僕と幼馴染と友情物語(過去編・番外編)   作:sata-165

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やっと書けました、ひとまずクリスマス会(回)です。
イベントやアイディアは浮かんでいるのに書くのに時間がかかってしまいました。


クリスマス

★クリスマス

 

パパパーーン!

 

「「「Merry Christmas!!!」」」

 

洋館の前で合流した雄二達、と言うよりいつものメンバーと龍兄と瑠璃姉、と洋館に入りリビングルームのドアを開けると、クラッカーの音が連続で聞こえた。

そちらに目を向けると、僕の父さんと母さん、明梨の両親の透さんと茜さん、日向の両親の義史さんと彩香さん、一輝の両親の司さんと琉香さん、龍兄の両親の龍司さんと香奈さん、瑠璃姉の両親の虎一(とらかず)さんと美弥さん、といった豪勢なメンバーがカジュアル目の正装でクラッカーを持っていた。

後ろにある七面鳥や、フライドチキン、ケーキや各種豪華そうな料理は、茜さんたち女性陣の手料理だろう。母さんが手を加えてないといいけどな。

それにしても、部屋の奥に飾ってあるクリスマスツリーが大きいな。15mくらいはありそうだ。

 

「Merry Christmas.今年はサンタの格好じゃないんだね。」

 

僕は父さんに気になった事を聞いてみた。小学生のころは父さんたち男性陣がノリノリで、サンタの格好に付け髭をつけていたからね。

 

「はははっ、今年は他の人に頼んだからね。心配しなくてもサンタは来るよ。」

 

父さんは楽しそうにサンタの格好をしていない理由を説明してくれた。いや、別にサンタを楽しみにしてるような年じゃないんだけどな。

 

「それにしても、明久に彼女ができるなんて、来年のクリスマスプレゼントは孫になっちゃうのかしら?」

 

「ぶふぉぉぉっつ!」

 

母さんの爆弾発言で僕は飲んでいたオレンジジュースを吹き出してしまった。

 

「明久、噴き出すなんて汚いし、行儀が悪いわよ。」

 

「げほっ、げほっ。……どの口が言ってるんだよ! 高校生の息子に対して言うセリフじゃないでしょっ!」

 

テーブルに置いてあったタオルで床を拭きながら、注意してくる母さんに思わず叫ぶ。ってか、なんであんな絶妙な位置にタオルが置いてあるんだよ。

 

「そう? 母さんは明久が小学校に通い始めたころから、『早く明梨ちゃんとの子どもを見せてくれないかな?』って思っていたのよ。」

 

「小学生の子供見て、何考えてるんだアンタは!」

 

「あらやだ。お義父さんやお義母さんが見ている前で、実の母親をアンタ呼ばわりするなんて……」

 

ぐぅ……このバカ親には何を言っても勝てない。

 

「まぁまぁ雪葉さん。男の子はこれぐらい元気な方がいいですよ。」

 

「そうですよ~。明久くんは、優しいし礼儀正しいですから、安心して日向ちゃんを任せられます~。」

 

少し離れてたところで日向と話をしていた義史さんと彩香さんが話に加わってきた。どうやら話を聞いていたらしく、フォローのつもりだろうけど、面と向かって褒められると凄く恥ずかしいな。

 

「そうだな。明久君の良さは、その真っすぐなところもあるからな。」

 

「あなた、それじゃあ明久くんが考えなしに行動してるみたいじゃないですか。」

 

今度は透さんと茜さんまで話に加わってきた。相変わらず、茜さんは透さんのフォローで大変そうだな。

 

ピンポーン

 

「僕が出てくるよ。」

 

このまま両親と、義理の両親に囲まれているとマズそうだ、と思っているタイミングでチャイムが鳴った。

僕はその場から逃げるように玄関へと向かった。

 

「は~い。どちらさ……」

 

