流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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第九十四話  現れるは・・・

「Dr.ガルナ、一緒に未来まで帰って貰おうか?」

 アシッドブラスターの銃口をココロサーバーに向け、アシッド・エースがDr.ガルナを見据える。

 

「そうゆう訳にはいかん、ようやくここまで来たのだからな」

 Dr.ガルナが冷たく微笑む。 悪魔の笑顔だ。

 

「そうだ! あんな敗北の未来になど、戻るものか!!」

 Dr.リーガルとガルナの居る場所に黒い炎が浮かび上がる。 黒い炎はダークロイド達を出現させたように、一人の人物をリーガル達の横に出現させた。

その体は炎に引けない程黒く染まっていた。

 

「ファントム・ブラック!」

「ンフフ・・・星河 スバル、仲間が駆けつけてくれるとは予想外のシナリオだな? 一体、どこまで私を侮辱すれば気が済むんだ!!」

 別に侮辱している訳ではないのだが、ファントム・ブラックは自分の憎しみの全てをぶつけるかのようにスバルを睨む。

 

「オイ! そんな事はどうでもいいんだ! ロックマンはどこだ!?」

 熱斗がファントム・ブラックを指差す。

 

「・・・・・・」

 ファントム・ブラックが無言で身に付けたマントを翻す。 その後ろには、ロックマンが立っていた。 その眼は虚ろで、何も見ていない。

 

「アイツ、何か様子がおかしくないか?」

「もしかして、意識が無い?」

 ジャック・コーヴァスとクイーン・ヴァルゴがロックマンの様子に異変を感じる。

 

「ロックマン!」

「彩斗!」

 熱斗と銀色がロックマンに呼びかける。 しかし、ロックマンはその呼び掛けに答えず、その場に立ち尽くしているだけであった。

 

「無駄だ。今のロックマンには、誰の声も聞こえない。 ホープ・キーを体内に取り込んだ事をキッカケに、オラシオン・ロックの制御プログラムとしての力を発動し始めているからな」

 

「何だと!?」

 熱斗とスバルの脳裏に、ロックマンと会話した時の記憶が過ぎる。

 

―――『七年前のあの事件でボクは無意識の内にオラシオン・ロックの制御プログラムとしての力を発動させてしまい、イキシアの力を一時的に開放し、ネットナビ・ロックマンとなった』

 

(まさか、その時と同じ状態に・・・?)

 熱斗は僅かに顔を青ざめる。

 

「ホープ・キーを体内に取り込んだ!? どうゆう事だ!」

 事情を知らない炎山がDr.リーガルに問いかける。

 

「それは、私よりもそいつらに聞いた方が速いのではないのか?」

 Dr.リーガルが熱斗とスバルを指差す。

熱斗とスバルはDr.リーガルを一瞬だけ睨むと、みんなと別れた後に起こった出来事や分かった事実をかいつまんで話した。

 

「彩斗が、そんな事を・・・!?」

 銀色は思わず、手に握っていたオカリナソードを落としそうになり、慌てて握り直す。 かなり動揺している様子だ。

他のみんなも言葉こそ出さないが、その壮絶な話に少なからずとも衝撃を受けている。

 

「だから、Dr.リーガルはロックマンを捕らえたんだ。 オラシオン・ロックを手に入れる為に・・・!」

 スバルは自分の拳を握り締める。

 

「それだけではないがな」

 

「えっ!?」

 その場に居た全員がDr.リーガルを見る。

 

「ロックマンが光 熱斗を制御プログラムとしての力から解放する為、私に付き従っていたのは知っていた」

 

「何だって!?」

 

「私が手に入れたココロサーバーの設計図は、エネルギープログラムを組み込む回路箇所が書かれていない未完成図で、私の技術を持ってしても、その部分の回路を造る事が出来なかった。

しかし、その時ふと思ったんだ。 回路をネットナビを使って補う事は出来ないかと」

 

「・・・!」

 Dr.リーガルの話に、熱斗達は頭の中である"予測"が浮かぶ。 それは、あまりにも恐ろしいものだった。

 

「オラシオン・ロックとホープ・キーを取り込んだ一体のナビをエネルギー精製プログラムとしてココロサーバーに組み込めば・・・そう考えた私はロックマンに目を付けた。 だから私はロックマンを自由に行動させていた。 ロックマンが光 熱斗からホープ・キーの制御プログラムを奪う時をじっと待って!」

 

「Dr.リーガル! まさか、あなたは彩斗をココロサーバーに取り込むつもりなの!?」

 銀色はオカリナソードを力いっぱい握り締める。

 

「そうだ」

 

「そんな、そんなの、とてもまともな人間が考えることじゃないわ!」

 メイルがDr.リーガルに向かって叫ぶ。

 

「何とでも言うがいい! 全ての準備は整った!!」

 Dr.リーガルが叫ぶのと同時に、その後ろに"黒い穴"が出現した。

 

「何だ、あれは!?」

「デ、デカい・・・!」

 全員が現れた黒い穴に向かって思わず身構える。

 

黒い穴は、ダークロイド達を出現させた黒い炎が円を描いているかのように、その空間を裂いたかのように現れた。 その穴の先は、漆黒の闇しか見えない。

 

「みんな・・・」

 スバルが囁くように、未来から来た仲間達に向かって言う。

 

「分かってる。 嫌な周波数だ・・・」

 そう言う暁の頬から一筋の汗が流れる。

他のみんなも同様だ。 引きつった顔立ちをしている。

 

 

スバル達、電波人間が感じた周波数・・・それは突如出現した黒い穴から発せられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グロロォォォ・・・・・・

 

 

黒い穴から何かが来る・・・・・・




フレイムナイト
「ここで問題! 黒い穴から現れるのは・・・何!?」

熱斗
「新しい敵!」

ゴンタ
「牛丼!!」

ウォーロック
『分かんねぇ!!』

スバル
「だんだん答えから離れているような気が・・・」

フレイムナイト
「正解は・・・幽霊ナビ百体!!!」

スバル
「ギャアアァァァ!!!」

フレイムナイト
「ウソです!!」
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