流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~ 作:フレイムナイト
「なんか色々詰め込みすぎて展開が急になってるような・・・まっ、いいか♪」
熱斗・スバル・ウォーロック
「いいのかよ!!?」
『さよなら、熱斗君・・・』
ダークロックマンが自分の頭にロックバスターを押し当てる。
その行動を見た熱斗は、一瞬、目の前が真っ白になった。
「やめろぉぉおおお!!!」
熱斗が叫ぶ。
「『うおおおお!!』」
熱斗の叫びに我に返ったスバルとウォーロックは、バスターにありったけの力を込める。
「『チャージショット!!!』」
チャージショットが氷の壁に向かって放たれた。
ショットが当たった氷の壁は、ダークロックマンのいる方向に氷の欠片を飛び散らせながら崩壊する。
『・・・ッ!』
自分に向かって飛び散る氷の欠片にダークロックマンが怯む。
その隙を衝いて、スバルがダークロックマンの元へ駆ける。
「ロックマン!」
スバルがダークロックマンの両腕を掴む。
「それが・・・それがお前の目的だったのかぁ!?」
普段は温厚なスバルが、この時だけは声を荒げた。
ロックマンの目的・・・それは、オラシオン・ロックとホープ・キーの制御プログラムを自分の中に取り込み、自分と共に消滅させること。
『これ以外、方法はないんだ・・・』
ダークロックマンは呟く様に言うと、スノーマジシャンから姿を変える。
その姿は・・・、
「Ver.アースマジシャン!? スバル逃げろ!」
熱斗が叫ぶ。
『アース・ブレイク!!』
ダークロックマンとスバルの間に土で造られた槍が突き出す。
スバルは間一髪でそれを避ける。
『オラシオン・ロックとホープ・キー自体の破壊は不可能、だから、二つを制御するプログラムを消去(デリート)して、使用出来ないようにする以外ないんだ!』
ロックマンがスバルと熱斗に言い放つ。
『さっき君は言ったよね? ボクは、ダークロックマンは本当の自分を言うことが出来ない心の苦しみから生まれたって・・・それは違う』
「えっ?」
『確かに最初はそうだったかもしれない。 でも、そうなってしまったのは何が原因? 誰の所為? 全部オラシオン・ロックとホープ・キー、そして光 正の所為じゃないか!!』
ダークロックマンの叫びが、ファクトリーに響く。
『ボクは許さない。 ボクに制御プログラムなんて組み込んだ光 正を! ボクをネットナビに変えたオラシオン・ロックとイキシアと言う力を!』
ダークロックマンは抑えていた感情が溢れ出したかのようだった。
怒りのままに、熱斗達に言い放つ。
『そして、何より・・・』
『熱斗や銀色まで、こんな事に巻き込んで・・・』
絞り出したかのような、ダークロックマンの弱弱しい声。
顔を伏せているので表情は分からないが、その頬を一筋の涙が伝った事から、どんな心境でいるかは、熱斗達には痛い程分かった。
「オレ達の為に? オレ達を守る為に、ネビュラに、リーガルとガルナに付き従ってた?」
「熱斗君の体からホープ・キーの制御プログラムを取り除く為だけに、闇の力に身を染めてまで・・・!」
自分の大切な人の為に、その敵になる決断をした時、ロックマンはどんな想いだったのだろう? 熱斗とスバルは複雑な思いになる。
『今度こそ、本当に終わりだ』
ダークロックマンの体が光に包まれる。
光が収まった時、ダークロックマンの姿はアースマジシャンからナイトマジシャンへと姿を変えた。
そして、手に持っていた剣を自分の首に押し当てようとする。
「ッ! バトルチップ・マークキャノン、スロットイン!!」
熱斗がスバルにバトルチップを転送する。
スバルはロックオン機能の付いた砲弾でダークロックマンの持っていた剣に狙いを定める。
「シュート!」
スバルの放ったキャノンは剣を弾き飛ばしてダークロックマンを止める。
『チッ! 何が何でも自分を道連れにプログラムを破壊する気かよ!』
ウォーロックが舌打ちする。
「スバル、うでナビ・・・」
不意に、熱斗が二人に話しかける。
「どうしたの、熱斗君?」
「オレ、分かった気がする。 ダークロックマンって何なのか、オレのやるべき事が・・・」
熱斗は以前から気になっていた"あの時"の事を思い出す。
―――「彩斗、兄さん・・・闇の力なんかに捕らわれないでくれよ!!」
―――『君が叫んでも、"本当のボクの心"には届かない・・・』
ネビュラ基地に突入する直前、ダークロックマンと遭遇した時のことを熱斗は思い出す。
「スバル、どうにかしてロックマンの動きを止められないかな?」
『分かんねえな、クロス・マジシャンは取られちまったし。 それに、止めて・・・どうすんだ?』
熱斗の問いに、スバルではなくウォーロックが答え、逆に問い掛ける。
「話したい。 それで、知りたいんだ・・・
"ロックマンの本当の想い"を・・・」
「『・・・・・・』」
熱斗の言葉をスバルとウォーロックは黙って聞く。
だが直ぐにスバルが口を開いた。
「熱斗君、ロックマンを止める方法があるとすればたった一つ・・・ロックマンを倒すこと! それでも?」
スバルの言葉に熱斗は少し動きが止まる。 しかし、ゆっくりと頷いた。
「オレは、ロックマンと戦う。 ロックマンを、彩斗兄さんを助ける為に、本当の想いを知る為にも・・・!」
熱斗は自分に言い聞かせるように言うと、バトルチップをホルダーから取り出した・・・。
「いくぜ、スバル! ロックマンを・・・ロックマンを倒すんだ!!」