機動戦士ガンダムジェネレーションズ   作:そーせーじまふぃん

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長いこと更新止まって済みませんでした!
理由と言うか、言い訳は活動報告に書かせて頂きました。


戦場1

ジュン達のチームがサイド2宙域に身を潜め地球連邦の艦隊から隠れる事30分程、ジオン公国から地球連邦政府に向けて宣戦布告が行われた。

 

その布告を受け取ったはずの地球連邦の艦隊は、防衛の為に動き出すでも無く、陣形を整える訳でもなく、当初の様に指定宙域にただただ浮かぶだけだった。

 

そして多くの艦がいまだサイド2の宇宙港の内部に収容されたままで出撃する素振りもない。

 

ジュン達の予測では後10分もしない内にジオン艦隊はこの宙域に到着するであろうと考えていた。

 

このまま地球連邦にジオン艦隊の来襲を知らせずにしていいのか…

 

ジュンはジオン艦隊の来襲を地球連邦に知らせようと思ったが、此方がいきなり姿を出しでそれを知らせても此方の艦はジオンのムサイとは差異はある物の誰が見ても同型艦で、その様な艦が通信をしてきても、それを完全に信じるかどうかはかなり分の悪い賭け、宣戦布告直後と言うタイミングも悪い。

 

そして何より無用な混乱を艦隊に及ぼしかねないと思い、ジュン達の乗るハーメルンは小惑星に身を潜めたまま静観を続けた。

 

そしてそのまま時は過ぎた……

 

―――――

 

 

「マスター先程から地球連邦艦隊及び司令部の通信量が急激に増加し始めました、予測ですが監視衛星ないしはパトロール艦がジオン艦隊を補足した物と思われます」

 

アプロディアからの報告が艦橋に響く。

 

「始まったか……全員対MS戦装備で出撃する!俺はバズーカ装備で行く!それと…今回の指揮はコーラサワー中尉にお願いしたいのですが、いいですか?」

 

「え?俺っすか?いいんですか?俺が指揮取って」

 

「中尉はMS部隊指揮の経験は多いだろ?俺は今回が初陣ですから…お願いします…」

 

「司令…分かりました!指揮を取らせて頂きますっ!」

 

そうニコやかにパトリックが敬礼すると、皆がそれを合図の様にMSに搭乗していく。

 

MSに乗り込んだジュンはMSの始動作業をしながら今回の編成と作戦を反芻していた。

 

『俺とソシエのザクがバズーカ仕様でロランとコーラのザクがマシンガン、パイロット技量の高い二人に前衛を任せてソシエが中衛、俺が後衛か…ソシエは予備のマシンガンも装備してたが俺は予備弾倉を装備したからバズーカ以外の装備は、全機共通装備の、クラッカーが各機2個とシュツルムファウストが各機2発ずつ、それに接近戦用のヒートホークくらいしか無いから前には出れない…、ただジオン公国より有利な点は08小隊で出てたボックスマガジンのザクバズーカが装備として一緒に生産された事だな…』

 

ジュンが生産した20機のザクの装備はマシンガン、バズーカ、ヒートホークが一緒に付いて来たのだが、ザクマシンガンとヒートホークは従来の物と変わらない物だったが、バーズカは装弾数5発のボックスマガジンタイプであった為、連射性、携行弾の多さに置いて従来のものより優れていた。

 

 

ジュンが装備と編成を再確認していると、艦内に警報アラートが鳴り響いた。

そして直後アプロディアからの通信が入る。

 

「ジオン公国先遣艦隊がサイド宙域に到着、MS隊と思われる小型機をレーダーで捉えました、ですがミノフスキー粒子の散布も同時に始めた様で今後はレーダーによる索敵が行えない可能性があります」

 

そう淡々とした報告がジュンに入る。

 

「よし!MS隊出撃するぞ!今後はパトリック・コーラサワー中尉に指揮権を一時委譲する!」

 

「まっかせてくださーい!それじゃあMS隊出る!俺が戦闘!後はロラン、ソシエちゃん、司令の順で続け!」

 

そう言って直ぐにパトリックの機体がカタパルトで射出されいてく、それとほぼ同時にロランのザクも反対側のカタパルトから射出される。

 

