艦娘、PMCと共に水平線にて戦えり   作:休日ぐーたら暇人

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簡単にTJS社の海軍戦力紹介です。
なお、マルタの方は文字数の多い幕間を執筆中なので、暫く更新出来ませ。
ご理解をお願いいたします。

では、どうぞ。


6 艦隊陣容

翌日 TJS社基地 軍港区画

 

 

「き、緊張します…」

 

 

「緊張か…まあ、大丈夫だよ。キンバリー先生同様、いい人達だよ」

 

 

そう言って後藤は運転する高機動車のハンドルを握る。

そう言った直後、何故か頭にチョップを受ける。

 

 

「他に言う事はないのか?」

 

 

「まあまあ、提督。潮ちゃんの性格を副司令は心配して言っておられますから」

 

 

「あはは、フォローありがとう、由良。さあ、もう直ぐ着くぞ」

 

そう言って視線を向けると改くらま型護衛艦『早潮』と指揮下の改オリバー・ハザード・ペリー級フリゲート『巻風』『速風』、改バレアレス級フリゲート『荒雪』の4隻が接岸していた。

 

 

「……艦船はこれだけですか?」

 

 

「ここにいるのはね。改装や建造、取得中の物や演練中のもあるから、もう少しあるけどね」

 

そう言って後藤は車を止め、ケイシー、潮、由良を連れて旗艦早潮に乗り込んだ。

 

 

 

早潮艦内会議室

 

 

 

「総司令入室!」

 

当直士官の声に集まっていた各艦艦長が立ち上がり、ケイシー、後藤達に敬礼を行う。

 

 

「みんな、お疲れ様。みんなは聞いてる…と言うか知ってると思うけど、昨日から本社社員になった駆逐艦の潮ちゃん、軽巡洋艦の由良さんよ」

 

 

「う、潮です。よろしくお願いします」

 

 

「由良です。よろしくお願いいたします」

 

 

「うん、では、みんなも自己紹介ね」

 

 

「旗艦早潮艦長、谷津武司(やつたけし)中佐だ」

 

 

「巻風艦長、ヘルミーネ・ビュッヒナー中佐。ドイツ、ボーフム市出身」

 

 

「速風艦長、セリーナ・オールストン中佐。イギリス生まれよ」

 

 

「荒雪艦長、遠雪蘭中佐。上海生まれ」

 

4隻の艦長がそれぞれ自己紹介を行う。

 

 

「これに任務中のスコルペヌ級潜水艦3隻、キロ級潜水艦3隻とネウストラシムイ級フリゲートを旗艦とするブラウンシュヴァイク級フリゲート2隻、改(Ⅱ)クリヴィアⅢ級フリゲート2隻が訓練中ね」

 

 

「これに取得中、改装中が加わる訳だ。何か質問は?」

 

 

「えーと……女性の艦長さんが多いですね」

 

ケイシーと後藤の補足の後、潮が控え目に質問をする。

 

 

「まあ、社長のケイシーが女性だ…痛っ!?」

 

 

「ふん、余計な一言よ。大半は私がアメリカ海軍将校時代に会った子達。で、伝を頼りにあちこちから引っ張ってきたの」

 

 

「まあ、確かにな」

 

 

「もう、ドイツの堅物は生真面目ね」

 

 

「貴女は少し緩すぎよ。だいたい、ブリッジで紅茶を作ってるなんてイギリス人の貴女だけよ」

 

 

「はいはい、その話はそこまで〜」

 

ケイシーの言葉に話し始める女性陣と、止めているには気の抜けているケイシー。

そして、谷津艦長と後藤は苦笑いを浮かべる。

 

 

「やれやれ、これで大丈夫なのか?」

 

 

「谷津教官、艦娘はこの後も増えるんですよ?」

 

 

「はっはっは、やれやれ、君の様な対応力はこの年寄りにはないよ」

 

 

 

「何を言われますか。まだまだ現役だと言ったのは教官ですよ」

 

後藤が谷津艦長にそう言った直後、緊急連絡が入ってきた。

 

 

 

少し前……硫黄島近海

 

 

硫黄島を中心とした小笠原諸島海域でTJS社のネウストラシムイ級フリゲート『朝雪』を旗艦としたブラウンシュヴァイク級フリゲート『春霜』『雪霜』、改(Ⅱ)クリヴィアⅢ級フリゲート『春雪』『秋雪』の5隻が訓練中であった。

そして、旗艦の『朝雪』のブリッジには艦隊指揮官も兼ねる元ロシア海軍将校で『朝雪』艦長のマトローナ・ヴィークタラヴナ・アリシナ中佐か居た。

 

 

「艦隊異常無し…このまま、訓練を消化出来れば良いですね」

 

これを横から報告を兼ねる形で言ったのは副長の滋賀深由美(しがみゆみ)大尉(25 女性)。

 

 

「そうね……今日で訓練期間完了、帰って横須賀でゆっくりと…」

 

 

『ソナー室より緊急報告! ソナー手が原子力潜水艦の騒音を感知! アメリカ潜水艦に非ず! 中国艦です!!」

 

ソナー室より緊迫した声がスピーカーによってブリッジに響く。

 

 

「…間違いの可能は…?」

 

 

「ソナー手はロシア海軍で訓練を受けた手練れよ。アメリカ潜水艦に関しては海自のソナー手と互角に争えるわ。全艦に通達、対潜水艦戦…」

 

 

『ソナー室より続報! 中国原子力潜水艦浮上中!」

 

 

「浮上!? 潜行では無くて浮上なの!?」

 

浮上と聞いて慌てて聞き返す滋賀大尉に対し、マトローナ少佐の冷静さは失われなかった。

 

 

「対艦・対潜ミサイル、並びに主砲用意!」

 

素早く5隻の主砲が旋回し、潜水艦浮上予定位置に砲口を向ける。

そして、潜水艦は堂々と浮上した。

 

 

「潜水艦に動きは?」

 

 

「えっと……あっ、艦橋に人が…えっ、あっ!? 白旗! 白旗が揚がりました!!」

 

 

 

商型潜水艦艦橋

 

 

「向こうも驚いているだろうな…まあ、指揮官は優秀な様だがな」

 

そう言いながら艦長の鄭海王(テイ・ハイワン)上校(男性 28)は閉所感から解放された為か身体を延ばしながら言った。

 

 

「そうですね。まあ、我々もここまで来るのに苦労しましたが、しがいはありましたね」

 

そう言いながら副長の汪盛栄(オウ・シォンロン)上尉(男性 26)が微笑みながら言った。

 

 

「後は上手く遠少将の、お嬢様に会えればいいが……さて、上手く事が運べばいいが」

 

 

「我々にまだ運がある事を願いましょう」

 

 

「……そうだな」

 

 

 

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