しくてね。いい学歴、いい肩書きばかり求めてくるの」

 

うわあ、嫌なタイプの父親だ

この学校に来てるからにはそうなってしまうのもわかるがまだ中学生だぞ、まだ義務教育で保護されて、楽しくやっていける時代なのに、そんなの求めてどうする

 

「そんな肩書き生活から離れたくて、名門の制服も脱ぎたくて、知っている人がいない場所で、格好も変えて遊んでたの」

 

今の神崎さんからは考えられないな

基本おとなしくて、クラスの人気者の彼女の過去は意外なものだった

けれどこれは、言い訳に過ぎない

 

「馬鹿だよね。遊んだ結果得た肩書きは、エンドのE組。もう自分の居場所がわからないよ」

 

「此処じゃないの?」

 

いつの間にか、縄を解く手を止めて、口を開いていた

 

「君は馬鹿だ。人間誰だって黒歴史の一つや二つ持ってる。それに俺はとても魅力的なことだと思うよ?」

 

「なんで?」

 

なんて聞き返してくる物だから、俺は笑って答える

 

「逃げた結果とはいえ、君は新しいことに挑んだ。学校には必要ないことでも、いつかきっと役に立つ物を君は掴んだはずだ。君がとった行動を魅力と捉えるかは人それぞれだろうけど、俺は魅力的なことだと思う。また今度ゲーム教えてよ」

 

俺はもう仕事がある

でもそれは自分で決めたことじゃない、いつの間にか当たり前になってしまっていた物だ

けれど彼女らには選ぶ権利がある、自分の未来は自分でちゃんと選んで欲しい

 

だからそれを妨げるかもしれない貴方達は

 

「邪魔だ」

 

振り向きざま、木刀を強く振った

後ろにいた酒の瓶を振りかぶる不良の横腹に直撃、吹っ飛んで行った不良の先に5人ほど武器を構える不良がいる

 

「さて、覚悟はいいですか?」

 

両手で握る木刀を頭の横にまで持って行き、腕を引いて剣先を向ける

左足を一歩前に出して

 

「チューボーがいきがってんじゃねえよ!」

 

刺突

一人目の顔面にのめり込む木刀をすぐ様に横にいた不良に顔面にぶつけた

 

その時、後ろの扉が再び開いた

全員が後ろを振り向く中、そこから現れたのはボコボコにされた不良っぽい誰かだ

あれ息してる? 大丈夫? というか誰が……なんていう意味もないか

 

「カルマ」

 

それを地面に投げつけたのは赤い髪をした少年

 

「修学旅行のしおり、1243ページ。班員が何者かに拉致られた時の対処法。犯人の手がかりがない場合、まず会話や訛りなどから地元の物かそうで判断しましょう。地元民でなくさらに学生服を着ていた場合、1344ページ、考えられるのは、相手も修学旅行生で、旅先でおいたをする輩です」

 

「渚!」

 

「て、てめえら、なんで此処がわかった!?」

 

赤い表紙の本を読んでいくのは渚だ

というかしおりにそんなこと書いてんの? 無駄すぎるでしょ、いや今役だってるけどさ

というかそのセリフ先に俺に言うべきじゃない?

まあ現在位置どこか知らないんだけど、トランクに乗ってたから

 

杉野やる気満々ですね、カルマちょっとその目やめようかカエルを見る時の蛇みたいな目

この人たち暗殺対象じゃないから、やめようね

 

「土地勘のないそのての輩は、拉致した後遠くへは逃げない。近場で人目につかない場所を選ぶでしょう。その場合付録134ページへ」

 

分厚い本のページを見せるようにこちらを開く

そこには京都のマップと映されており、幾つかの場所がポイントされている

 

「先生がマッハ20で下見した拉致実行犯潜伏マップが役立つでしょう」

 

うわあ、すごいしおりですねそれ

どこまで想定してるんだあの生物、わざわざこのページ書くためだけにマッハ20で飛び回ったのか、本当に過保護な先生だ

だが、とても頼れる、いい先生でもあると実感する

 

「すごいなこのしおり! 完璧な拉致対策だ!」

 

「いやあ、やっぱ修学旅行のしおりは持っとくべきだね」

 

「ねえよそんなしおり!!!」

 

当たり前だ

 

「で、どーすんの? お兄さんら。こんだけのことしてくれたんだ。あんたらも修学旅行はこの後全部」

 

カルマのやつデススマイル全開だ!

