『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』オリ主転生物 試作型
「
この物語は火星独立運動の中心にいた組織『鉄華団』。そこでガンダムを駆り活躍した少年『三日月・オーガス』……の姉となってしまったある転生者が介入する事で紡がれる新たな戦い記録である。
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「ごめんね…ミカ。私がもっとしっかりとしていれば……」
「いいよ、姉貴。俺らの事を思っての事だろ」
「そうね…。オルガ、ミカ(三日月の愛称)の事をお願い」
「あぁ、わかった」
「…子供扱いするなよ姉貴」
「いつか絶対に……迎えに行くから」
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――― 数年後
強襲装甲艦『ハンマーヘッド』。テイワズと呼ばれる木星・小惑星圏の開発を承る巨大組織。その下部組織である『タービンズ』所属の艦は今火星へと赴いていた。
ミカとオルガを養えるだけのものを得る為に私はテイワズの長に気に入られたのかその申し出を受け……こう言うのもだけど『身売り』した。
だけど、タービンズに入った私に名瀬が言った事は衝撃的であった。
「アンタは俺の家族としては扱うが、綺麗なままにしとく。なんでって?そりゃあ本当の家族の元に返す時に困るからな。それまではうちらを家族として見てくれや」
戸惑った私だけど名瀬さんのハーレ……家族みんなからの歓迎を受けこの新たな場所で頑張る勇気が出た。
そして、火星に仕事へ向かうということで久しぶりにミカ達に会える。…私は少し舞い上がっていた。
「なぁに黄昏てんの、シズ!」
「きゃぁ!」
同じ艦の仲間…名瀬さんの家族の1人ラフタに驚かされ素っ頓狂な声を上げちゃった……。
「久しぶりに故郷に帰れるのに舞いあがちゃって……あははは」
紹介が遅れました。私は『
……これは私がこの世界にいるときの役目で、実はと言うと私はなんというか前世の記憶みたいなものを持っているようです。
何が言ってるのかわからない?私も気が付いたら白い空間みたいなところに居て、そこで出会った変な爺さん…神様って言ってたけど死んだことを告げられこの世界に転生という形で生まれ変わりました。
その世界は『機動戦士ガンダム』の世界という事で、私はそういうサブカルチャーに興味があるオタク…表向きは隠していたから隠れオタクかな。おかげでその世界のSF的な知識は理解できたけど……私の転生したガンダムの世界は知らない作品だった。正確に言えば、私が死んだ後に製作された新作だったみたい。
さすがに戦乱のある世界ということで前世のスキルを引き継いだ状態で色々特典をもらったけどね。原作知識やらそのキャラの事はなしでね。
「そっか~。…でさ、その弟さんと弟分っていう男の子引き取るの?」
「そこは名瀬さん達と要相談かな?出来ればもっとお金やら色々用意してから来たかったんだけどなあ。特に2人の所属する民間企業に対してね……」
私は2人の所属する企業の話になったときに纏う雰囲気が変わった。ラフタはそれに煽られたのか恐怖で小刻みに震えはじめた。
「……扱いがね…相当ひどいって名瀬さんから色々聞いてね。それで経営状態やら末端の扱いも最悪でもはや企業として糞っていってもいい程なんだ。……出来るなら買収して無能どもを転がしてやりたいよ…今すぐにでも」
「ちょ…ちょっと、戦闘でもないのにゴルゴモードは止めて!!!本気でやり出しそうだから今だけは止めて!!!」
……おっとトリップしすぎちゃった。前世では会社経営について学んでそういう仕事に就いていたから評価付けや経営管理などが得意なんだ。だから、その企業の評価なんて朝飯前だよ。あとは、ラフタの言っていた『ゴルゴモード』だけど、
――― ビービー
……警報?何かあったの!
