魔法少女リリカルなのは~天を穿つ深緑の狙撃手~ 作:グリューン
―朝になり、ベッドから体を起こす。
その横には、なのはが俺の横で一糸纏わぬ姿で眠っていた。
まあ、要するにだ…あの後にヤってしまった訳だ。
「う、ううん……ふあ〜あ、おはようニール。」
ベッドの中で頬を赤く染めて起きるなのは。
恥ずかしいからか胸から下を隠している。
一瞬、昨日の夜を思い出し、つい俺も羞恥心に駈られてしまう。
「……おう、おはよう。今日は六課メンバーで今後の目的についての会議があったよな?」
「うん、それと……あの……着替えるから向こうを向いていてくれるかな?」
そう言われてなのはの体をつい見てしまい、慌て反対方向を見る。
「あ、ああ、いいぞ。」
「ふふふ、ちょっと待ってね。」
向こうを見る反対側でスルスルと布擦れの音が聞こえてくる。
……今までにはない状況だ。
ずっと恋人なんていなかったし、こんなに暖かな気持ちになったのは家族が揃っていたあの頃以来だ。
ラーナとは、飽くまで同棲生活だったから違う。
『ニール、なのはちゃんを幸せにしてね。』
「!?……気のせいか。」
体を起こし、周囲を見たがいるはず無いと思い、そのまま足をベッドから出して座る形になる。
「どうしたのニール?」
そこに白い教導官の制服を着て下ろした髪を左に纏めているなのはが俺に尋ねる。
「いや、ラーナの声が聞こえた気がしたがそんなはずないよな。」
「もしかしたらラーナちゃんが祝ってくれた、とか?」
なのははラーナと同年代ということで、仲が良かった。
仕事上、上司と部下だが普段よくお喋りしていたのを見掛けた。
だから、なのはもラーナの性格を解っている。
「もしかしたらそうかもしれねえな。」
窓から見える空を見て俺は微笑んだ。
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サーシェスside
今、俺は気分が良い。
この前のピンク髪の女といい、今回といい、今までの欲求不満が解消されているからだ。
今回というのは、俺のアルケーでずっと使いたかったヤークトなんたらをやっと試せた事だ。
こいつの装備はバスターソード2本に大型GNコンデンサーをバインダーとして3つ腰に付け、更にはGNミサイルとファングを内蔵、そして右肩には黒いガンダムが付けていたGNメガランチャーを装備している。
要するに、大量の雑魚を片付けるのに丁度いいって訳だ。
ま、白兵戦に必要な機動力が下がるのが難点だが。
大型になった腰アーマーから赤いGN粒子(実際は魔力を含むGN粒子)が大量に放出される。
空は青から赤へと染まっていく。
「て、敵襲、敵襲!」
「あれが噂のクリムゾンデーモン(深紅の悪魔)…!」
俺の事は時空何たらで噂になっていたらしいな。だがGN粒子でのジャミング対策が無かったお蔭であまり詳しい姿までは知られていなかった。
「おーおー、ご苦労なこって。大変だなあ、時空何たらさんよおっ!!」
バックパックの右側から大きく伸び、その先端である砲身から出るメガランチャーによって多くの魔導士を消し飛ばす。
「つ、強すぎ…ひぎゃああああ!」
「へっ、行けよ、ファングゥ!!」
敵という敵をファングで撃ち、刺し、貫いていく。
「この、これ以上は……がああああ!」
「た、隊長、あがっ……。」
また一人、また一人と俺の攻撃で絶命する。
と、目の前に後ろからの攻撃を警告するアラートサインが表示される。
「墜ちろ、悪魔めええええ!!」
後ろから敵が剣を振り下ろそうとしていた。
「ところがギッチョン!」
読んでいた俺は振り向きもせずに背中にマウントされているバスターソードを左手に取って容易く防ぐ。
「何っ!」
防がれたところで敵は自分から距離を取るが、俺はその敵に振り向き様に左手のバスターソードを横に薙ぐ。
「くっ、リーチがこうも長いとは!」
「長いのは、リーチだけじゃねえぜ!」
