流星のロックマン×ロックマンエグゼ ~願いが希望に変わる時~   作:フレイムナイト

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第九十八話  人と闇

最初、ロードオブカオスの中に入った熱斗とスバルは、自分の姿さえ見る事の出来ない暗い闇の中に居た。

 

右も左も、宙に浮いているのか、あるいは闇の中を落ちているのかも分からない。

それでも構わず、奥へと進もうと足を前へと動かす。

 

そうしていると、不意に、闇の中に光が見えた。

熱斗達はその光に向かって足を動かす。

 

光の先、ロードオブカオスの中で初めて視界が開けた。

 

「ここは・・・」

そこは、電脳世界ともノイズウェーブとも言える世界・・・真っ黒な空には、ノイズの結晶・クリムゾンが漂い、熱斗とスバルが立つ足場は、ガラスケースの様に中身が透け、その中には人間の脳みそをイメージしたデータが詰められている。

 

『おぇ・・・元々ヒドかったメテオGの中が、ネビュラグレイと融合してますますヒドくなってやがる』

「うん、以前とは比べものにならないよ・・・」

 ウォーロックに相槌を打ちながら、スバルは口を押える。

 

「この電脳のどこかに、ロックマンがいるんだ」

 そう言うと熱斗は辺りを見渡す。 しかし、薄暗い電脳世界にはクリムゾンが漂っているだけで、人影は一つも無い。

 

「いるとしたら、この奥・・・この電脳世界の中心だと思うよ」

『だろうな。 奥の方から、ここ以上に気持ち悪いノイズを感じるぜ』

 スバルの言葉にウォーロックが頷く。

スバルは自分の前に立つ熱斗の隣に来ると、熱斗の肩に手を置く。

 

「熱斗君、この先に何が起こるか分からない。 ボクとウォーロックから絶対離れないで!」

「あぁ、分かったぜ!」

 スバルと熱斗は、電脳世界の中心を目指して走っていった。

 

 

___サーバールーム___

 

「アイツら次第? 星河 スバルと光 熱斗がロードオブカオスを破壊する可能性があると思っているのか?」

 

「可能性があるって言うより、絶対帰って来ると思っているぜ。 オレ達全員な!」

Dr.ガルナの言葉に、アシッド・エースが胸を張って言い返す。

 

「お前達はネビュラグレイの恐ろしさを知らない・・・」

 Dr.リーガルが静かに、だがはっきりと言う。

 

「ネビュラグレイって、メテオGと融合した"アレ"ね。 アレは一体何なの?」

 クイーン・ヴァルゴがリーガルに問い掛ける。

 

「五年前の事だ・・・私は人間の心の闇をデータ化する事に成功した。 そしてそのデータを増幅し、様々な形のプログラムに変換するシステムを作った。 それがネビュラグレイだ。 そして、ネビュラグレイにより増幅された人間の心の闇をチップデータに植え付け、ダークチップを作り上げたのだ」

 

「ダークチップの持つ闇の力は元々人間のモノだったというのか!?」

 炎山の頭の中で、第四層部に居た時の事が思い出される。

ドス黒い紫色の液体の入ったカプセル群・・・ダークチップの材料となっていたこれらが、元々は人間の産み出したモノだったなんて・・・!

 

「その通り! この世に人間がいる限り、闇の力が絶える事はない。 闇の力が絶える事が無い限り、ネビュラグレイは永遠に消える事はないのだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは、当たり前の事だよ」

 不穏な空気が漂う中、ジェミニ・スパークWが静かに、淡々と言った。

予想だにしない言葉が出てきて、その場に居た全員が口を閉ざす。

 

「人間なんだ。 悪い心を持っているのは当然の事だよ」

 そう言うと、ジェミニ・スパークWはジェミニ・スパークBを見る。

視線に気づき、ジェミニ・スパークBはガシガシと頭を掻く。

 

「自分の闇と戦うのか、受け入れるのか、或いは、その闇に染まるのか・・・そうやって、自分の心の闇とどう向き合うのかが、一番大切な事なんだ!」

 

「闇と・・・向き合う」

ジェミニ・スパークWの言葉に、その場に居た全員が、自分の知っている、心の闇と向き合った者達の記憶が蘇る。

 

小惑星衝突事件の時、熱斗達は自分の闇と戦った。

人と関わる事から目を背けていたスバルだが、最後には強い絆を取り戻した。

心の闇を受け入れ、ジェミニ・スパークBと共にいるジェミニ・スパークW

大切な人を守る為に、ロックマンは自身の心の闇に染まった。

 

心の闇と向き合った者達、彼らの共通点。 それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              仲間だということ!!!

 

 

「貴方達の言う通り、人間がいる限り闇の力が消える事は無いわ。 だけど! だからこそ! その闇と向き合って、貴方達の前に立ちはだかる者達が今、目の前にいる!」

 銀色がリーガルとガルナに言い放つ。

 

 

グオオオォォォ・・・!!

 

 

直後、リーガルとガルナの後ろのロードオブカオスの中から、獣の雄叫びのような声が聞こえてきた。

さっきよりも重力が増したかのような威圧感が全員にかかる。

 

 

「な、何だ!?」

「始まったか!

 

 

 

 

 

ロードオブカオスとのバトルが・・・!!」




この時、ロードオブカオスの中のスバル達は・・・?
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