流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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第三十話   デート!!・・・なのか?

___銀色が熱斗をデート?に誘う少し前___

 

『ねぇ、メイルちゃん』

 帰路についていたメイルにロールが呼びかけた。

 

「どうしたの、ロール?」

『今から熱斗君のところに行かない?』

「あっ、それいいかも!!」

 ロールの提案にミソラも賛成する。

 

「えっ、なんで、というか今から!?」

『そ、今から♪ だってメイルちゃん、夏休みになってから熱斗君とあんまり話してないでしょ?』

 確かにロールの言う通り、ネビュラのせいでメイルは熱斗とあまり話をしていない。

 

「それに今からだったら二人でゆっくりとお話出来るでしょ(それにスバル君に会えるしね)♪」

 ミソラはロールの言葉に相槌を打つ。

 

「うん、そうだね! 今から行ってみようか!!」

 メイルはそういうと、Uターンして熱斗の家に向かった。

 

 

 

 

 

「えっ、ウソ!!?」

 メイルはそういうと電柱の裏に隠れた。

 

『どうしたの? メイルちゃん!?』

 ロールはメイルのいきなりの行動に驚く。

 

「熱斗の家の前に、銀色さんと熱斗が・・・」

「『えっ!!!』」

 メイルの視線の先には、銀色と熱斗が話しをしていた。

 

 

「熱斗君・・・明日、暇かな?」

「えっ、うん、暇だけど・・・」

「熱斗君に話したいことがあるの。 明日十時に、秋原駅に来てくれないかな?」

 銀色はオズオズとした感じで熱斗に聞いてきた。

 

「うん、分かったよ。 十時に秋原駅だね?」

「ええ、ありがとう。 それじゃあ、また明日」

 銀色はそういうと小走りに走って行った。

 

 

『メイルちゃん、あれって・・・』

「銀色さんが熱斗君をデートに誘った・・・」

 ロールの言葉をミソラが繋ぐ。

 

メイルは手をワナワナと震わせ、電柱にしがみついていた。

熱斗はその間に家の中に入ってしまっていた。

 

「ど、どうして銀色さんが熱斗を・・・まさか銀色さん、熱斗のこと・・・」

『落ち着いてメイルちゃん、万が一ってことも・・・』

「こーなったら、もうアレしかないわ!!」

 ミソラが手でガッツポーズを作って言った。

 

「アレっ?」

 メイルがPETを取り出して聞いた。

 

「尾行よ! 二人は明日の十時に待ち合わせしてるんでしょ? だから、そこから二人の後を追いかけて、銀色さんが本当に熱斗君のことが好きなのかこの目で確かめるのよ!!」

「えっ!そんな、ストーカーみたいなこと、私には・・・」

 メイルは手をもじもじさせながら言った。

 

「大丈夫!! 助っ人も連れてくるから!!」

『助っ人?』

 ロールが首を傾げる。

 

「ちょっと待ってて!!」

 ミソラはそう言うとどこかへ行ってしまった。

 

 

___数分後___

 

『んー! んー!! んー!!!』

「いたた、ミソラちゃん痛いよ!!? いだだだだ!!!」

 少しして帰ってきたミソラはスバルをギターから伸ばした弦で体を縛りつけ、スバルを引っ張てきながら帰ってきた。

ウォーロックはスバルの腕ごと顔に弦が巻きついているので、口にさるぐつわされてるような状態になっている。

 

『ちょ、ミソラちゃん何やってるのよ!? スバル君、一体どうして!?』

 ロールは心底びっくりしたような顔で聞いてきた。

 

「どうしたもこうしたも!! いきなりミソラちゃんが来て、熱斗君に『今日明日、スバル君を借ります♪』って言って、マシンガンストリングでボクを縛り付けてここまで引っ張って来たんだよ!! 熱斗君も『あ、どーぞ』なんて簡単に言っちゃって!!!」

