僕と幼馴染と友情物語(過去編・番外編)   作:sata-165

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短いですが、クリスマス編の導入部です。
明日(24~25日)には本編も書きますのでお待ちください。


クリスマスイブ

「あれ? まだ何か入っているな。」

 

12月初旬、年の終わりが近づき忙しくなってきた今日この頃。

学校から帰って来た僕は、手紙を取りだした後の郵便受けに、まだ何か入っているのを見つけたので取りだす。

 

「え~と、なになに……この前の洋館で24日の6時からクリスマスパーティーやるから来るように。父より。」

 

取りだした封筒の中に入っていたシンプルな手紙には用件だけが書かれていた。

ハロウィンの時は凝った招待状だったけど、今回は特に変なところは無いんだな。

 

「これって雄二達のとこにも行ってるのかな? 明日にでも聞いてみよう。」

 

Prrrrr Prrrrr

 

雄二達にも届いたかな、と考えていると携帯の着信音が鳴った。画面には『坂本雄二』の名前が表示されていた。

 

「もしもし、雄二? もしかしてクリスマスのこと?」

 

『やっぱ、明久がらみだったのか。それで、コレはどうすればいいんだ?』

 

電話の用件は予想通りだった。う~ん、どうすればいいって聞かれても……

 

「好きにすればいいと思うよ。何か予定とかがあるならそっちを優先すればいいし。……彼女と二人きりで過ごすのもいいんじゃない?」

 

みんなで過ごすのも楽しいが、彼女と思い出を作るのもいいことだろう。

 

『いや、特に予定もねえし、今年はどこに行こうか考えていたから丁度いいんだが……ハロウィンの時みたいに仮装とかするのか?』

 

雄二は彼女との初めてのクリスマス、ってわけじゃないからな……。

 

「う~ん、……何も書いてないから必要ないと思うよ。」

 

『なら行くとするか。明久はどうするんだ?』

 

「僕も行こうかな。……一応、明梨と日向にも確認を取ってからね。」

 

恋人になって初めてのクリスマスだけど、父さんの名前が書いてある招待状だしな。

 

『そうか。じゃあ、また明日学校でな。』

 

僕は雄二に挨拶を返してから電話を切った。さてと、明梨たちにも電話で聞かなくっちゃね。

 

         ◇

 

ピンポーン

 

あっという間にクリスマスイブになっていた。

今日は学校も終業式だけなので、すぐに家に帰り手早く今日の内にすることを済まして、私服に着替えて明梨を迎えに来た。

 

「お待たせ明君。」

 

「うん。明梨、その服よく似合っているよ。」

 

明梨は首元にファーをあしらった赤いコートを着て、オレンジ色のニット帽、ブラウンのショートブーツを履いていた。明梨は可愛いから何を着ても似合うな。

 

「ありがとう、明君もカッコいいよ。」

 

明梨は顔を赤くしながら微笑んだ。

 

(ヤバいくらい可愛いな。なんとか理性で我慢しないと、聖夜が性夜になってしまう。高校生なんだし、ちゃんと清い付き合いをしなくちゃいけないのに……)

 

「明君、どうかしたの?」

 

僕が下を向いて心の中で葛藤していると、明梨が覗きこむようにして首を傾げてきた。

 

(ぐわぁぁ、上目づかいで首を傾げるなんて反則だよぉぉ。)

 

「な、な、なんでもにゃいよ。」

 

(ぬぉぉぉぉっ! どもった上に噛むって、カッコ悪すぎるよっ。)

 

「くすっ、変な明君。さ、ヒナちゃんも待ってるだろうし、早く行こ。」

 

明梨は少し笑うと、僕の腕を組んで歩きだした。

 

(あ、当たってる。僕の腕に柔らかい感触のナニかが当たってるよぉぉ。)

 

僕はこんな試練を与えた神様を恨みながら、日向の家へと向かった。

 

         ◇

 

ピンポーン

 

「お待たせ、日向。その服よく似合っているよ。」

 

「あ、ありがとうございます。明久君もカッコいいですよ。」

 

日向はゆったりとしたクリーム色のセーターに、白のロングスカートを合わせている。明梨とはタイプが違うけど、カワイイな。

 

「こんばんは、ヒナちゃん。その服カワイイよ。」

 

「ありがとうございます。明梨ちゃんもよく似合っていますよ。」

 

日向と明梨はお互いの服装を褒めあっている。僕もなんとなく分かる部分はあるけど、やっぱり詳しい事は分からないな。

 

「そろそろ時間も近づいてきたし、行こうか。」

 

「そうだね。じゃあ、エスコートよろしくね。」

 

「よろしくお願いします、明久君。」

 

右腕を明梨と、左腕を日向と組む形になる。

 

(両腕に柔らかい感触がっ! なんで今日はこんな事ばっか起こるんだぁっ!)

 

「僭越ながらエスコートさせて頂きます。お嬢様方。」

 

「「お、お嬢様……」」

 

僕は少しおどけた様子で、二人をエスコートすることにした。こうでもしないと、理性が壊れそうだ。

 

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