シズ・デルタに恋をしたナザリックの機動兵器 作:t-eureca
今年最後の投稿です!皆さんよいお年を!来年もよろしくお願いいたします!
「シャルティア様、新たな僕の獲得おめでとうございます」
「少し汚いでありんすが幸運な事に至高の御方達が仰っていた異能と武技を持っていんした、これが終わったら早速ナザリックに連れて行くでありんす」
「ブレイン・アングラウスです。よろしくお願いします」
刀持ちの男、ブレイン・アングラウスはシャルティアとの勝負(とは程遠いが…)に敗北し吸血鬼化したのだ。その後、洞窟内に居たメンバーと合流しブレインは簡単な自己紹介をする。
「シャルティア殿、残りの賊は全て排除と言う方向で?」
「そうでありんすねぇ…ブレイン、お前以外武技や異能を使うものは?」
「は、はい。俺以外は全員持っていません」
「だそうでありんす?」
「了解しました、それでは残りのゴミの片付けに行ってまいります。ここからは銃火器を使うのでシャルティア殿は御先に外でお待ちを…」
「はいはい、ゆっくり待ってるでありんす。行くでありんす吸血鬼の花嫁、ブレイン」
「かしこまりましたシャルティア様」
「わ、わかりました」
「レッドショルダー、ここからは銃火器の使用を許可する。一人も生かして返すな」
「「「はっ!」」」
バレット・ローグの命令に敬礼をしながら答えるレッドショルダー達は透明化してバレット・ローグの後に続く。
全員その手には銃火器が握られていた。バレット・ローグもアイテムボックスから三連ガトリング・ガンを取り出している。ある程度進むと野盗の生き残りと思われる者達が武器を構え周囲を警戒している。しかしバレット・ローグ達は透明化しており、すぐそばまで来ていても気づいていない。
「殺せ、蜂の巣にしろ」
「了解」
「了解」
「了解」
バレット・ローグの号令を受けてレッドショルダー達は一瞬の躊躇い無く引き金を引く。
握られている銃火器から一斉に弾丸が放たれる。銃火器の発砲音と共に野盗たちの喧しい金切り声が響く。
「な、なんだ!?」
「がぁ!」
「ひぃ!頭が吹っ飛ばされて…ぎゃあ!!」
「くそぅ!?卑怯者が出て来やがr…げ!」
「血が、血が止まらねえ!」
悲鳴を上げた後に次々と物言わぬ死体になっていく野盗達。立っている者が居なくなり、バレット・ローグ達は射撃を止める。
「撃ち方止め」
「…隊長、奥にも反応が」
「よし、進め。生かして返すな」
「逃げるやつは野盗だ、逃げないやつはよく訓練された野盗だ…」
その後も洞窟を進み野盗達をしらみつぶしで探し、見つけ次第射殺していく。洞窟の中からは銃声と悲鳴でこだましていた。
・
・
・
「シャルティア様、バレット・ローグ隊長が…」
「おや、終わったでありんすか?」
「お時間が掛かってしまい申し訳ありませんシャルティア殿」
「構わないでありんす、万が一生き残りがいれば後々面倒なことになるでありんすし…」
「ご理解頂き感謝します、一応報告しますが野盗の性欲処理に使われていたと思わしき女が数名いました。如何致しましょう?必要なければ処分しますが…」
「う~ん供物には程遠そうでありんすがちょっと興味があるから、暫く残して欲しいでありんす」
「はっ」
シャルティアに報告をして程なくしてバレット・ローグに『
『
『隊長、報告があります』
『どうした?』
『はっ、先程所属不明の団体を二つ発見致しました』
『何?それでどうした?』
『はっ、片方は冒険者の様ないでたちだったので冒険者モモン様、レイヴン様の同僚である可能性を考慮して、相棒が麻酔弾で眠らせて無力化しました』
『なるほど、それでもう一つは?』
『はっ、姿を確認しただけですが服装はスレイン法国の者と類似していました』
『確認?攻撃はしてないのか?』
