流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~ 作:フレイムナイト
「みんな! どこにいるのーーー!!」
『返事しろーーー!!』
旧秋原エリアの謎の空間、ミソラからの連絡で急いでこのエリアに戻ってきたスバルとウォーロックは声を張り上げて叫ぶ。
「みんな、どこ行ったんだろう?」
『オイ、熱斗! 本当に誰とも連絡つかないのか?』
「ああ、メイルちゃんとも炎山とも、誰とも連絡がつかないんだ」
熱斗はPETを操作しながらウォーロックに返事をする。 PET画面にはザーザーとノイズが走っている。 妨害電波が出ているのかもしれない。
「とにかく、みんなを探し・・・・・・!!?」
スバルは最後まで話さず、顔を強張らせてエリアの奥を見た。
「どうした、スバル?」
熱斗がスバルに呼びかける。
「今の、まさか・・・!!?」
スバルはそういうと駆け出す。
『オ、オイ! スバル、どうしたんだ!?』
「今、向こうのほうに人影が・・・! あの人影はもしかして・・・!」
___同時刻___
『クッ・・・!!』
「こんなことって・・・!!」
ブルースとミソラが肩で息をして、相手を睨み付ける。
「ンフフ・・・。 どうだ凄かろう? これが闇の力だ!!!」
ファントム・ブラックが漆黒のマントを翻し、ブルースとミソラに、自分の持っていたステッキを向けた。
「・・・・・・」
スバルは自分の前方を静かに見据えている。
ここは先程、スバルがオロロンと戦った公園。 そこでは、リスの銅像が壊れていること以外は変わりなく、子供達が同じ事を繰り返していた。
そう、"子供達"だけは・・・・・・。
「・・・・・・ロックマン!」
熱斗は、スバルの目の前にいる人物・ダークロックマンの名を呼んだ。
『星河 スバル、ウォーロック、光 熱斗・・・』
ダークロックマンもスバルを見据える。
「ロックマン、どうしてここに!?」
『オイ! オレ達の仲間をどうしやがった!!』
スバルとウォーロックがダークロックマンに問いかける。
『君達の仲間は今、このエリアのどこかでファントム・ブラックと戦っている。
そしてボクは・・・』
言葉を途切れさせると、ダークロックマンは自分の足元を見た。 スバルもそれにつられてダークロックマンの足元を見る。
そこには、子供達とじゃれあっている筈の"犬"が、ダークロックマンの足に擦り寄っていた。
「その犬は!?」
『この犬はこのパストビジョンの住人じゃない』
スバルが驚くにも関わらず、ダークロックマンは淡々とした口調で言った。
『やっぱりここはパストビジョンだったのか・・・』
ウォーロックが呟く様に言う。
(ここがパストビジョン? じゃあ、やっぱりオレは前に銀色さんと会ったことが・・・?)
熱斗はスバル達との会話から、そう考える。 だがどうしても銀色と会った記憶が思い出せない。
『このパストビジョンは、光 正が作ったエリア。 ホープ・キーによって入ることが出来るようにプロテクトが掛けられていた。 だから、光 熱斗にメールを送って呼び出し、このエリアを開けさせるようにボクが仕組んだんだ』
「あのメールはロックマンが!?」
『そういう事だ』
ダークロックマンはスバルから犬の方に目をやる。
『久しぶりだね、ガウ・・・』
「クゥ~ン」
ダークロックマンは犬の名をガウと呼び、頭を撫でる。 ガウは甘えた声を出すと、ますますダークロックマンの足に擦り寄ってくる。
『このガウこそ、このパストビジョンに隠されたデータ・・・・・・』
ダークロックマンはガウの頭を撫でるのを止めるとスバルの方に目をやった。
『・・・ホープ・キー、最後のパーツそのものだ』