俺は足のビームサーベルを展開してサッカーのシュートよろしく蹴り上げる。
敵は防ぐ事も出来ずに腹を貫かれる。
「かはっ!くっそ………。」
俺の足から出てる魔力刃に貫かれた敵は剣を持ったまま絶命した。
「呆気ねえなあ、ま、ご愁傷様だ。」
足の魔力刃を消して死体を落とす。
大体100mぐらいの高さだったから、死体はグシャッというトマトが潰れたような音を立てて地面に赤い池を作っていく。
敵の成れの果てを見た俺はそのままでかい砲台へと進んだ。
「さってと、そろそろ仕事をやっちまわねえとな。」
畳まれていた砲身が伸びて2倍近くの長さになる。今喋ったこの管制人格とやらは普段はうっとおしいから喋らせねえが、この長距離砲撃とか俺が普段やらない攻撃の時だけは喋らせねえと的に照準を絞らせるとか危ねえのを防ぐとかの「面倒なのを防ぐ機能」が使えねえから喋らせている。
[GNメガランチャー、発射シークエンス、5、4、3、2、1……]
「吹き飛んじまいな!!」
[GNメガランチャー、発射。]
砲身の先から真っ赤な光の柱がでかい大砲を襲う。
当たったところで照射したまま、砲身を左へと移動させ、大砲全体を破壊していく。
大砲からみるみる爆発が起こり、大砲の砲身全てに照射し終わったところで大爆発して大量の鉄屑と化した。
砲身を畳み、その光景を俺は笑いながら見ていた。
「くっくくくく、はっはははははは!やっぱ戦争は面白いぜ!!」
と高笑いしていたところで、目の前にモニターが映る。今回は一番上の姉ちゃんだから眼鏡の嬢ちゃんよりはやりやすい。
<アインヘリアルの破壊、ご苦労様です。他も既に妹たちが破壊しましたので撤退して下さい。>
「あいよ。それで次は何やんだ?」
<次は研究機材の搬送が終わっていませんので、ゆりかご内部で待機して下さい。>
「ちっと物足りねえが、まあいいか。お楽しみはこれからってなあ。」
これからあのガンダムを倒せると思うと楽しみで楽しみでたまらねえ。
早く来いよ、でないと先に嬢ちゃんたちから先に殺しに行っちまうぜ。
ええ、ガンダムさんよお!!
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ニールside
地上本部と機動六課が襲撃されてから6日が経った。
今俺は、アースラの訓練室を借りてケルディムの新装備を試していた。
新装備の名は、シールドビットとライフルビット。
シールドビットは以前に調整中で使えなかったが、シャーリーが完成させてくれた。
本来はそれだけだった。
だがシャーリーはヴィヴィオを目の前で拐われたのが余程悔しかったのか、怪我を治してから一昨日までの時間を使ってライフルビットを完成させてくれた。
今シャーリーはスバルのマッハキャリバーの修理と改造を行っている。
……これ終わったら、何か奢るか。
[マスター、始めましょう。]
「ああ、行くぜケルディム!まずはシールドビットからだ。」
[了解。シールドビット、展開。]
左肩にマウントされて大型の盾のようになっている7つと両膝にそれぞれ付いている2つのシールドビットが独自に離れて俺の前に展開される。
予め設定した仮想敵のガジェット、、型の一つずつがそれぞれ魔力弾を放ってくる。
[protection.]
シールドビットが全てガジェットの攻撃を防いでいく。
どれも難なく防いでいく。
基本的にシールドビットもライフルビットもケルディムの制御が中心となる。
緊急時に俺が操作という事も出来るが、それは稀だろう。
「よし、次はシールドビットを全部集めろ!」
[了解、protection powerd.]
俺の指示に従ってケルディムがシールドビットを一つに集めていく。
ガジェットの後ろからこれまた予め用意した砲撃が飛んでくる。
防御魔法を張ったシールドビットに直撃するも、びくともしない。
[シールドビット、ノーダメージです。攻撃もやっておきますか?]
