流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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第三十六話  闇紳士 復活

___数十分前 熱斗・スバル場面___

 

『ちくしょー! 一体どうなってんだ!?』

「倒しても、倒しても、キリが無いよ!!」

 ウォーロックとスバルが荒い息で呼吸して、目の前の大量のウィルス達を睨み付ける。

ウィルスバスティングをして三十分、ウィルスは倒してもすぐどこからともなく現れ、少しも減ってはいなかったのだ。

 

「・・・っ、バトルチップ・センシャホウ、スロットイン!!」

 熱斗はバトルチップをスバルに転送する。 するとスバルの右腕が小さな大砲へと変化した。

 

「センシャホウ!!!」

 スバルは大砲をウィルス達に目掛けて発射する。

 

ドカン!!! 大きな爆音と共にウィルスの五分の一がデリートされた。

しかし・・・

 

『ちっ、まただ・・・!!』

 ウォーロックが舌打ちをする。 ウィルスはまたどこからとも無く現れて、まったくその数は減っていなかった。

 

「このウィルス達、一体どこから来るんだ!! これじゃあキリが無いよ!!!」

『キリが無くても、倒さねえとまずいだろ!!』

 弱音を吐くスバルにウォーロックがカツを飛ばす。

 

「ぐあーーー!!! もうまどろっこしい!!! 一気にいくぞ、プログラムアドバンス!!!!!」

 熱斗はそういうとホルダーから三枚のチップを取り出した。

 

「えっ、ちょっ、熱斗君!?」

 スバルは慌てて止めようとするが、熱斗はそんなスバルにお構い無しにチップをスロットインした。

 

「バトルチップ・スプレットガン、トリプルスロットイン!!!」

「あー、もうヤケクソだ!!! プログラムアドバンス!!!」

 

 

「「ハイパーバースト!!!!!」」

 スバルの両腕が強大なスプレット砲に変わり、そこから青白い光線がウィルス全てを一気に襲った。

しかし、このハイパーバーストが普通よりも威力がすごく思えるのは、これが二人の英雄の怒りパワーということなのか?

 

 

 

 

 

・・・ではなく、スバルがハイパーバーストを撃ったのと、ブルースがスワローマンを倒したのが偶然同じだったというのが真相だ。

 

 

「ハァ・・・」

 スバルはフラフラと地面にしゃがみ込んだ。 三十分以上もウィルスの相手をしていたのだ、疲れるのは当然だ。

 

「大丈夫か!? スバル!!」

「うん、大丈夫、ちょっと疲れただけ・・・」

 スバルは少し荒い息で返事をした。

 

『やっとウィルスが出てこなくなったぜ・・・』

 ウォーロックは肩で息をしながら言った。

 

 

 

 

 

「ンフフフ・・・久しぶりの再会のセレモニー、どうだったかな?」

 

「「『・・・・・・!!!』」」

 

 突然、上から大人びた声が聞こえてきた。 スバルが見上げると、そこには黒いシルクハットに黒いマントを見に付けた黒いボディ、そしてその右手に黒い杖を持つ紳士のような風貌の者がいた。

 

 

「ファントム・ブラック!!?」

『生きていやがったのか!?』

 スバルとウォーロックは目を大きく見開いて驚いた。

だがしかし、ファントム・ブラックはWAXA襲撃事件の時、スバル達に敗れ、電脳の奈落に落ちて行方不明になっていたはずだ。

 

 

「あの時、電脳の奈落に落ち、死を覚悟した私の前に、あの方が、Dr.ガルナが現れたのだ」

「なんだって!?」

「Dr.ガルナは私にこう言った。 『私と共に新たな世界を創ろう。 真の闇の世界を』と・・・」

 ファントム・ブラックは両手を大きく広げ、その時の感動を思い出すように言った。

 

 

『ケッ、それじゃあこのウィルス騒動も、お前の完璧なシナリオってやつか!?』

「ンフフフ・・・それはちょっと違うな、今回は私の相方の要望が入っているのだよ」

 

「相方?」

「アァ、光 熱斗、お前に用があるらしい」

 

 

 その時だった、熱斗が後ろから気配を感じたのは。 熱斗はすぐに振り向こうとしたが遅かった。

振り向く瞬間に首筋に鈍い衝撃を感じ、熱斗はそのまま意識を失った。

その人物は、意識を失って崩れ落ちる熱斗の体を抱え上げると、そのままどこかへと行ってしまった。

 

 

「熱斗君! 熱斗君!?」

 スバルは突然熱斗からの反応が無くなり、熱斗のPETに呼びかけるが、熱斗からの応答がまったくない。

 

「ンフフフ、どうしたのかね?」

 ファントム・ブラックはスバルを嘲笑うように言った。

 

「ファントム・ブラック、キサマ・・・!!!」

『テメェ、熱斗に何しやがった!!?』

 

「ンフフフ、さぁね? おそらく私の相方の仕業だろうが、彼はなにを考えているかまったく分からないのだよ。 それより、今は自分達の心配をしたらどうだ?」

 

「『・・・・・・!!!』」

 

 スバルとウォーロックはその言葉に顔を強張らせる。 確かに、今のスバルは体力をかなり消耗していている上に、熱斗との通信が途絶えた今、スバルをオペレートしてくれる者はいない。 こんな状態で敵に攻撃されたひとたまりも無い、まさに絶体絶命の状況だ。

 

 

「今ならお前の首を取る絶好の機会なんだが・・・」

 ファントム・ブラックはそういうとスバルに背を向けた。

 

「・・・・・・・?」

 スバルはそれを不思議そうに見る。

 

「こんな簡単に倒したりはしない。 じっくり、身も心も痛ぶってから・・・・」

 ファントム・ブラックは顔だけをスバルに向けて、こう吐き捨てた。

 

 

 

 

 

「復讐してやる・・・!!!」

 

 スバルはその目を見てゾッとした。

その目は、復讐心という名の狂気で満ち溢れていたから。

 

そしてファントム・ブラックは、影のように消えてしまった・・・。




次回、ファントム・ブラックと行動を共にしていた謎の人物の正体が明らかに・・・!!?

熱斗
「お、お前は・・・!」
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