招待状を配ったわけでもないし、他に心当たりのある人物がいなかったので、玄関を開けながら相手を確認しようとして僕は言葉を失った。

なぜなら、そこに居たのはサンタの衣装を着て、プレゼントの入っていそうな袋を抱えた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……吉井か、メリー・クリスマス……」

 

浅黒い男性、もとい、西村先生が立っていた。

 

「に、西村先生、どうなさったんですか?」

 

もしかして、サンタの格好で教師が生徒の家にプレゼントを配っているとか……ないよね。

 

「あぁ、……実は昭斗達に頼まれてな……」

 

「父がご迷惑をおかけしてすみません。」

 

ものすごく居た堪れない気持ちになった。

 

(頼んだ相手って西村先生!? なんて人に頼んでるんだよ!?)

 

僕は西村先生にサンタ役を頼んだ父さんたちに心の中で叫んだ。

 

「いや、引き受けた俺にも責任はあるから吉井が謝ることじゃない。」

 

「ま、まぁ、とりあえず中にどうぞ。」

 

「すまんな、用事が済んだらすぐに帰る。」

 

外は雪が降りそうなほどの寒さなので、中に入ってもらう。用事って、アレだよな……雄二達が大笑いしそうだ。

 

「じゃあ、僕は先に中に入りますね。」

 

「そうしてもらえると俺も助かる。」

 

やっぱり、アレだよな。

 

「ただいま。」

 

「明久、客はどうしたんだ?」

 

中に戻ると、ドアの近くで料理を取っていた雄二が来客について聞いてきた。お皿いっぱいに料理が乗っているのは見なかった事にしよう。

 

「あ~、うん。その~……」

 

これから起こるであろうことを考えると、何も言えないので言葉に詰まる僕。

 

「なんだ? 歯切れが悪いな、なにk――」

 

僕の返答が気になった雄二がお皿を置いて、こちらに振り向いたタイミングで

 

「Merry X’mas!」

 

サンタ姿の西村先生がドアを開けて入ってきた。

 

「「「ぶっ、が、ははははっ!」」」

 

その姿を確認した途端に噴き出して、腹を抱えながら大笑いする雄二と、一輝と、龍兄。みんなもう少し敬意を払おうよ。

 

「…………っ、っ、っ!」

 

康太も声にならないほど笑っているし。秀吉は少し呆れてるようだな。

 

「意外ね、西村先生にこんな趣味があったなんて。」

 

「そうだネ~。意外とおちゃめな先生なのカナ~?」

 

やめて、神谷さん、工藤さん。西村先生の心が折れそうだ。

 

「……似合っている。可愛い。」

 

「代表、たぶん感覚がズレてるわよ。」

 

霧島さんの天然?ボケに突っ込む優子さん。なんなんだ、このカオス空間は……

 

「貴様ら……折角来てやったのに……」

 

あ、西村先生が爆発寸前だ。

 

「これはクリスマスプレゼントだ! 名前は書いてあるから勝手に分けろ! 俺はもう帰る!」

 

西村先生はプレゼントの入っているであろう袋を置いて出ていってしまった。

 

「マズいな……」

 

「……そうだな。」

 

雄二達も、あの反応には反省したみたいだな。

 

「「「あの姿を思い出したら、笑いが止まらねえ!」」」

 

「「「「「そっちなの(そっちですか)!?」」」」」

 

雄二達の発言に思わず僕ら(僕、秀吉、優子さん、明梨、日向)の突っ込みが重なった。

 

「いや、だってよ~。あの鉄人がコスプレしてんだぜ。」

 

「写メ撮っとけばよかったな~。」

 

「…………安心しろ。俺が撮っておいた。」

 

「マジか! 後で送ってくれ。」

 

皆揃って笑い過ぎだよ。なんでこんな事になっているのさ。

大人組はそんな僕らの様子を笑顔で見守っているし、今年のクリスマスは異常すぎる。

 




今回はイチャイチャよりもコメディ要素が強くなってしまいました。
余力があれば、『クリスマス2』でイチャイチャ分も書こうと思います。


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