『…姿を確認したのですがそのもの達の装備が先程の野盗たちや先ほどの冒険者達よりも遥かに上回ってました、人数は12人ですが、それぞれの腕もかなり立つ者達ばかりでした。おそらくですがスレイン法国の精鋭部隊かと、中でもその中にいた老婆が着ていたものが特に異様さを放っていました。それで我々は一度隊長に報告をしようと決めて報告をしたのです』
『バレてはないのだな?』
『はい、狙撃用の遠距離スコープで確認していますので、今はまだ大丈夫です』
『よし、預けている鳥型、犬型、猿型、蛇型の変形円盤機を偵察に出せ。だが偵察を悟られないようにしろ』
『了解しました』
『一旦相棒と一緒に合流しろ、良いな?』
『はっ!』
『
「そろったでありんすね?…ブレイン、さっきの話で思い当たる節は何かありんすか?」
「は、はい!眠らせた方は仰る通りの冒険者。もう片方の集団は……すみません俺もわかりません。えっと貴方は…」
「バレット・ローグだ」
「どうも。バレット・ローグさん…」
「おい」
ブレインが説明している途中でレッドショルダーの一人が割り込む。
「『隊長』をつけろ」
「え?」
思わぬ発言にブレインは一瞬呆気に取られるが当のバレット・ローグがそのレッドショルダーの頭を小突く。
「今はそんな事どうでも良いだろうが阿呆」
「た、隊長…しかし…」
「そういうのは後でいい。すまないなブレイン、話の続きを頼む」
「は、はい。さっきのバレット・ローグ…隊長の報告通り、スレイン法国以外はわかりません。冒険者ならまだしもスレイン法国が俺達の様な少し規模の大きい野盗相手にそんな精鋭差し向けて来るのはまずあり得ませんし、それ程の団体が来てるなら、俺達の耳にも届いてた筈です」
「ふーん」
「となると奴らの目的は他にある可能性がありますね。如何致しますシャルティア殿?」
「バレット・ローグ、考えがあるなら聞かせて欲しいでありんす」
「はっ、常識的に考えますと異能と武技の二つを持ったブレインを捕らえたのでここで撤退するのが最良ですが、既に至高の御方達と敵対関係にあるスレイン法国のものならば先の報告の内容を考えて、ここで始末するのも手です」
「なら、始末する方が良いでありんすね。その集団の位置などはわかるでありんすか?」
「先ほど出した偵察からの情報で位置は把握しております」
「よろしい、そいでバレット・ローグ。作戦は考えてるでありんすか?」
「こちらの存在にはまだ気づいていないので上手く誘導させての可燃ガス弾を使い奇襲攻撃がよろしいかと、後は乱戦に持ち込ませるために森の中の方が良いかと愚考します」
「わかりました、それで私は何をすれば良いでありんす?」
「はっ、シャルティア殿は眷属の召喚、もう一つは申し訳ないのですがエインヘリヤルの分身による援護をお願いしたいのです」
「わざわざ私のエインヘリヤルを使う程でありんすか?」
「完全なる勝利の為…」
「なら良しとしましょう、眷属はともかくエインヘリヤルはいつ投入すれば良いでありんすか?」
「我々が乱戦に持ち込んだ後に私の指示のタイミングで」
「承知したでありんす」
「隊長、我々は如何致しますか?」
「先程言ったように奴らを誘導した後、可燃ガス弾を使い、奴らが怯んだ後にレッドショルダーは俺と一緒に攻撃を開始する。今回は一点に留まらずヒット&アウェイで行動しろ」
「了解しました」
「了解です」
「了解」
「スナイプマトン、お前達はこれから指示する場所に陣取り狙撃、全員殺せ」
「「了解」」
「後は…こいつも出すか」
そういうとバレット・ローグは指にはめられている緑色のリング・マシンフォースが光る。
「起きろ、『ガルル』」
その言葉の後にバレット・ローグの指輪が光り、武骨な装甲が全身に装備され、背中には翼らしき物がついた深緑色の狼型の機械系異形種が出現し、咆哮を上げる。
「オオォォォオン!!」
・
・
・