ジュンとソシエのザクはその後を追うようにカタパルトに機体を固定し、同じように宇宙へと射出されていった。

 

 

―――――

 

「もうすぐ戦線布告がされるはずだな…」

 

ジュン達が戦場へとMSを出す、1時間ほど前。

 

ゼクスはヴァナヘイムの中で、クアリナとアフランシへ指示を出していた。

 

最初にアリナの乗るジュン達が元々要塞へと向う際に使ったクルーザーを使いアイランドイフィッシュへと向かわせていた。

 

サイド2内での入港記録、そして出港理由が望遠撮影と言う物だった為、金持ちの道楽だと思われており、再入港の手続きはスムーズに進んだ。

 

そしてゼクスがアリナに指示したことは、可能であればサイド2内の混乱を抑える事、そして1時間程の間に対化学兵器用シェルターの場所を確認する事、最後にこれも可能であれば内部で協力者を見つけ軍や民間の保存物資を出来るだけ後々強制的に入港させる輸送艦隊へ物資を移動させる事の二つ。

 

後述の任務の協力者となりうるのは、モビルワーカー若しくはモビルポッドを操作できる人員と言う事になる。

 

そしてアフランシに出された指示は簡単な物だった、気密シェルターを発見した場合順次、宇宙側から接舷し人員を移動させる為の誘導員としての任務のみだった。

 

「入港しましたわ、ゼクス中佐、大抵の避難箇所は都市内MAPをPDFへダウンロードした後にそちらに送ります、今から物資集積地を探しながら、工業地帯付近のシェルターへ向かい船外作業の出来る工員を探そうと思います、宜しくて?」

 

「あぁ、そうしてくれ…それにしても貴女はジュンの家に仕える家令と聞いていたが本当に唯の家令か?軍事や潜入、そして対人戦闘も出来るのだろう?」

 

「貴族の家の家令はそのくらい出来ませんと…、ジュン様からお聞きしたら貴方も貴族の出身だと言われていましたからお分かりでしょう?」

 

アリナとの通信で彼女に対する疑問を問うたゼクスだったがアリナにはぐらかされたが、ゼクスはそれ以上は追求せずに、ゼクスは計画をもう一度順を追って通信にて口頭確認をしていった。

 

「まずはアフランシ、君の仕事だが宣戦布告までの間に各シェルターを周り気密確認を頼む、ジュンの話によるとシェルターに気密性が無い可能性があると言っていたが、コロニーのシェルターで気密性の無いシェルターがあるとは思えない、そこでジオン公国による工作にて気密性が失われて居ると思われる、君にはそれの確認をして貰いたい」

 

ジュンは自分のPDFを所持していない為、与えられた地図を参考にアイランドイフィッシュ無いのシェルターを駆けまわり出来る限りの確認作業を求められた。

 

「アリナ女史、貴女は出港前に言っていた通り、現地で有用な物資の確認及び作業員の確保に努めて貰いたい、方法は一任する、私はこのままコクピット内にて待機している、情報通りG3ガス注入部隊が来るようであれば、撃退若しくは足止めをする、以上だ」

 

「わ、分かりました!出来る限りの人を助けます!」

 

「ええ、当初の予定通りに」

 

そしてアリナとアフランシの二人は港で別れ、与えられた任務の為に移動を始めた。

 

 

―――――

 

「これがミノフスキー粒子ねぇ…、本当にレーダーが効かなくなって来たな、ロラン!はぐれず、俺の後ろに着いて来いよ!ソシエちゃんは司令の護衛と援護頼むぜ!司令は初めての戦場なんです、無理せずに戦場の空気って奴に慣れて下さい!被弾なんかしないで下さいよ?あのゼクスって根暗そうな奴に何言われるか分かりませんから!」

 

「了解!」 「分かってるわよ!」 「あぁ…」

 

ロラン、ソシエ、ジュンの順でパトリックの通信に答える。

 

もうすでにミノフスキー粒子の濃度が徐々に上がり始め、かなり接近しないと通信も覚束ない状態になっていた。

 

その状態で彼らは連邦艦隊へ向けて進出していると、前方で戦闘の光と思われる光が煌めいた、そして一度それが光ると、次々に至る所でそれは煌めいていく、核バズーカによるものと思われる巨大な火球、艦砲射撃と思われるビームの光、そして大小様々な火線が交差していく。

