シズ・デルタに恋をしたナザリックの機動兵器   作:t-eureca

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主人公ナザリックにエントリィィィィ!!


第1話 モモンガ様!空からロボットが!!

ひとりの老紳士が草原に現れて辺りを見渡していた。彼の行動の一つ一つはとても洗練された動きである。

この老紳士の名はセバス・チャン。己の主の命を受けて周囲の状況を確認しにきたのだ。

彼は景色を確認した後、自分の偉大なる主に〈伝言〉(メッセージ)の魔法を飛ばす。

 

「草原だと…?」

 

「はい、辺りは草原に覆われており、確認された生物も小動物で戦闘能力が殆ど皆無の物ばかりでした」

 

セバスの回答に対し、モモンガから僅かに驚いたような声が聞こえた。偉大なる主にとっても現在の状況が未知の事であることを知り、セバスは戦慄する。しかし、動揺を悟られれば主であるモモンガの信頼を裏切る行為である。至高の御方のシモベであるという矜持を思い出し、辛うじてセバスは冷静さを保っていた。

続けて周囲を探索して最低限確認したこと、人工的な建築物が全く見当たらないこと、そして空には夜空が広がっている事をモモンガに告げる。

 

「そうか…ご苦労だったなセバス」

 

「勿体無きお言葉…」

 

セバスの報告を聞きながら、モモンガは考えこむ。

モモンガは自分たちの拠点、ナザリック地下大墳墓が何処か別の場所へ転移したのではないか考え、それをセバスに告げる。それを聞いたセバスは「成る程」と納得する。しかし、何処に転移したのだろうか。それが不明な現状では決して安心はできまい。

次の行動を考えながら周囲を見渡していると、空から微かに何かが落ちてくるような音が聞こえてきた。

 

「モモンガ様何かが落下してきます」

 

「何!?」

 

ドガァン!!と轟音を響かせながら地面に落下してきた物体の周囲はクレーターになっていた。

 

「モモンガ様、確認いたしますか?」

 

「頼む、だが油断はするなよ。確認したらすぐに〈伝言〉(メッセージ)を送れ」

 

「畏まりました」

 

深々と頭を下げて〈伝言〉(メッセージ)の解除を確認し、すぐにセバスは落下地点に向かう。月光に照らされている落下地点を確認する。

 

「これは…」

 

巨大なクレーターの中心に落下してきたものがあり、ブスブスと煙を上げていた。セバスは意を決してその物体を確認する。

 

「ッ!?」

 

対象を捉えた瞬間、セバスは今日一番と言ってもいい衝撃を受けた。

 

「あ、あの雄姿は…まさか…!」

 

「ウ…ア…」

 

セバスはすぐにその物体に駆け寄り声を上げた。

 

「マシンナー様!!」

 

マシンナーと呼んだものに何度も声をかけるが、僅かに小さく声を上げることしかできなかった。これが決して良くない状況だと悟ったセバスは焦った。

 

(このままではマシンナー様が…!)

 

セバスは思わず最悪の展開…マシンナーの死を想像してしまう。すぐにモモンガに〈伝言〉(メッセージ)を送る。

 

「モモンガ様!」

 

「どうしたセバス?」

 

先ほどとは違い興奮気味のセバスに少し驚いたが、次の報告がそれを凌駕した。

 

「マシンナー様を発見しました!!」

 

「な…!」

 

その報告に一瞬頭の中が真っ白になったが、次の瞬間それは絶望に変わる。

 

「しかし…意識がありません」

 

「何だとぉッ!?」

 

 

叫び声を発したモモンガに、待機していた守護者達はビクリと身を震わせた。セバスが何か不敬を働いたのだろうか? もし仮にそうだとすれば到底許されることではない。しかも視線を向けた守護者たちが見る限り、モモンガは明らかに動揺していたのだ。

疑問を抱く皆を代表して、〈守護者統括〉アルべドが立ち上がる。

 

「モモンガ様……どうなされましたか?」

 

モモンガにアルべド。だが、アルベドの問いには答えない。モモンガは〈伝言〉(メッセージ)相手のセバスと話すのに夢中になっていた。

 

「すぐにペストーニャの所に送れ! 私もすぐに向かう!」

 

〈伝言〉(メッセージ)を解除をしたモモンガはアルべドに顔を向ける。

 

「すまないアルべド、急用ができた、内容は後で伝える」

 

そう言ってモモンガはすぐに彼がいる所に転移していった……。




マシンナーだ! やられたんだ! 落ちてくる!

マシンナー「ホワァァァァ!?」
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