彼らスレイン法国最強の特務部隊、漆黒聖典が来たのは破滅の竜王の調査に来ていた。先日六色聖典の一つ、陽光聖典がガゼフ・ストロノーフの抹殺の任務を帯びて出向いたのだが部隊は壊滅。隊長のニグン・グリッド・ルーインも消息を絶ち、更に陽光聖典の監視を担当していた土の巫女姫は突如として爆発四散。周辺の建造物にも被害が出ていた。
ここ最近スレイン法国では破滅の竜王の復活が予言されていた中このような出来事が重なったため、予言の真実味はともかく何か起ころうとしている事は明白だった。そのためスレイン法国は漆黒聖典を調査に向かわせた。
万全を期す為スレイン法国の秘宝中の秘宝、ケイ・セケ・コゥクを携えたカイレも同行している。
そして今は、エ・ランテル近郊の森。鬱蒼と生い茂る木々の合間を縫うように進んでいるころだ。
「ん?」
「どうした隊長?」
「…何かいる」
「敵か?」
「わからん、あそこだ」
「む?」
漆黒聖典の隊長が指さす方角の茂みが大きく動き、そこから二つの影が倒れる。
漆黒聖典の面々は即座に臨戦態勢に入り、武器を構える。影をよく見ると二つの野盗の死体だった。
「野盗の死体?何故ここに?」
「警告のつもりか?」
「セドランすまないが…」
「わかった、隊長」
鏡のような反射光を放つ大盾を構える"巨盾万壁"のセドランが野盗の死体に近づく。仮に罠だとしてもその大盾で防げるからだ。セドランは死体にゆっくり近づき死体を確認する。
死体は首を折られている以外は特に目立った所はない。死体の状態からしてつい先ほど殺されたのであろう。
セドランは武器の槍を使い、死体をひっくり返す。
ピッピッピッピッピッ……。
「!?」
ひっくり返した死体には箱状の見たことない物が腹に括り付けており、橙色の光りが点滅している。
見たことはないが自分の本能が危険と発している事を感じたセドランはすぐに後ずさろうとする。
その瞬間野盗の死体二つは爆発を起こし、辺りに煙が巻き上がる。
「セドラン!」
「大丈夫だ…」
「全員カイレ様を守れ!」
全方位を漆黒聖典で固め、中心にカイレがいる状態を維持しつつ敵を警戒していると、茂みからサッカーボールの大きさ位の球体が黄色い煙を出しながら飛んできた。
「次はなんだ!」
「破壊しろ!」
危険を察知した漆黒聖典は、すぐさま魔法によって迎撃。魔法は球体に命中するが先ほどの爆発よりも大きい爆発が起こり、爆炎と火の粉と破片が辺りに広がる。
「ぐわぁ!?」
「誰か鎮火しろ!」
炎が聖典の隊員の何名かに燃え移り、隊員は火を消そうともがく。
《行動開始だ。行け、ガルル》
《ウォン!》
バレット・ローグの指令で飛び出したガルルは茂みから飛び出し漆黒聖典に襲い掛かる。
手始めに最も近くに居た隊員を組み伏せ、その隊員の頭に噛みつき、勢いよくかみ砕く。
「狼?……だが生物のように見えない、あれは一体…」
「そんな事言っている場合か!クアイエッセ!」
「ああ!」
ビーストテイマーであるクアイエッセはモンスターを大量に召喚し、数で抑え込もうとする。
モンスター達がガルルを抑え込もうと数の理を生かして襲い掛かるがガルルは素早く身を交わし反撃に出る。
「オオォォォ!!」
ガルルは四肢に着いている爪を使い、次々とモンスター達を駆逐していく。金属の爪で向かってきたモンスターの頭部を引き裂き、前足で胴体を押しつぶし、そのモンスターの臓物が辺りに四散する。それでも尚向かってくるモンスターには翼のブレードを左右に展開し、ビームを発生させて突進し、モンスター達を切り殺していく。
「なんだと!あれだけの数を一瞬で!?」
「グウゥゥ…」
《ガルル、そのビーストテイマーの奴を狙え》
「ウォン!」
クアイエッセは、得意の使い魔が餌食になっていく光景に驚きを隠せない。ガルルは次はクアイエッセを次なる標的にし、向かっていく。
「オオォォン!!」
「しまっ…!」
ガルルはクアイエッセを横切る。そしてクアイエッセは胴体を真っ二つにされ倒れた。
それを見た隊長はセドランに攻撃を命ずる。
「クアイエッセ!?」
