流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~ 作:フレイムナイト
第十二話 音楽の街 フルーラ
「おぉ~~」
「すっげぇ~」
「素敵な街・・・」
みんながそれぞれの感想を呟く。
ここは、音楽の街 フルーラーの駅前の中央広場。
フルーラーの街は音符をデザインしたビルが立ち並んでおり、街のいたる所から音楽が聞こえてくる。
「って、感心してる場合じゃないや、早くホープ・キーを見つけないと」
熱斗が我に返ってみんなに呼びかける。
「どうやって探す?」
「マップを見るとこの街は五つのエリアに分かれている。 分かれて探そう」
メイルの問いに炎山が提案する。
___イースト(東)エリア___
~デカオ視点~
「店員さ~ん音符バーガーとフルーラー・シェイク、おかわり!!」
オレは店員さんに大声で注文した。
オレは今、フルーラーのファーストフード店にいる。
誤解してる人もいると思うが、オレは決して怠けてるのでも、腹が減ったのでもない。 この担当したエリアのマップを見て、これからの行動を考えるためにファーストフード店にいるのである!!
『デカオ・・・それ思いっきり言い訳でガッツよ・・・///』
PETの中から、ガッツマンが顔を真っ赤にしながらオレに言った。
「それは違うぜ、ガッツマン!! このイーストエリアは飲食店が集まったエリアだ。 だから一つ一つの店の料理の中に怪しいものが入ってないか調べてるんだ。 入っていれば、その店にホープ・キーがある可能性があるだろ?」
実際にオレはこの店を除いても二十軒以上の店の料理を食べて調べている。
だがホープ・キーのありそうな店はなかった。 やっぱりそう簡単に見つかるものじゃないか。
「よし、ここにはなさそうだな。 次に行こう!!」
オレはかっこよく立ち上がって、店を出た。
「よし、次はあそこのカレー屋さんだ!!!」
オレの探索はまだまだ続く・・・。
『それはただの食い歩きでガッツ・・・///』
___ウエスト(西)エリア___
~やいと視点~
「ぎゃああああああああ!!!」
私は足元で何かか走り抜けていくのを感じて悲鳴を上げた。
なぜこんなことになっているかというと、このウエストエリアはフルーラーの街の記念館や博物館などを中心に、街に古くからあるものが多く残っている場所なの。
私は街の人に聞いて、この街の裏通りにあるたくさんの骨董店のうち、最も古そうな骨董店に入っていったのよ。
「おじゃましま~す・・・」
私は重くさび付いた扉を開けた。 でも中には誰もいなった。
「あれ?」
私は首をかしげる。
『やいと様、どうやらこの店は廃業しているみたいです』
PETの中からグライドが私に話しかけてきた。
「そうみた・・・ん?」
私は途中で言葉を止めた。 崩れた棚の隙間で、何かがキラキラ光っていたのが見えたから。
「何かしら?」
私は隙間の中に手を突っ込んだ。 でも手が短くてなかなか届かない。
その時なの、私の足元を何かが走り抜けていったのは・・・。
「ぎゃああああああああ!!!」
私は思わず手を引っ込めて足元を見た。
「なに!? なんなの!!?」
私はPETを握り締めながら足元を見た。
『やいと様、落ち着いてください』
グライドが私を落ち着かせようとPETから呼びかけてくれる。
「そ、そうね、これしきのことで・・・!!」
私はそういうともう一度隙間に手を伸ばした。 その時なの、手の先で何かが触れたのは・・・。
「ん?」
私は隙間に伸ばした手を見る。 するとそこには大きなネズミがいた・・・。
「・・・ふぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
『やいと様、やいと様!! しっかりして下さい!!! やいと様!!!』
私の意識はグライドの悲鳴にも近い声を聞きながら遠のいていった・・・。