 

「司令、ジオン艦隊発見しました、向こうは此方に気付いて居ない様です作戦通り行きましょう!」

 

そうジュンの機体に接触回線にて話しけてきたパトリックはそれだけ言うと一隻のムサイ級へバーニアを吹かせて向かい、行き成りマシンガンにてそのエンジンを撃ちぬいた。

 

ジュンが取った作戦、それはミノフスキー粒子の性で無線が使えない状況を利用した撹乱作戦だった。

 

まず最初にジュン達は攻撃を受けている連邦艦隊を無視してそのままジオン艦隊へと急行し、艦の攻撃能力や航行能力を損失させ、離脱すると言う一か八かの掛けに出たのだ。

 

 

「これで歴史が変わった……」

 

ジュンの機体のモニターに映し出されて居たのはパトリックによりエンジンを破壊されて航行不能になったムサイ、そしてロランがパトリックのザクを止めようと向かってくるガトルを撃破している様子だった。

 

ジオン艦隊の直掩機はガトルと少数のザクⅠのみで機動性はある物の、装甲の薄い両機はロランとパトリックにより撃ち減らされていく。

 

その光景を見ながらジュンは戦場の空気に当てられ呆けたように只々、それを黙ってみていた。

 

「ちょっと!ジュン!なにしてるのよ!ボッーと突っ立てるだけならルジャーナの奴らでも出来るわよ!それと私のバズーカ弾が無くなったんだけど、予備のマガジン一つ頂戴」

 

そう接触回線でソシエに話しかけられ、漸く我に帰ったジュンは、2つある予備弾薬の内一つをソシエに手渡すと、流れるように装弾しソシエはムサイに守られるように佇んでいた、パプア級に向けてバーズカを発射した、その弾はカタパルトデッキへ吸い込まれる様に命中してパプア級の左舷上部構造物の一角を破壊した。

 

その光景を目撃したのかガトル3機とザクⅠが1機ジュンとソシエに向かってマシンガンとロケットを撃ちながら、突っ込んできた。

 

それにジュンとソシエは反撃を開始するが、ジオン側からの射撃はジュン達へと届く事が無かったが、一撃離脱に徹しているのか、ガトルとザクⅠにも攻撃は当たらなかった。

 

「くそっ…思ったより早い!っ?!また!うあああああ」

 

初めての戦場でその空気に当てられたジュンは叫ぶが、それを尻目に方向転換を終えた敵機は、再度ジュン達へと突っ込んできた、その4機の敵機に対して、ソシエはバーズカを投げ捨て、マシンガンに持ち替えて前方に敵に向け撃ち始める。

 

ジュンも敵のザクへと向け、合計3発のバーズカ弾を発射し、交差する直前に撃った3発目の弾が敵のザクの胴体に命中し、その機体は胴体から千切れる様に爆発していった。

 

隣のソシエもガトル2機を撃破していたようで、残った1機のガトルは艦隊方面へと向けて飛び去っていった。

 

そのガトルを見ていると突如そのガトルが爆発して、その奥からパトリック達が乗る2機のザクⅡがジュン達の元に無事に戻ってきた。

 

パトリックとロランが無事戻って来たことに対して、ジュンは幾らか落ち着きを取り戻した。

 

全機無事なことを確認して接触回線によるパトリックからの指示でジュン達は連邦艦隊を迂回するようにハーメルンへの帰路に付いた。

 

その中でジュンは敵機を撃破し、パイロットの命を奪った事に恐怖していたが、あの戦場を生き延び、敵機を撃破したことへの喜悦もジュンの中には確かに存在し、その両者の感情に揺れながら、ジュンはパトリックに追従し宇宙を駆けた。

 

 




ザク=味方だと思っているジオン側への奇襲により戦果大


この戦闘でのジオン側の損失一覧

ムサイ級大破、2隻、内、航行能力完全損失2隻
同級中破、3隻、内、航行能力大幅損失2隻、火器損失1隻
同級小破、1隻

パプア級撃沈、1隻
大破、1隻、左舷カタパルトデッキ損失

ザクⅠ、8機撃破、中破2機、小破壊3機
ザクⅡ、3機撃破、大破、1機、小破1機
ガトル、14機撃破、小破1機
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