艦隊これくしょん~天使と竜と艦娘と~   作:sinku0004

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____翌日 アルゼナル パラメイルシミュレーター室____ 現在時刻、0800

 

ミスルギ皇国 第一皇女アンジュリーゼの洗礼の義がもうすぐ始まる。

 

雄二はいつでも通信を繋げる用に準備しておく。準備と言っても心構えだけだ。通信システムはクロノスがチェック済みなので問題ない。

 

雄二は救出作戦自体は心配していなかった。彼は自身の部下を信用している。この程度の作戦、指揮をとる必要もない。だが、もし想定外のことが起こったときはやはり司令官である彼が対処しなければならない。

 

とはいえ、彼にもここアルゼナルでの生活がある。彼はアルゼナルの総司令官であるジルに呼び出されこの場にいる。

 

「お、ユウジが一番か~ おはよ~」

 

その時、一人の少女が棒付きキャンディを舐めながら入室してきた。

 

「おはよう。ヴィヴィアンも司令官に呼ばれて?」

 

「まぁね~ というか第一中隊全員が呼び出されてる。たぶんまた新人が入ってきたんだと思うよ」

 

少女の名前はヴィヴィアン。アルゼナル第一中隊の突撃兵。幼い外見に明朗な性格だが、戦闘においては卓越した戦闘技術を見せる部隊のエース格だ。

 

「ヴィヴィアンにユウジ早いじゃないか」

 

続いて入ってきたのは第一中隊隊長のゾーラである。経験豊富な年長ライダーで、過去の負傷により右目が義眼となっている。

 

彼女の入室後次々と一中隊のメンバーが入室してくる。副隊長のサリア、突撃兵のヒルダ、軽砲兵ロザリー、重砲兵クリス、最後に同じく重砲兵のエルシャが入室してきた。全員服装はライダースーツである。

 

一中隊全員が入室してから数分後、司令官であるジルが、2人の少女を連れて入室してきた。 一中隊全員は司令官と対面し整列する。並び方は隊長であるゾーラを先頭に、その後ろにサリア、ヴィヴィアン、ヒルダの三人がに司令官から見て左から順に横一列に並ぶ。その後ろに他の面々が同じく列んでいる。雄二は一番右側、エルシャの隣り、ヒルダからみて七時方向にいた。

 

「司令官に敬礼!」

 

ゾーラの号令で、一中隊の面々が司令官に対し人差し指と中指だけを伸ばしたアルゼナル式の敬礼を行う。司令官は答礼し、言葉を続けた。

 

「今日付けで第一中隊に配属となるミランダとココだ。よろしく頼む」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

「ゾーラ。後は任せた」

 

「イエス・マム!」

 

そうして司令官は去っていった。

 

「死の第一中隊へようこそへ。歓迎するよ。ミランダ、ココ。隊長のゾーラだ。副長紹介」

 

「イエス・マム。副長のサリアよ。こちらから突撃兵のヴィヴィアン....」

 

そうしてメンバー紹介が始まった。 ヴィヴィアンから始まりヒルダ、ロザリーと続く。

 

「そしてこちらが唯一の男性ノーマのユウジよ」

 

「よろしく」

 

一通りの紹介が終わり訓練へと移るため、ゾーラから指示がたされる。

 

「最後にユウジは新人2人の教育だ」

 

「了解」

 

「よし、かかれ!」

 

「「「イエス・マム!」」」

 

そうして各々行動へとかかる。

 

 

雄二はミランダとココの2人を横隊で整列させる。

 

「休め。君達の教育を担当するユウジだ。改めてよろしく頼む」

 

「「よろしくお願いします」」

 

「さて、まず最初に君達がパラメイルについてどれほどの知識があるのかテストする。ミランダ、パラメイルの形態は何がある?」

 

「はい。フライトモードとアサルトモードです」

 

「正解だ。次にココ、ガレオン級などの大型ドラゴンに対し有効な武装を一つ挙げよ」

 

「え~と・・・・凍結バレット・・・ですか?」

 

「正解。あっているのだから自信をもて。この凍結バレットは両腕部に搭載されている。その名の通り凍結させて撃破する近接武装だ。それでは最後の質問だ。君達が搭乗する機体の名と特徴は?」

 

沈黙する2人。しばらくするとミランダが自信なさそうに手を挙げた。

 

「お、いいぞ。ミランダ」

 

「はい。確か・・・グレイブって名前でした。特徴は・・・・すみませんそこまでは分かりません」

 

「正解。名前だけでも出てくれば上出来だ。特徴は実機を見て説明する」

 

そうして3人はシミュレーター室を出て格納庫へと向かった。

 

 

 

___ アルゼナル パラメイル格納庫____ 

 

そこではアルゼナルの整備班の班員達が朝から忙しそうに作業をしている。

 

その中で、次々と班員達に指示を出している少女がいた。

 

「その機体は最優先で。 そっちはベトロニクスを重点的に。あとそれ、整備終わったから下げて」

 

整備班長のメイだ。年齢は14歳。幼少時からアルゼナルで暮らしており、。パラメイルや機械の整備技術は一流だ。本人曰く、機体を整備するときにその機体のパイロットの気持ちを感じ取れるらしい。

 

そんな彼女の元にミランダ、ココ、雄二の3人がやってきた。

 

「お疲れ様。メイ。朝から忙しそうだね」

 

「お疲れ。ユウジ。あれ? 見ない顔だね。 君たちは?」

 

「新人のミランダとココだ。二人とも自己紹介」

 

「はい! 本日より第一中隊配属となりました。ミランダです」

 

「ココです」

 

「そっか。君たち二人が。ジル・・・司令官から話は聞いてるよ。私は。ここで整備班長してるメイ。よろしくね」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

「で、なにか用? 新人達との紹介に来た訳じゃないでしょう?」

 

「ああ。新人達の教育でな。グレイブ見せてもらえるか?」

 

「いいよ。あっちに整備終わったのあるから自由に見てって」

 

「ありがとう。行くぞ二人とも」

 

 

パラメイル グレイブ前。

 

「さて、先程の続きだ。これが量産型パラメイル。AW-CBR115 グレイブ。通称、ノーメイクだ」

 

「これがパラメイル・・・・」

 

「カッコいい・・・」

 

ミランダ、ココの順で感想を口にする。

 

「重量3.8t、推力108kN、武装は凍結バレットと対ドラゴン用アサルトライフル。2人とも、実機を見るのは初めてか?」

「いえ、二回目です。ただこんなに近くで見たのは初めてです。こら、ココ。いつまで見てるの!」

 

「あ・・・す、すみません」

 

「いや、構わんさ。これはこれから君たちが命を預ける相棒だ。愛着を持つのはいいことだ。少し自由に見てみるといい。時間になったらこちら声をかける」

 

「「はい!」

 

そうして雄二は二人から離れる。ミランダとココも自由にグレイブを見て回っている。

 

雄二は、そんな二人を離れた場所から見ながら時計をみる

 

(0845。洗礼の義開始まで後1時間15分。作戦進行度を一度確認しておくか。クロノス。本部に通信を繋いでくれ)

雄二は司令官補助デバイス「クロノス」を通して鎮守府と通信を繋げる。

 

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