《ガルル、最後に一人始末した後一旦離脱しろ》
「セドラン!」
「おう!」
セドランは槍をガルルに突き出すが、ガルルは空中高くジャンプしてそれをかわす。そしてかわしながら尻尾のテイルブレードを"神領縛鎖"のエドガールに突き刺しそのまま森の奥に引っ張り込もうとする。
「エドガール!?」
「クソ!エドガールを離せこいつ!?」
エドガールが連れ攫われていくのを黙って見過ごすわけには行かず魔法を詠唱してガルルに向けて放つが魔法反射装甲のスキルを持つガルルには通用しない。撹乱用のスモークグレネードを射出してエドガールを引きずったまま森の奥へ消えていった。
《よくやったガルル、レッドショルダー隊行くぞ》
《了解》
《了解》
《了解》
《狙撃班、狙撃開始、目標の周りにいるモノを優先的に排除しろ》
《了解》
《行くぞ、行動開始だ》
茂みの奥から透明化したバレット・ローグ達が飛び出す。漆黒聖典はすぐに反応するが気配は感じるのに姿が見えないため混乱してしまう。
「次はなんだ!」
「畜生!姿が見えん!」
「とにかく、攻撃だ!このままじゃ全滅するぞ!」
(せめてカイレ様だけは!)
《殺れ》
バレット・ローグの命令でレッドショルダー達は銃撃を開始する。発射された銃弾は隊員の肩や足に命中し、隊員は膝をつくが、装備の性能のおかげか死亡には至っていない。負傷した隊員を他の隊員がフォローする。だがそれはバレット・ローグの作戦だった。
死亡していれば助けには行かないが、負傷していれば人は助けようと動く。それは兵隊でも変わらない。しかしフォローする分集中力が分散する。それを彼は狙っていた。
「ぎゃあ!」
「っ!クソ、我々を嬲り殺しにする気か!」
《第二段階に入る。
《了解》
《シャルティア殿、眷属の出動をお願いします》
バレット・ローグの命令でレッドショルダー達は拳大の手榴弾を投擲する。投擲された手榴弾は爆発するがキラキラと光る粉状の物が舞うだけで何も起こらなかった。しかしその後に森から漆黒の群れが押し寄せてくる。
「なんだ?こけおどしか?」
「古種吸血蝙蝠!いったいどこから…」
「いいから迎撃だ…おい、魔法が撃てないぞ!」
「そんな、どうして!?」
魔法を撃とうとするが何故か行使する事が出来ない。これはレッドショルダー達が投げたAMCチャフの効果で一定時間魔法が撃てなくなる代物だ。そうこうしている間に古種吸血蝙蝠の軍勢が漆黒聖典に迫り、魔法の攻撃がなくなったからか更に銃撃が激しくなる。
「何て魔物だ!魔封じの能力を有しているのか!?」
「ぎゃあ!!」
目に見えない相手の飛び道具による攻撃と吸血蝙蝠による数の暴力で隊員が一人また一人と犠牲になっていく。
そこに更にごり押しするかのように先ほどエドガールを誘拐し、殺害したガルルも攻撃に加わる。その口には血塗れになったエドガールの頭を咥えていた。漆黒聖典を機動力で撹乱しテイルブレードを使い、隊員を串刺しにする。
《そろそろ良いな。シャルティア殿、準備してください》
《了解でありんすえ》
そしてとうとう漆黒聖典は隊長、カイレ、セドランを含めた数名のみとなってしまう。レッドショルダー達も相手の人数を把握し、銃に弾薬を装填し、何時でも撃てるようにしている。
「くっ……完全に追い込まれた」
(こうなったらあの狼にケイ・セケ・コゥクを使ってこの場を混乱させて撤退するしか…)
漆黒聖典の隊長はカイレのケイ・セケ・コゥクを使ってガルルを洗脳し、この場を混乱させての撤退しか手段は無いと考えていた。そしてこのことを本国に報告しようとも考えていたが、意外なことが起こった。
目の前で何故か電流が起こり、徐々に目の前に人型の姿が形成されていく深緑の色の装甲で身を固め、専用のヘルメットを被り口に薬莢を葉巻代わりに咥えた何者かがが現れた。勿論それはバレット・ローグである。
「…何?」
(自分から姿を晒した…だと?)
