シズ・デルタに恋をしたナザリックの機動兵器 作:t-eureca
エンリが事の経緯をゴルドソウルに話し始める。その日の昼辺りにエンリがンフィーレアやゴブリン、古代の機械巨人を連れて薬草の採取の為に森に入って行った。薬草の採取を終え、そのまま村に戻ろうとしたがゴブリンの一人が何かを感知してエンリに警告をする。
「姐さん、何かこっちに向かってきます、少し隠れて様子を見ましょう」
ゴブリンの指示通りにエンリたちは森の木々に隠れ(古代の機械巨人は出来る限り低くしゃがみながら隠れる)様子を見る。すると一人の小さなゴブリンが傷だらけになりながら走り、近くの木に倒れ込む。
それを見たエンリは助けようと動き出そうとするがエンリが召喚したゴブリンの一人、ジュゲムが何かに気付いたのかエンリを止める。
「!、姐さん少し待って下さい!」
「え?」
すると森から巨大な狼の魔物が現れる、ンフィーレアはそれが何のモンスターなのか気づいた。
「バーゲスト!」
バーゲストを見たンフィーレアは身体を強張らせるが、バーゲストは倒れ込んでいるゴブリンにしか認識しておらず自分達にはまだ気づいていないそれを見て『何故、自分達には気づいていないのだろう?』と疑問に思ったが自分達が採取した薬草と採取した時に付着した薬草の臭いなどでこちらには気づいていない事を察した。
(そうか、薬草の臭いで僕たちには気づいてないんだ…)
ンフィーレアはその事を説明してバーゲストがこちらには気づいていない事に一先ず安心する。ジュゲムはエンリの身の安全を最優先に考えて、バーゲストに襲われそうになっているゴブリンを囮にすることを提案する。
「なら、あのガキが生け贄になってくれれば問題は解決ですね。エンリの姐さんの身の安全が最優先です、お前もそう思うだろ?」
『最善…エンリ司令官の命、優先…』
後ろに控えている古代の機械巨人もジュゲムの提案に賛成する。ジュゲムの提案はわかるがエンリは傷ついているゴブリンを助けたいと考えていた。そう思いンフィーレアに視線を向ける。
「ンフィー…」
「わかった、助けよう。あのゴブリンがなぜここまで逃げてきたのかそれを確認しないと将来的に村に危険が及ぶかもしれない」
「それはわかりますが危険は極力避けるべきだと思いますぜ?」
「勝てない可能性だってありますぜ?」
ンフィーレアの言葉に反対するゴブリン達であったがエンリは自分の考えを伝える。それはかつてスレイン法国の謀略によって両親だけでなく自らの命も奪われかけた事もあり、あのゴブリンにその時の自分を重ねていた。
「…私は戦う力もないのに愚かな考えかもしれないけど助けられるかもしれない、でも人を見捨てるのは加害者の片棒を担ぐのに似ていると思います。私は弱者を甚振るアイツらのようにはなりたくない。お願い…」
エンリの言葉を聞き、ゴブリン達はエンリの言葉に従う。
戦力確認の為にジュゲムが古代の機械巨人にバーゲストを倒せるか質問し、古代の機械巨人もバーゲストを倒せることを肯定した。
「姐さんがそういうなら仕方ねぇ!」
「まあそれにこいつもいるしな?おい巨人、彼奴は倒せるのか?」
『殲滅可能、問題なし』
「よしなら…」
そしてンフィーレアはこれからする事を説明を始める。
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倒れ込んだ小さなゴブリンは傷を抑えながらバーゲストを見るが逃げようにもこのゴブリンにはもう逃げる力が無く、バーゲストを睨みつける事くらいしかできなかった。バーゲストは今にも牙を剥いてゴブリンに襲い掛かろうとするが、そこにエンリのゴブリン達が現れる。
「おいおいワンちゃんよぉ!遊んで欲しいなら相手をしてやるぜ!かかって来いよ!」
ゴブリン達の挑発にバーゲストは大きく吠えて襲い掛かろうとするがそこにンフィーレアによって身動きが取れなくなってしまう。
「ナイスですぜンフィーの兄さん!」
「今だぜ巨人!」
そこに古代の機械巨人が現れ左手でバーゲストを掴み、右腕を大きく振り上げてバーゲストに勢いよく叩き込んだ。
『アルティメットパウンド…!』