これまで見てきた暗殺者の中でもトップクラスだよあれ!

なんか背中が寒くなってきた気がする、これが悪寒というやつなのか

 

「入院だよ」

 

「こっわ」

 

誓おう、やつには手を出さないでおこう

 

さて、怪しい雰囲気な不良さんが扉の奥から聞こえてくる音によって顔色が良くなった

大方仲間を呼んでいたのだろう、奥田さんが後ろの道を不安げに見つめる

 

「チューボーがいきがんな、よんどいた連れ共だ。おめえら見たいな良い子ちゃんはな見たこともない不良共……」

 

確かに足音はする、けれど多人数ではない

そして謎の音、よく聞くその音は多分……

 

「ふりょ……え!?」

 

そういう反応をしてしまうのも無理はない

通路から出てきたのは触手に絡まれたガリ勉4名

そしてもう一体、普通はあり得ない巨躯に触手を持った黒子みたいな顔隠しをしている生物、殺せんせーだ

 

「不良などいませんね、先生が全員手入れしてしまったので」

 

今日は悪寒がすごいなあ

一体何したんだろうなあ、気になるけど知りたくないよ

 

「殺せんせー!」

 

「遅くなってすいません。この場所は君達に任せて、他の場所から虱潰しに探していたので」

 

とか言いながらもと不良現ガリ勉を捨てないでくださいよ

 

「で、何その黒子みたいな顔隠しは……」

 

「暴力沙汰ですので、この顔が暴力教師と覚えられるのが怖いのです」

 

さりげなく爆弾発言してるよこの生物

暴力沙汰って言いましよ、つまりもうするってことですか? 怖すぎるわ

 

「渚君がしおりを持っていてくれたおかげで先生にも迅速に出来たのです」

 

この後不良全員で襲いかかるが見事返り討ちにあい、背後からしおりを叩きつけられ気絶していき、事件は解決した

 

 

「いやあ、一時はどうなるかと思った」

 

「俺一人ならどうにかなったと思うんだよねえ」

 

「怖いこと言うなよ」

 

全くだ

なんだかカルマが前以上に悪魔に見えてきた、俺の目はおかしくなってしまったのだろうか

 

とはいえ一件落着か、俺が動かなくとも解決していそうだったが、これも守護者の仕事のうちだ。ここで動かなかったら後々先生と同僚に何言われるかわかったもんじゃない

 

「でもよかったあ。大丈夫? 神崎さん」

 

「ええ、大丈夫」

 

「何かありましたか神崎さん」

 

「え?」

 

「ひどい災難にあって混乱していてもおかしくないのに何か逆に、迷いが吹っ切れた顔をしています」

 

彼女の表情は一片の曇りもなく、綺麗な表情だ

迷いがなくなった証拠だろう、最後の先生のセリフかっこよかったなあ、見習いたいものだ

 

「はい。殺せんせー、ありがとうございました」

 

「いえいえ。ヌルフフフフ、それでは修学旅行を続けるとしますかねえ」

 

先生が進むにつれ、4班は前に進み、俺はその後ろをついていく

カルマが殺せんせーに攻撃しているが軽々と避けているところ、俺の助言は少しは聞いているのかもしれない、やばい、後で何か言われないかな

 

「織村君」

 

不意に、俺の名前が呼ばれた

 

「何?」

 

「ありがとう」

 

神崎さんの見せる笑顔は、夕陽に照らせれてとても綺麗だった

 

 

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