『んー! んー!! んー!!!』

 スバルは怒鳴るようにロールに訴え、ウォーロックはとにかく『早くはずせ!!!』というような感じでんーんー言ってる。

 

「ミソラちゃん、もしかして助っ人って・・・」

 メイルは口に手を当てて言う。

 

「Yes!!」

 ミソラは手でVサインをした。

 

「助っ人って?」

『んーーーー(はずぜーーーー!!!)』

 

「実はね・・・・・・」

 ミソラは弦を外しながら、これまでの経緯をスバルに話した。

 

 

「なるほどね・・・」

『ぷはーーー!! まったくひどい目にあったぜ!!!」

 スバルは手首をさすりながら、ウォーロックは体を伸ばしながら言った。

 

「だからお願い!! 手を貸して!!」

 ミソラは顔の前で手を合わせながら言った。

 

「いいよ」

 あっさり。 スバルは一瞬の間を空けずに了承した。

 

「へぇっ!?」

 ミソラは驚きで変な声を出してしまった。

 

「ミソラちゃん、どうしたの? そんな変な声出して?」

「だって、スバル君がこんなあっさり『いいよ』なんて、普通ならもっと渋ると思ってたんだもん」

「普通ならね。 でも・・・」

 スバルは頭をポリポリ掻きながら、少し言葉を詰まらせた。

 

「『でも?』」

 メイルとロールが声を合わせて聞く。

 

「なんか、気になるんだよ。 銀色さんの行動が、熱斗君に積極的な感じが・・・」

 

 

 

 

 

「なーんかあるわね」

 突然、メイルの後ろから声がした。 後ろを振り向くと、やいとが悪戯っ子のような笑みを浮かべて立っていた。

 

「や、やいとちゃん!?」

 メイルは少し飛び上がると、二、三歩距離をとった。

 

「ど、どうしてここに!?」

「ふ、ふ~ん♪ 綾小路家の情報網を舐めちゃいけないわ。 銀色さんが熱斗の家の前に来たことは、銀色さんが秋原町に来た瞬間から分かっていたのよ♪」

 

「す、すごい・・・」

「恐るべし、綾小路家の情報網・・・・・・」

 

「まぁ、それはおいといて、まさかあの銀色さんが熱斗をデートに誘うなんてね」

 やいとはあごに手をあてて考え込むポーズをする。

 

「そうなのよ、一体どうしたら・・・」

 メイルは下を向いてしまう。

 

「メイルちゃん、ここはミソラちゃんの言うとおり、二人の後をつけていって銀色さんの真意を確かめるのよ!!」

 やいとは両手でガッツポーズを作って言う。

 

「で、でも・・・」

「つべこべいわない!!! 明日の九時にメイルちゃん家に行くからね!!!!!」

「や、やいとちゃ~~~ん・・・」

 

 

___次の日 AM 10:00 秋原駅___

 

「銀色さん!!」

「熱斗君! おはよう!」

 熱斗は駅前の時計塔前に待っていた銀色に呼びかけて近づいた。

 

 その様子を近くの茂みから、双眼鏡を使って見ているやいと、寝不足で目にクマが出来てしまったメイル、あくびをしているデカオ、何かちょっとイライラしている炎山が見ていた(スバルとミソラはメイルのPETの中に居る)。

 

「やっと着たわね熱斗、レディーを待たせるなんて男性失格よ」

「う~ん、気になって昨日全然眠れなかった・・・」

「ふぁあああ~~」

「なんでオレがこんなことを・・・」

 

「ところで、なんでデカオ君と炎山君が・・・?」

 メイルがデカオと炎山の方をむいて言った。

 

「それが昨日、急にやいとちゃんからメールが来て、『明日秋原駅に来い』って」

「ネビュラに関することが起きるから、明日秋原駅に来いというメールが来た・・・(怒)」

 

「あ、ははは・・・・・・」

 炎山の不機嫌な言葉にメイルは苦笑いを浮かべた。

 