「いや、これは飽くまでシールドビットの制御が中心だ。それに昨日試してデータは集めたから大丈夫だろ。」
[ではライフルビットを試しますか?]
「ああ、ただし一つだけでいい。」
[ではまずシールドビットを戻します。]
ケルディムがそう言ってシールドビットを左肩と膝に戻していく。
戻したところで、腰に付いた4つのうちの一番右のライフルビットが動き、俺の前に出る。
「まずはアクセルバレットだ!」
[了解。accel bullet.]
アクセルバレットとは、アクセルシューターをケルディム用に改造した魔法だ。
ジャイロ回転に対応するため、誘導性能を調節し威力向上と魔力消費削減をコンセプトに俺とケルディムで作り上げた。お蔭で誘導性能は少ししかないものの、アクセルシューター3発で漸く倒せたガジェット3型を一発で倒せる位の威力にまで上がった。
実は六課配属の頃からやっていたのだが、GUNDAMフォームへの適応やGNアーマーの使用実験などで完成が遅れていた。
そのアクセルバレットがライフルビットの発射口から深緑に回転する魔力弾となって放たれ、ガジェット3型のカメラを貫く。
「よし、次はスティンガーレイだ。」
[stinger ray.]
ライフルビットが上昇、上から下へ撃つ位置になり、細い深緑の柱が今度はガジェット2型を上から貫く。
「最後にディバインバスターだ!」
[enpty.その魔法を使うと危険です。]
だが、ケルディムから警告が放たれる。
「なら、もう一つライフルビットを重ねて……!」
[マスター、ディバインバスターを撃つとライフルビットが耐えきれずに爆発します。しかも放たれることもありません。]
「……それじゃ仕方ねえな。ケルディム、性能実験終了だ。」
指示を出したところで、すぐに元の六課の制服姿に戻る。
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スバルside
時間が経って、体の方が完治した。
左腕もマリーさんが頑張ってくれたお蔭で元に戻った。
でも、今目の前でポットに浮かんでいるマッハキャリバーが治ってなかった。
デバイスはシャーリーが治しているんだけど、どうもシャーリーさんの元気が無い。
しかも、目に隈が出来ている。
シャーリーさんが言うには、ニールさんのケルディムにシールドビットの調整と追加装備のHW(ヘビーウェポン)を作っていたら2日連続で徹夜になったらしい。
休んだ方がいいと言ったものの、
「こんな状態で休んでられないわ。それにいつ出撃になるか分からないし。これが終わったら少し眠るから大丈夫よ。」
なんて言われては引き下がるしかなかった。
だから、あたしはマッハキャリバーと話している。
「ごめんね、マッハキャリバー。」
[いえ、それは私も同じです。バディを守る事が出来ず、ボロボロにしてしまったのですから。]
あたしが謝罪するはずが逆に謝られてしまい、なおのこと申し訳なく思えてきた。
……ちょっと目が潤んできた。
あの時、マッハキャリバーの事を考えず道具のように扱ってしまった。
それは決してやってはいけない。
「スバル、マッハキャリバーが立てた強化プラン、どうする?」
キーボードを打ってマッハキャリバーを調整しているシャーリーさんから決めるように促される。
そう、マッハキャリバーから重くなる変わりにデバイス全体の強度を上げるという強化プランが提示されている。
あたしとしても今の状態ではまたやられると思っている。何より相棒が自分であたしの事を考えて立てた強化プランだ、喜んで乗ろう。
「シャーリーさん、お願いします!」
「分かったわ、少し待っててね。」
シャーリーはキーボードを打つスピードを早めていく。
「マッハキャリバー、ありがとう。そして、また一緒に走ろう!!」
[Yes,my bady.]