「…うん、うん。わかったよ。シズ、戦闘よ」
了解!ちょうど特典についても説明できるかな。
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-火星宙域近辺-
ハンマーヘッドに接近する強襲装甲艦とMSが12機。どうやらこの辺を牛耳っている非公式の武装集団が獲物だと思っていたのか今まさに襲撃を駆けようと展開していた。
《久しぶりの獲物だ!俺らの領域に入った事を後悔させてやれ!》
どうやら、無法者のようで有無を言わさず手当たり次第に襲っている集団は向こう側に気付かれているとは知らず自らのホームグラウンドでもあってか展開は早かった。
しかし、タービンズはそれ以上をいっていた。
《敵MS確認。照合ではクアン型みたいですね。12機で3機づつで1小隊組んでいます。どうやら交渉の余地はなさそうですね》
《そうか…。なら俺らの道理って奴を教えてやるか》
《…シズ、一発かましてやりな》
「了解」
点在する小惑星のひとつ。私の機体は今そこで待機をしている。私は戦闘中は機械的というほど冷静で沈静さがあるってみんなから言われている。さっき言ってた『ゴルゴモード』っていうのはそれ…どっかの作品でそういうキャラいたような。
指示が出たという訳で私の機体が持っている狙撃ライフルで狙いを定める。この世界のMSの装甲は強固で本当なら近づいて鈍器で破壊するのが一般的だ。でも、私の機体なら関係ない。その一般的とは逆をいくイレギュラー機体だから……。
小隊の隊長機らしき機体に狙いを定めた私は引き金を引いた。
――― ドゴォン!!!
轟音と共に跳んでいった弾丸はMSの装甲の継ぎ目を狙い通りに貫通し内部から爆発する。コックピットに刺さったからパイロットは助からないであろう……。私は次弾を装填し次の機体を狙い撃つ。
《狙撃!MSの装甲が紙のようにだと!》
《どっから撃ってるんだ!》
《旗艦からエイハブ・リアクターの照合情報…げえ、なんだよこりゃあ》
《厄災戦の骨董品だと…》
奴等が私の機体に気付いたみたい。『ASW-G-09 ガンダム・グレモリー』厄災戦末期に製作された72機の1機をテイワズが発見。資料を基に改修し再現されたワインレッドカラーのガンダム・フレーム型のMSでその操縦技術の難しさから唯一乗りこなしたのをマクマード代表が認め私専用の機体となったもので、これも神様とやらの特典のひとつらしい。
元々は汎用型というらしいけど私専用となったということで自由に装備を組めるということで射撃戦よりの万能型で組んでもらった。私の得意分野で狙撃に才能があったのかテイワズのあのキチガイ博士が専用の狙撃ライフルまで用意してくれた。
戦況だけど、私の狙撃で混乱したところをアミダさん・ラフタ・アジーの小隊が突入。瞬く間に敵のMSが落とされていく。回り込む奴にはもれなく私の狙撃くれてやっている。
《敵部隊混乱。先行部隊残り3機》
《あっさり落ちてるし、つまんな~い》
《……練度がなってない。どう見てもど素人が乗っているような感じね》
《敵艦から増援。合計で18機。慌てて出してきたような感じですね。厄介だと思ったのか3小隊程グレモリーに向かっています》
《シズ、増援の相手は私達がする。ど素人相手なら3小隊9機分やれるね》
「…了解」
狙撃ライフルを左肩部のラックに接続し、右手に一般的なMSも使っているアサルトライフルを装備する。狙撃を警戒しデブリから回り込んでいる分時間はあるので戦闘ポジションに着くのも余裕。
《散開して取り囲め!》
それは正しい…だけどコースが丸見え。正面から接近してくる3機に対し引きながら回避し射線を切り1機に対しライフルの速射を浴びせる。怯んだところをライフル下部に搭載したグレネードで吹き飛ばす。爆風で崩れたやつには装甲の継ぎ目にライフルを精密射撃で当て仕留め、残り1機には踵を落としてコックピットを潰す。…これで1小隊目。