「……ガルル」
「ウォン!」
バレット・ローグの呼びかけにガルルはバレット・ローグの元に下がる。不審に思ったセドランは隊長に指示を求める。その大きな盾で死にはしなかったがそれでもボロボロになっている。隊長もそれは同じだった。
(何を考えている。隊長、どうする?)
(わからん、だが攻撃を止めたという事は交渉の余地があるかもしれん)
目の前の存在と上手く交渉すればこの危機を回避できるかもしれない。
縋るような思いで口を開けようとしたが…。
「攻撃を止めたとは言ってないぞ?」
「え?」
「《
バレット・ローグの深緑の色が赤色に染まり、身体の周りから赤い粒子が溢れ出ている。そして先ほどのガルルのおよそ三倍の速さで残りの漆黒聖典に襲い掛かった。
「な!速…ぎゃあ!?」
「ぐお!?」
「クソ!隊長、彼奴…」
「ああ、さっきの狼の約三倍の速さだ、気をつけろ!」
赤くなったバレット・ローグが両手にペンライトのような物を握り、そこからビームの刃が形成される。そして残りの漆黒聖典の面々を排除していく。勿論隊長にも襲い掛かるが、それを止めようとしたのかセドランが盾で防ぐがバレット・ローグはすぐに背後に回り、セドランの脇腹にサーベルを突き立て胴体を両断した。
「セドラン!」
「……」
セドランを切り捨てた後バレット・ローグは隊長に迫る。バレット・ローグの剣戟を隊長は全集中力でそれをいなす。スピードは速いが純粋な威力は無い事が幸運だと思った隊長だったが…。
「今です」
「?」
「ぐぅぅ!」
バレット・ローグの声の後に森の中から羽が生えた鎧を纏う真っ白な少女が現れ、その槍でカイレを刺し貫いてた。更にカイレの頭部に槍を突き刺し貫通させカイレを死に至らしめる。
「!カイレ様!?」
(最初からカイレ様を狙っていたのか……!?)
「余所見している場合か?」
「はっ!」
「ジェット・ファントム!」
バレット・ローグは隊長に右腕の三本のプラズマステークが着いた右腕を隊長の胸に叩き込み、電流を食らわせる。電流をくらった隊長はそのまま倒れ、バレット・ローグは足で隊長の首を踏みつける。
「っ……!、お……ま…え……た!……な……に…!」
「…」
口から血を吐きながらバレット・ローグに問いかけるがバレット・ローグは何も言わず足に付いているターンピックで隊長の首を貫いた。首を貫かれた隊長は数回痙攣した後、全く動かなくなった。
「ターンピックが冴えてるな…」
バレット・ローグはターンピックを抜き、全員死亡したことを確認しシャルティアに報告をする。
《シャルティア殿、敵部隊の殲滅を完了。これより後始末を完了させたのちそちらに向かいます》
《ご苦労様ですえバレット・ローグ。了解でありんす》
《では後ほど…》
バレット・ローグはシャルティアとのメッセージを終えて、部下達を集めて指示を出す。
「これから殺した奴らの遺体の処理と処理用の穴掘り、奴らの遺体をできる限り回収、状態はかろうじて頭部の形を保っているものでも良い。装備品…特にあの婆さんが来ていた中華服は回収しろ、良いな?」
「はっ」
「よし、なら班を分ける。俺とガルルと2人は遺体と装備品の回収、残り四名は穴を掘れ、良いな?」
「「「「了解」」」」
バレット・ローグはレッドショルダー2名を連れ、遺体の回収と装備品の回収を始める。