地を駆ける蒼き少女は復活を遂げる。
これから起こる激戦に打ち勝ち、自身の姉を取り戻す為に…。
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ニールside
遂に次の任務が始まる。
俺たちの任務はレリックの捜査から
「ギンガ・ナカジマ陸曹となのは隊長、フェイト隊長、俺の保護児童のヴィヴィオを捜索・救出」
へと切り替わった。
その上で、俺にはサーシェスの捜索と逮捕に専念するようにはやてから言い渡された。
本部曰く「地上本部で姿を目撃した一部の魔導士から真紅の悪魔…クリムゾンデーモンという名で3年前から指名手配されていた」らしい。
今まで表沙汰にされていなかったのは、目撃していた人間を民間人の老若男女問わず殺したり、奴が現れた途端に念話も通信機器も通じなかったからだと言われている。
念話と通信機器についてはGN粒子による電波障害が原因だ。
サーシェスの罪状は、公務執行妨害、殺人罪。
しかも2年前に魔導士を含めた大量殺人もしているという疑いもある。当然、罪状にはラーナの事も含まれている。
で地上本部、いや、時空管理局や聖王教会としてはなのはやフェイトが手こずった相手を倒せる唯一の戦力として、一番厄介なサーシェスを抑えて欲しいということだ。
その任務をはやてを通してカリムとクロノ、伝説の三提督から通達された。
で今、なのはと一緒に地上の状況や聖王のゆりかごが浮上する姿を見ていたら、いきなりヴィヴィオが画面に現れた。
「ヴィヴィオ…!?」
思わず驚愕する俺。なのはも同じように画面に映るヴィヴィオを見る。
そのヴィヴィオには無数のコードが繋がれている。
<ママ、パパ……!ああーー、痛いよ、怖いよ、ママ、パパーーーーーーーー!!>
泣き叫びながら俺たちに助けを求めるヴィヴィオ。気絶したのか、ぐったりと頭を垂れる。
周りにいる仲間は皆怒りを覚え、なのはは苦しそうに左手で待機状態のレイジングハートを握り締める。
「畜生が……!」
声を振り絞って怒りを爆発させるのを抑える。
そこになのはが右手で俺の左手を握ってきた。
「怒りの感情に囚われちゃ駄目だよ。」
泣き笑いの表情で、それでいて不安そうに俺の感情を沈めようとするなのは。
……俺がなのはを不安にさせてどうする。
俺はそれに抱き締めて安心させるようにして応える。
「大丈夫だ、俺はもう復讐の事なんて考えてねえ。だから泣くなよ。これから戦いに行くんだから、な?」
なのはも俺の背中に手を回す。
「あ、あの、なのは……さん、ニールさん。」
とスバルに呼ばれて気付いて周りを見たら、皆が顔を赤くして俺たちを見ていた。
キャロだけは不思議そうにこっちを見ている。
……やっちまった。
「な、なのはさん、ニールさん、おめでとう…ございます。」
ティアナは完全にテンパっていて、祝いの言葉を俺たちに言っていた。
「……あっ!ううっ……。」
なのはも気付いたのか顔全体が真っ赤だ。そして羞恥心で俯いてしまう。
「は、はは、ちょっと離れるかなのは。」
俺はどうにかなのはの肩を掴んで離す。
「……!スバル、あれって……。」
「ギン姉!?」
俺も気になって振り向くと、モニターに今度は敵が着ているボディースーツを着たギンガが荒れた道路を走っていた。
その周りにはギンガを攫った三人のうち色違いの赤い髪の二人と、茶髪の双子の戦闘機人もいる。一人見かけない銀髪で眼帯をしていた戦闘機人は、おそらくスバルの攻撃で受けたダメージが回復しきれず戦闘が出来ない状態なんだろう。
[マスター、GN-Xの姿もいくつかあります。それと、先程八神部隊長からスローネアイン、ツヴァイ、ドライの姿を確認したという情報が入りました。ただ、スローネアインは装備が強化されています。]
別のモニターには、GN-Xが集団で強襲、スローネアインが見慣れない装備を付け、右腕にマウントしている長いライフルで魔導士を消し飛ばし、ツヴァイがファングで突き刺し、撃ち落とし、更にバスターソードで切り捨て、ドライは大量のGN粒子を放出して空を赤く染め上げながら近付く魔導士を撃ち落としていく。