 

「「あぁ!?」」

 突然、熱斗達を見張っていたやいととデカオが声を上げた。 それを聞いたメイルと炎山が熱斗達を見ると、銀色が熱斗と手を繋いで駅の中へ入っていったのだ。

 

「・・・・・・」

 メイルはそれを目を丸くしてみることしか出来なかった。

 

「って、ボーっとしてる場合じゃないわよ!! 早く追いかけないと!!!」

 やいとはメイルの手を引っ張りながら熱斗達を追いかけて行った。

 

「あ、メイルちゃん!」

 デカオは少しよろけるように二人の後を追う。

 

『どうしますか? 炎山様?』

 PETからブルースが聞いてきた。

 

「・・・仕方がない。 オレ達も後を追う」

 炎山はそう言うとしぶしぶ立ち上がってメイル達の後を追った。

 

 

___ピュアル___

 

「うっ、わ・・・」

 熱斗は思わず声を漏らした。

熱斗の前には海に面した小さな丘があって、その丘には様々な種類の花が咲き誇っていた。

 

「すごいでしょ?」

 銀色が熱斗の隣に立って言った。

 

「うん、すっげーキレイ!!」

「ここ、私の大切な人が連れてきてくれた思い出の場所なの」

 銀色は少し遠くを見るような眼で言った。

 

「大切な人って、もしかしてネビュラに捕まっている・・・」

「そう、私の愛しい人・・・」

「銀色さん、なんでオレをここに? 大切な話って一体?」

 熱斗は銀色を真っ直ぐな眼で見て言った。

 

「・・・・・・前にも言いかけたことがあったよね? 私の大切な人、その人の名は・・・」

 

 

「なに話してんだろう?」

 メイル達は丘の下に隠れ、やいとは身を乗り出すように熱斗と銀色の二人を観察している。 すると熱斗が銀色を真っ直ぐに見つめ、何か話しかけてきた。

 

「ん、熱斗が何か話してるみたい。」

「えっ!?」

 やいとの言葉にメイルも身を乗り出す。

美しい花畑でお互いを見つめる銀色と熱斗は、少女漫画にでも使えそうな雰囲気が出ていた。

メイルはだんだん気が気ではなくなってきた。

すると、今度は銀色が熱斗になにか話しかけてきた。

 

 

「いっ、一体なにを話してるんだ?」

『ガ、ガス!?』

 デカオとガッツマンは興奮しているらしく、顔が真っ赤になっていた。

 

「ま、まさか・・・!!?」

『愛の告白!!!??』

「「「「「『『『『『・・・・・・!!!??』』』』』」」」」」

 ミソラとロールのまさかの予測にみんなが顔を真っ赤にする(デカオとガッツマンはもうすでになっているが・・・)。

 

その刹那、メイルの頭の中から恥ずかしいなど、気持ちがもやもやしている等のことは吹っ飛んでいた。

 

「やっぱりダメーーーーーー!!!!!」

 そう叫ぶとメイルは丘の下から飛び出して熱斗の元へと走っていた。

 

「メイルちゃん!!?」

「お、おい!?」

 やいと達はメイルのいきなりの行動を止めようと後を追うように走り出した。

 

「な、えっ、みんな!?」

 熱斗と銀色はメイル達の出現に目を大きく見開いて驚いた。

だが今のメイルの耳には誰の声を聞こえてなかった。

 

(いや、いや!! こんな形で、熱斗が誰かと結ばれちゃうだなんて・・・!!! そんなの絶対ヤダ!!!!!)

 メイルの頭の中はそのことだけで一杯一杯になっていたのだ。

 

そして、それは偶然かはたまた必然なのか、熱斗とメイルの間に小さな小石があった。

メイルはその小石に思いっきり足で踏んづけてしまった。 そしてバランスを崩してしまったメイルは、

 

 

 

 

 

熱斗と銀色の足元ですっころんだ。

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