幸いエドガール以外の遺体は待ち伏せた場所の辺りに転がっていたため回収は想定より速く終わり、次に装備品の回収を始めた。装備品はアインズとマシンナーに献上する為、洗浄と消毒をし、回収用の頑丈な容器に入れる。そして比較的状態の良い遺体の頭部を身体から切り離し、何個か並べる。その中には漆黒聖典の隊長の頭部もあった。そしてバレット・ローグは左手からスパイクを取り出し、一個ずつ突き刺す。
倒した相手の情報を引き出すスキルを持っているバレット・ローグは突き刺したスパイクを介して相手の記憶を読み取って行く。そして全ての記憶を引き出した後、スパイクに着いた汚れを拭き取り、胸部の装甲が開き、そこから引き出した記憶を映像として纏めたディスクが出てそれを容器に入れる。そこにレッドショルダーの一体がバレット・ローグに駆け寄る。
「隊長!」
「何だ?」
「はっ、先ほどの老婆が着ていた中華服を調べたんですが…」
「どうした?何かあったのか?」
「その…先の戦闘でシャルティア様のエインヘリヤルが刺した箇所を見たのですが、穴どころか全くの無傷でした……」
「何?」
分身とはいえ身体能力ならば本物のシャルティアと同じ性能を持っているエインヘリヤルの分身の一撃を受けて無傷、これには驚くしかなかった。
(報告の事を考えれば最低でも神器級は確実……だがこれはまさか…!いや早合点は止めよう、まずシャルティア殿に報告をしなければ…)
バレット・ローグはシャルティアに伝言を送り、さっきの事を報告をするとシャルティアも驚愕する。
《それは本当でありんすか?》
《はい、自分も確認した所完全に無傷でした…》
《ならそれって…もしかして…》
《まだわかりません、やはりここは至高の御方達に見てもらった方が良いかと…》
《わかったでありんす、なら貴方はマシンナー様に、私はアインズ様に報告するでありんす!》
《了解しました》
バレット・ローグはすぐにマシンナーと共に行動しているアルティマにメッセージを送り、先の内容を話す。
アルティマも先ほどのシャルティアと同じように驚愕しながらもマシンナーに報告する旨を伝えて伝言が終わる。
例の中華服の事は気になるが後の処理の為の穴を掘り終えた部下の報告に気持ちを切り替え、部下に指示を出す。
「隊長、穴を掘り終えました」
「わかった、今からその穴に死体を全て入れろ、その後に溶解液を入れて、完全に溶かす」
「了解です」
その後バレット・ローグ達は見に着けている装備品を全て取り去った状態で漆黒聖典の者たちの死体を全て穴の中に投げ入れる。
「全て入れ終わりました」
「よし、溶解液を流せ」
「了解!」
バレット・ローグ達は手に持った容器の蓋を開け、穴に流し込む。穴からは何かが焼けていくような音と辺り一面になんとも言えない異臭が漂うが機械系異形種の彼らにとっては微々たるものであった。始めは肉体だったものが徐々に溶け出し最終的には完全に液体となっていた。
「終わったな、よし早く穴を埋めよう。シャルティア殿達が待っている」
その後穴を埋め終えたバレット・ローグ達は奪った装備品を回収した容器をアイテムボックスに入れて、シャルティア達と合流し、ナザリックに帰還するのであった。
バレット・ローグが出したガルルはデジモンのメタルガルルモンやゾイドのコマンドウルフやケーニッヒ等をモチーフにしています。
最新作スパロボXでマジンカイザーがついに復活しましたね!ZEROとどう戦うか気になります!これに合わせたのかカイザーのプラモを出して「マジンカイザーサーガ」という独自展開を…(ラスボスはSKLかな?)そしてバン〇イがあのゲッペラーの超合金魂を開発進行中とのこと…これもゲッター線の導きか?