「もう一刻の猶予もねえな。しかもあのスローネアインの装備は結構厄介そうだ。」
よく見ると、背中にもう一つ疑似GNドライヴが付いている。見た限りではAAAクラス。間違いなく隊長陣の誰かが相手をしなくては倒せない。
これだけの戦力ではすぐにでも俺たちが出ないと負ける。
「うん。フォワードの皆は、すぐに出動。隊長陣もそのすぐ後に出動するから。」
「俺も隊長陣と一緒に出動する。まず援護は無いと思ってくれていい。だが、全員生きて帰って来い!!それも今回の任務の一つだ!!!」
声を張り上げて四人を鼓舞する。
ソレスタルビーイングにいた時はまず言わねえ言葉だ。
「「「「はい!」」」」
全員が迷いなく言いきってヘリのあるハッチ向けて走り出す。
「私たちも行こう!」
無言で頷いて降下用のハッチへと走り出す。
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スローネアイントゥルブレンツside
私は、誰だ。
分かるのは、ヨハン・トリニティという男の記憶と知識、そして自分がそのヨハンが乗っていた機体も元に造られた人間より少し大きめの機械で目の前の敵を倒す任務をスカリエッティという生みの親に与えられているということだ。
だが、私の記憶は飽くまでヨハン・トリニティのものだ。私のではない。
今、私はまた一人、また一人と敵を撃ち殺していく。
<兄貴ぃ、雑魚ばっかでつまんねえ。>
<あたしも大したことないのばっかでつまらな〜い!>
私と同じ、ミハエル・トリニティの記憶を持つツヴァイとネーナ・トリニティの記憶を持つドライが念話でぼやいてくる。
「ツヴァイ、ドライ、あまり文句ばかりを言っているとミハエル・トリニティやネーナ・トリニティのような死に方をする事になるぞ?」
<兄貴、事ある毎にその事を持ち上げるのは止めてくれ。瞬殺された記憶なんて恥ずかしいじゃねえか。>
<そうだよアイ兄ぃ。あたしだってあんな無様なやられ方嫌なんだから。>
「分かったのなら、目の前に集中しろ。それと、これが終わったら……分かってるな?」
<ああ、生みの親殺してさっさとここからおサラバすんだろ?兄貴はやっぱやることがえげつねえぜ!>
<あたしもさ〜んせい!アイ兄ぃに付いていくよ。>
私は今度こそ、生き抜いてみせる!
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ニールside
フォワードの四人が出動し、俺と隊長陣もいよいよ出動する。
「今回は総力戦、私も出て皆リミット解除や。さあ、行くで!」
降下用ハッチが開いて一斉に飛び出す。
「レイジングハート、エクシード……ドライブ!!」
「バルディッシュ!」
「グラーフアイゼン!」
「レヴァンティン!」
「「「セットアップ!」」」
皆がそれぞれバリアジャケット姿となり、はやても騎士甲冑姿へと変わった。
「いくぜケルディム、セットアップだ!」
[GUNDAMform drive ignition.]
俺の姿も茶色の機動六課用の制服から深緑の機体とも言える姿へと変わる。
「ケルディム、ニール・ディランディ、出撃する!」
――――今こそ、自身の変革の時――――
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クアットロside
今、私はドクターの指示でディエチちゃんを運びながらゆりかごへと向かっている。
既にゆりかご内部にはあの男、サーシェスもいる。
これはサーシェスを消すチャンスだわ。
上手く聖王を操るように仕向けた後、あの男には死んでもらう。
今でも覚えている、狂気の笑みを浮かべながら私に暴力を振るってきたあの時。
まるでいつでも殺せると言わんばかりのあの目を……!!
あの男の全てが気に食わない!
絶対にこのゆりかごの中で殺してやる!
私に殺そうしたことを後悔させてやる!!
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