2つ目の小隊が突っ込んでくるが一斉射を回避しお返しに脚部に装備したミサイルポッドから追尾弾を発射。4機目には直撃し爆散。5機目は回避するも脚部に命中。6機目は完全に回避しこちらに目掛けライフルを放つもすれ違うようにして回避。すかさず左手に装備したガントレッドからワイヤーを射出6機目を絡め取る。
「ええい!」
私は機体を加速させ6機目を振り回す。そして、損傷し動けずにいる5機目にブチ当て小惑星に押し込ませる。ワイヤーを外すと一気にライフルの弾幕を浴びせる。…残りは1小隊。
《格闘戦で仕留めるぞ》
3小隊目はどうやら格闘武器…バトルアックスでの近接戦を挑むみたい。私はグレモリーに装備された弾切れのアサルトライフルを投げ捨てミサイルポッドをパージし腰部から大型のマチェットの様なブレードを2つ抜き逆手に持つ。
7機目の斬撃を右のブレードで受け流すように躱し背後から向かってくる8機目の胸部分に左のブレードを突き立てる。火花が散り装甲を貫通させたブレードを離すとそのままふわりと明後日の方向に跳んでいく…唖然とする7機目だが思いっきりアックス振りかぶる所を。
――― ガァン!ドゴォン!
左のガントレッドに内蔵された火器…パイルバンカーで撃ち貫く。これで8機目だけど…残り1機は?
リアクターの反応が曖昧だ…どうやらやられる前にジャミングを蒔いたようね。
その時である。私には感じる敵の殺意みたいなものを電波のように受信した。
《もらったぁーーー!!!》
最後の1機が強襲してくるも、私が来ることがわかっていたかのように動く。ブレードで腕を斬り飛ばし至近距離から狙撃ライフルの弾を切り替え貫通力の高いAP弾で胸部を撃ちぬく。…これでラスト。
来ることがわかっていたのは私がニュータイプだからだ。神様の特典で私はこのニュータイプ…まあ、宇宙世紀に出てくる方だけど高い感受性と予知能力を身に着けることができた。……アムロやバナージ君みたいに感受し過ぎないように気を付けなきゃ。
さてと、敵機の回収は任せて最後の仕上げに行くか。
《お、来た来た》
敵の旗艦まで行くと既に制圧していたようで辺りをラフタの『STH-05
《さぁってと、どうけじめをつけるつもりだ?テイワズ傘下のタービンズに喧嘩売ったんだ…覚悟はできてるだろうな!》
《し…知らなかったんだ。天下のテイワズだなんて。なあ、許してくれよぉ~》
どうやら、名瀬さんがKOUSYOU中みたいね。
《シズご苦労さん。最後の仕上げに入るから準備しな》
アミダさんの個人通信が入り私のガンダムを敵のブリッジの正面に立ちふさがるようにして移動させる。そして、敵旗艦のブリッジに狙撃ライフルを突きつける。
《……うちの嫁さんたちは気が短いんでな。特に中央のやつは道理外れたやつには容赦がないんでな。……こういうのもなんなんだが言う事は聞いた方がいいぞ》
「名瀬さん~、私は外道に容赦がないだけだよ。ただ、OHANASHIなら歓迎ですよぉ~」
《ひ…ひぇぇぇ。なんでもしますから許してぇ~~~!》
わざと素のとろけるような声で敵旗艦に通信を入れる。ライフルを構えた悪魔72柱の名を持つガンダムの威圧感もあってか敵旗艦にいた武装集団は折れたようだ。
とはいっても、今回は後処理の方が忙しくなりそうだけど…どのくらいになるんだろう。
ともかく火星での仕事を終えたらミカとオルガ、それに親しい人たちの行方を探さなきゃいけないね。
アニメ『鉄血のオルフェンズ』が面白くてついつい書いてしまった。
なお、本編は終了していないので続きは書くつもりはありません。