僕と幼馴染と友情物語(過去編・番外編) 作:sata-165
皆様、ずいぶん長いこと活動を休止してた さた です。
今回は一応リハビリを兼ねてクリスマス編の続きを書こうとしたのですが、執筆スピードがビックリするほど下がっていました。
去年(今年に入ってた気もするが)に書いた文に追加する感じで書いたので、途中からかなりヘタ(元からヘタって突っ込みはしないでください(_ _(-.-;(_ _(-.-; ペコペコ)になってるかもしれませんが どうぞご覧ください。
ちなみに「***」から下が今回執筆分です。
正月に投稿するのは、もう少し時間に余裕がある予定なので、期待しないで待ってて下さい(こっちの方は何も考えてないって言うピンチなのは黙っておこう
それと、一応活動報告には書きましたが 今は就活は済んで、卒研で忙しいです^^;
2015/02/15 01:12 更新(☆☆☆ 以降)
「いや~、瑠璃ちゃんも美人になったな~。」
「そりゃ、俺の娘なんだから当然だろ?」
料理を取りに行ったら、龍兄と瑠璃姉を見ながら、離れたところでコーラを飲んでいるオジサン二人がいた。
「は? 『とらいち』に似なかったから美人なんだろ?」
「テメェ、俺の名前は『とらかず』だって言ってんだろうが! やんのかゴルァッ!」
「ちょっ、父さん。折角のクリスマスなんだから喧嘩なんて止めてくれ。」
「親父も酔ってねえのに何やってんだ! いい加減にしろよ!」
急に喧嘩腰になってしまった二人を龍兄ともう一人が羽交い絞めにする。ん? 虎一さんを押さえてるのって……
「あ、キトラ義兄さん、ご無沙汰してます。」
「おう、龍彦。お互い馬鹿な親父を持って苦労するな。」
虎一さんの息子で、瑠璃姉のお兄さんの貴虎(たかとら)さんだった。いつの間に来ていたのか、奥さんの真海(まみ)さんも瑠璃姉と話している。
「「誰が馬鹿な親父だ!」」
喧嘩をするほど仲がいいって言うけど、この二人はよく息が合うよな。
プルルルル プルルルル
「父さん、電話が鳴ってるぞ。喧嘩してる場合じゃないだろっ!」
「親父もだ。さっさと出ろ。」
「「チッ 俺だ。何の用だ?」」
同時に舌打ちをして電話に出る。ほんと、気味悪いぐらい気があってるな。
「まったく……講義が終わってから、急いで帰って来たのに、……なんでこんな面倒な事になってんだよ。」
「仕方ないんじゃないっすか、……父さんと虎一さんは顔合わせたら毎回ですし。」
少し疲れた様子で料理を食べながら、ぼやく貴虎さんを宥める龍兄。確か貴虎さんは大学に通いながら仕事しているんだったな。
「面倒だが仕事が入ったから、俺は帰るぞ。」
「こっちもだ。仕方ねえがまた後回しだな。」
どうやら二人とも仕事の電話だったようだ。クリスマスイブに仕事なんて大変だな。
「じゃあ、今日はこの辺で解散にしようか。明久こっちに来い。」
「何? 父さん。」
「送ってやるから、ここに行くぞ。」
父さんが渡してきたのは『如月グランドホテル プレミアムスイート 宿泊券』と書いてあった。
如月グランドホテル、って春に行った如月ハイランドを経営している、如月グループが経営しているホテルだったような。
「ここって、如月グループの系列だよね?」
「うん。プレミアムスイートだから3人で泊まっても余裕があるよ。」
なんとなく想像してた事だけどやっぱりか。
「若い男女が一緒に泊まって間違いでも起こしたらどうするのさ!」
「まあまあ、彼女との初めてのクリスマスなんだから楽しみなって、ね♪」
このクソ親父が~。
「ほら、他の子たちも出はじめたし僕らも行こうか。お~い、明梨ちゃん、日向ちゃん。僕らも行くよ~。」
父さんに言われて周りを見てみれば、龍兄と瑠璃姉、貴虎さんと美弥さんがいなかった。たぶん龍司さんと虎一さんが連れていったんだろう。
他にも雄二達は透さんに付いて出ていっていた。これは、ホテルに関しては予定に入っていて、誰が送るかとかも決めていたんだろうな。そうじゃないと、クリスマス・イブにホテルの予約なんて取れないだろう。
◇
「じゃあ、僕は帰るから、後は若い者同士楽しんでね。」
僕達が車から降りた後、父さんは窓からそう言うと、すぐに車を出してしまった。
「まったく……あの人は……」
「お礼も言う暇が無かったね。」
「相変わらず嵐のような人ですね。」
父さんの行動に僕たちは呆れることしかできなかった。
「外も寒いから、中に入ろうか。」
僕たちは中に入り、チェックインを済ませ、渡されたカードキーで最上階の部屋の中に入った。この階には他に扉がなかったけど、もしかして、ワンフロア全体なのかな?
