魔法少女リリカルなのは~天を穿つ深緑の狙撃手~   作:グリューン

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このハーメルンでは深緑の輝きは癒しと未来を創る光の方を先に投稿しましたが、新連載のメドが立ちそうなので投稿することにしました。

差し当たって要望がありましたが、ここまで遅らせてしまい申し訳ありません。

あと念のため言いますが、盗作ではないのでお間違えのないようにお願いします。


ラーナ編
プロローグ 終わりは始まり


―真っ暗だ…。

 

 

 

 

何も見えない…。

 

 

 

 

何も聞こえない。

 

 

 

 

 

俺は確かにあの時、爆発に巻き込まれて死んだ。

 

 

 

 

復讐に走り、家族を思い、仲間を思いながら死んだはずだ。

 

 

 

 

だが俺は生きていた。

 

 

 

 

…目を開けたら白い天井がまず目に入った。

 

どういうことなのかは不明だが、どうやら病院にいるようだ。

 

意識がはっきりして段々、感覚が戻ってきたところでドアから一人の亜麻色の髪をポニーテールのように左にまとめた女性が入ってきた。

 

「あっ、気が付いたんですね。」

 

「あんたは?」

 

「私は時空管理局・教導官・高町 なのはって言います。貴方の名前は?」

 

「俺の名は…。」

 

俺は名前を言うのを躊躇った。彼女が着ているものはおそらく軍人の制服なのだろう。時空管理局も名前の通りで軍と同じような組織なのだろう。

 

ユニオン、人革連、AEUでもないが警戒するに越したことはない…。

 

「あの…失礼ですが、貴方の手持ちにIDカードらしきものがあったので拝見させてもらいました。」

 

本当のところは睨む所だが、逆に警戒されかねないため黙って聞くに徹する。

 

「勝手ながら見せてもらいましたが、ソレスタルビーイングという組織のロックオン・ストラトスさんでいいんですか?」

 

何かおかしい。

 

「確かに名前は合っているが、どういうことだ?世界中でその組織名は知らないはずはないのに…。」

 

「ソレスタルビーイングなんて地球でもどの世界でも聞きませんよ。」

 

「!?そんな馬鹿な…。」

 

ソレスタルビーイングなんて聞いたら誰でも独房入りなり尋問なりをするはずだ。なのにそれをするような気配はない。つまり…

 

「ここは地球なのか?」

 

「いいえ。ここはミッドチルダですよ。…なら、貴方は地球出身なんですか?」

 

じゃあ、俺はあの宙域からここに来たってのか?

 

…信じられない。

 

それよりも彼女の質問に答えなくては…。

 

「そうだ。俺はアイルランド出身だ。聞いたところ、あんたは日本生まれのようだが…。」

 

「はい、そうです。…で、もう一つ聞いてもいいですか?」

 

「何だ?」

 

「…ソレスタルビーイングという組織は何をしているんですか?」

 

「…戦争根絶。あらゆる紛争や戦争に武力介入する。俺は実際に色んな所に武力介入した。内容によっては宇宙でも戦闘になった。」

 

「宇宙!?私が知る限りでは宇宙で戦闘なんて地球ではまだそんなことは起きてませんよ!それに、そうなったら管理局が見逃しませんよ!?」

 

…待て、おかしい。

 

明らかに噛み合ってない。

 

「…今は西暦2308年じゃないのか?」

 

「…違います。…西暦ってまさか。」

 

もう間違いない。俺は…平行世界に来ちまったんだ。

 

「冗談だろ?生きてると思ったら全くの別世界って…。」

 

「ロックオンさん…。」

 

そうだとしたら、あいつらはどうなったのかも確かめようがない。それ以前に、俺はあっちでは死んだ身だ。ノコノコ出てくるものじゃない。

 

なら…

 

俺はこの世界で自分の出来ることをやるだけだ!!

 

「…なのはって言ったよな。」

 

「はい。」

 

「時空管理局ってのには入れんのか?」

 

「え、でも…座標が分かれば貴方の世界に帰ることも…。」

 

「あっちではもう俺は死んだ身だ。死人がノコノコ出てくるものじゃない。俺がこっちに飛ばされたあとがどうなったかは気にはなるが…。」

 

トレミーのクルーは無事なのか

 

ティエリアは大丈夫なのか

 

アレルヤは最後まで抗えたか

 

刹那は答えを出せたのか

 

気になることは山程ある。

 

だけど、俺たちは既に咎を受けるべき人間。そんなことを知るべきじゃないのかもしれない。

 

それに、過去の清算は終わった。

 

なら、もうここで新たな人生を歩んでもいいかもしれない。

 

「本当に、いいんですね?」

 

「ああ、もう決めたからな。」

 

そうだ、ロックオン・ストラトスは元々コードネームだ。だったらここは本名に戻った方がいいのかもしれない。

 

「なら私のことはなのはって呼んでください。」

 

「ああ、分かった。あと、君も敬語じゃなくていいからな。それに、ロックオン・ストラトスは本名じゃない。」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ、俺の本名は…」

 

 

 

 

 

ニール・ディランディだ。

 

 

 

 

この日がニール・ディランディの新たな人生、管理局員としての人生の始まりだった――――――――――――――――

 

 

 

.




この小説は今は閉鎖したサイトで投稿したのが最初でしたが、大体3年以上前のことです。

……もうそんなに時間経っていたんだね。

当時とはモチベーションも状況も違うから新規の更新が遅れ気味ですが、投げるつもりはありません。
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