「なんていうか……凄いね。」
「Aクラスで慣れたつもりでいたけど、本当に広いね。」
「一泊でいくらするんでしょうね。」
ドアを開けて中に入ってみるとAクラスの教室と同じくらいの広さのリビングルームに100インチくらいある液晶テレビ、いかにも高級そうな革張りのロングソファ、天井からはシャンデリア、その他もろもろ、と普通なら想像もつかないような豪華な部屋だった。
しかも、なぜか僕たち用と思われる着替えまで用意してある。どんだけ準備がいいんだよ。
「あ、シャンパンかと思ったら、シャンメリーか。」
僕はテーブルの上に置いてあったボトルのラベルを確認して安心した。あの親たちだったら、未成年に酒を飲ませて間違いが起こりやすいようにしてもおかしくない。
***
「う~ん……どうしようか?」
「とりあえず、時間も遅いことですしお風呂にでも入りますか。」
「そうだね。外に出て少し体も冷えたからね。」
あまりの豪華さに何をしようか混乱してる間に日向と明梨はお風呂に入ることに決めたようだ。僕はひとまず心を落ち着けるために奥の部屋の扉を開けると
コン○ーム on ベッド(付箋に「節度は守ってね♡」)
「あんの馬鹿親共がああああああああああ!!!」
どうやら、そこは寝室だったようで、たとえ3人で寝ても余裕のあるような巨大なベッドがあり、その上に避妊具が置いてあった。そのせいで僕は喉が裂けんばかりの大声で叫んでしまった。
『あ、明君どうしたの!?』
『突然叫んでましたけど、何かあったんですか?』
その大声は浴室まで届いたようで、明梨と日向の声が浴室の方から聞こえてきた。
「な、なんでもないよ。いいから、二人はゆっくり温まっててよ。」
『凄い声でしたけど本当に大丈夫ですか?』
「う、うん。大丈夫だよ、何も問題ないから。」
『明君がそういうならいいけど、何かあったら気にしないで声かけてね。』
「ゴメンね。ビックリさせちゃって。」
少し不審に思われたようだが、誤魔化せたようだ。
ひとまず、コレを二人に見つからないような場所に隠そう、と思い時間もないので、クローゼットの上段に押し込んだ。ここなら万が一クローゼットを開けたとしても、二人の身長なら見つからないはずだ。
「ほんと、僕の周りの大人ってビックリするような行動ばっかりするよな……」
僕は他にも変なものが用意されてないかと、他の部屋を見て回ったが、何も見つからなかったので、座り心地の凄くいいソファに腰掛けて二人がお風呂から上がるのを待った。
☆☆☆
「……く……。お……よ。」
「……君。…………さい。」
「ぅうん?」
誰かに呼ばれてるような気がして、重い瞼を開けると僕の顔を覗き込んでるパジャマ姿の明梨と日向が目に入る。
「明君、もう起きた?」
「あれ? もしかして僕寝てた?」
「疲れてるのかもしれませんが、こんなとこで眠っていると風邪をひいてしまいますよ。」
日向に言われて自分の様子を確認すると、どうやら僕はソファで一休みしたまま眠っていたようだ。少し無理な姿勢で眠ったせいもあってか、少し体が痛い。
「大丈夫だよ。疲れてるわけじゃないけど、このソファの座り心地が良かったからね。」
正直なことを言えば、父さん達がイベントのたびに何かやるので、そのせいで緊張していたりなどで睡眠が足りなかったのも原因かもしれない。
「そうだね。ここの家具とかすごい高級だもんね。」
クスッと笑った後に明梨が同意してきた。
「Aクラスの設備に見慣れても驚かされるレベルですよね。」
日向も微笑みを浮かべながら同意してくる。どうやら二人には僕の考えが読まれているようだ。
「じゃ、じゃあ、僕もお風呂に行ってくるよ。」
早くこの空間から逃げたくって、用意してあった着替えを引っ掴んで浴室へ直行した。
「ふぅ~、やっぱりお風呂はいいな~。」
家族で入ってもゆったりくつろげるような広い湯船につかり息を吐く。明らかに過剰な施設だがいちいち突っ込んでいても仕方ないとあきらめた。
「今年もあと一週間か……。今年はいろいろありすぎたな……。」
疲れが湯に溶けていくような感覚を覚えながら、年の瀬だということを思い出した。
今年、より正確にいうならば今年度に入ってからイベントが目白押しだった。
4月にはアメリカに行っていた幼馴染の一輝が知らないうちに日本に帰っていたし、明梨のために文月学園史上初のFクラスがAクラスを破るという大下剋上があった。
5月の清涼祭では教頭による文月学園滅亡計画を阻止するなんて大仕事をすることになった。あの時はいろんな人に力を借りることになったんだったな~。
でも、そのあとに行った如月ハイランドで二人に思い切って気持ちを伝えたおかげで付き合えるようになったんだから、その点では感謝するべきなのかな?
6月の学力強化合宿では覗き疑惑を着せられながらも、2学年男子のほとんどを巻き込んだ覗きを阻止した。
2学期最初の行事、体育祭の時は……いや、これ以上考えるのはやめておこう。彼女に関すること以外はトラブルばっかりだ。
「でも、僕に彼女ができるなんて去年だったら考えられないようなことだよなぁ。」
彼女が二人、こんな状態普通に考えたらありえない。ドラマだったら醜い戦いの末に僕は刺されてこの世界にはいないだろう。
「二人の仲が良くってよかったよ、本当に……」
「相手が明君だったからこそ……だよ?」
「明久君なら一人にだけ優しくするなんてことしないですからね。」
「う~ん、僕にとっては二人とも大切な人だからね。優先順位なんてつけられないよ。」
優柔不断と言われるかもしれないが、どっちが大切かと訊かれても僕にはこたえることができない。確かに付き合いの長さなら明梨の方が長いが、それは関係ない。
「…………って、うぇええええっ!!!? な、な、な、なんで二人がここに!!??」
あまりに自然に返答が返ってきたせいで気付くのが遅れたが、いつの間にか右隣に明梨が、左隣には日向が湯船につかっていた。お風呂の中なので当然、何も纏わずに。
「背中流してあげようと思ったんだけど、声をかけても返事がなかったから」
「のぼせていたりしたら大変だと思って確認に来たんです。」
言いたいことはわかったが、それでは湯船につかっている理由にはならない。
「さ、そういうことだから背中流してあげるよ。」
「い、いや、大丈夫だよ。そのくらい自分でできるから……」
「遠慮しないでください。」
何が「そういうこと」なのかわからないが、いろいろと危険なので断ろうとしたら日向にやんわりと却下される。
(肉体的には疲れがとれたけど、精神的に疲れたな……)
二人の勢いに負けて背中を流してもらった後に、さらに、一緒に湯船につかったので本能を抑えるのに精神をすり減らすことになった。
「あれ? いつの間にこんな料理が?」
一緒に着替えるのはさすがに勘弁してほしかったので、さっさと着替えてリビングには、最初からあったシャンメリーのほかにフライドチキン、ケーキ、ピザなどが並んでいる。おそらく、いや絶対に父さんがルームサービスか何かを頼んだのだろうが、タイミングが良すぎて怖い。
「そんなとこで立ち止まってどうしたの明君? ……あ~、なるほどね。」
「あははは……相変わらずすごいですね。」
着替えを済ませた二人が後ろから声をかけてきて、僕同様に目の前の光景にあきれる。シャンプーの香りが鼻腔をくすぐり、またもや僕の心が騒ぎ出す。
「このままじゃもったいないし、あったかいうちに食べようか。」
なんとか心を落ち着けながら豪華な椅子に腰を下ろす。さいわい量は少なめなので残さないで済みそうだ。
「じゃあ、改めて、乾杯! メリークリスマス!」
「「メリークリスマス!」」
グラスにシャンメリーを注ぎ乾杯する。いろいろととんでもない親だけど、みんなと一緒に、それと彼女だけと過ごすクリスマスになったことは、本当に良かったと思う。
「………………う…………ぅん?」
眩しい感じがして瞼を開ける。ぼんやりと意識が覚醒する中、まず目に入ったのは豪勢なシャンデリアだった。
(あれ? ……あ、そうか。昨日はホテルに泊まったんだったな。)
見覚えのない光景に違和感を覚えたが、意識が覚醒していく中でその理由が分かった。
「!!!??」
いつまでも寝ていても仕方ないので体を起こそうとして驚いた。なぜなら、僕は全裸で寝ていたからだ。
(お、おかしいぞ。昨日は確か、お風呂に入った後に用意してあった料理を……あれ? それ以降の記憶がないぞ。)
慌てて自分の周囲の状況を確認するために部屋に視線を巡らせる。
両隣で眠っている二人の彼女
箱が開けられ中身の散らばっている近藤さん
部屋に散らばってる僕と彼女たちの衣服
(いやいや、何かの見間違いだ。そんなはずはない。)
心を落ち着けて改めて部屋の様子を確認する。
寝がえりをうったからか何も纏っていない背中が露わになってる彼女
封が切られ空袋も散らばっている近藤さん
映画のベッドシーンとかで見られるような散らばった衣服
(え? え? え? なんでこんなことになってるの!?)
まるで事後のような光景に頭が全くおいつかない。
「っんぅん……はげしいよ、あきくん。」
「うぅん……そ、そこは……」
隣で寝ている彼女は艶やかな声で意味深な寝言を漏らす。
(昨日は何があったんだーーーーーーーーーーー!!!!)
今度お会いするのは年始になると思いますが、皆様、お体に気をつけてよいお年をお迎えください。
また、もしかしたら、加筆修正するかもしれませんので、その際には活動報告にてご報告させて頂きます。
一応、この話は「明久が翌日(クリスマス当日)起きる」までを書こうと思ってるので、もうひとくだりくらいで終わる予定です。
(キャラ出し過ぎて、設定を覚えていないのは黙っておこう。それと滅多に出さないキャラがいることも。
ご意見ご感想などありましたらお気軽にどうぞ
2015/02/15 01:12頃追記