振り下ろされた拳はバーゲストを木っ端微塵に粉砕し、辺りには血やバーゲストの臓腑が一面に飛び散る。
バーゲストが死んだことを確認してエンリとンフィーレアは傷ついたゴブリンに近づく。
「酷い傷…ンフィー、何とかならない?」
「じゃあこのポーションを使おう、本来はゴウン様に渡すものだけど…」
そう言うとンフィーレアは荷物入れから紫色のポーションを取り出し、ゴブリンにそれを掛ける。
するとゴブリンの傷はたちまち治っていき完治していった。
「よし、これでゴウン様に実験は問題なく成功っていえるよね」
「ん…」
先程掛けたポーションはアインズとマシンナーに赤色のポーションの精製を依頼されており今掛けたポーションはリジ―とンフィーレアの試行錯誤により生まれた物であり赤色のポーション程ではないが青色のポーションより治癒効果がある代物だった。
「お、お前たちは?」
「先ず自分の名前から言えよ?」
「ぎ…ギーグ部族の族長の四番目の息子のアーグ」
「アーグ君ね…私はカルネ村に住んでるエンリ」
エンリは自分の自己紹介をし、今までの経緯をアーグに説明して自分の傷を治したポーションを見て驚嘆する。
「気持ち悪い色なのにすごいな!あ、いや…ありがとう…ございます…」
「おう、感謝は大事だぞ小僧」
『御礼…大事……』
「んじゃあアーグ、なんで傷だらけで逃げてきたか話してくれや」
「襲われたから逃げてきた!」
「簡単過ぎんぞ。どんなモンスターに襲われたんだ?」
『情報…詳しく教えろ』
「東の巨人の手の者からだ…」
それからハムスケこと森の賢王がトブの大森林から離れたことにより「東の巨人」と「西の魔蛇」が手を組み自分達の部族をを始めとした他の部族たちを隷属して力を付けているという事を聞いた。
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「成程…森の賢王が居なくなったからそいつらが進行してきたのか」
(ハムスケがそこまで強大な存在だったとは…いや、イアイもこの世界では伝説の魔獣だ。ありえん話ではない…)
エンリの話を聞き、ゴルドソウルは顎に手を添えて見過ごせない件だと考え、アインズとマシンナーに報告しようと考える。だがその前にエンリの考えを聞いてみる事にした。
「それで、どうするつもりだ?」
「アインズ様に相談するっすか?」
自分がエンリに聞いた後にルプスレギナが小屋の扉から出てくる。
「ルプスレギナ、来てたのか?」
「どうもっす隊長♪」
「カルネ村は私たちの村です。私たちでできる限りのことをするべきです」
「それならまずは村長に報告しないとね。あとは明日にもエ・ランテルの冒険者組合に相談しに行ってこようと思う」
「待て」
ンフィーレアがそう提案するとゴルドソウルがそれに待ったをかける。
「そういう訳にはいかん。この村の守備を任されている以上、万が一の事も考えてこの事は俺が報告する。それに奴らが攻めてくる村はナザリックの傘下の村だ。つまり奴らは我々ナザリックに喧嘩を売る事、ナザリックの一員として見過ごす訳にはいかない」
カルネ村の防衛を務めている身としての責任から無視するわけには
行かないのとアインズとマシンナーに村に何かあれば逐一報告するように言われているのだ。
「だがその自分達の手で村を守ろうとする気持ちには素直に敬意を表する、この事は俺から御二方に伝えておく」
そう言うとゴルドソウルは立ち上がり、ナザリックに向かおうとしたがンフィーレアに引き止められる。
「あ、ゴルドさん。少し待ってもらえますか?」
「どうした?」
「ゴウン様に持って行って欲しいポーションがあるんです、まだ完全に赤色にはなっていませんが…」
そう言うとンフィーレアは先程アーグに使った紫色のポーションをゴルドソウルに手渡す。ゴルドソウルは手に取ったそれを興味深そうに眺める。
「もうここまで行ったのか…」
効果の方を聞くと傷ついたアーグの身体を瞬時に治したらしい。それを聞いてゴルドソウルは感嘆する。
(やはり、御二方が直々にスカウトしただけはあるな、マシンナー様が気に入るのも納得する)
ンフィーレアの能力についてマシンナーに聞かされていたがこうも早く成果を出すとは内心驚いていた。
「承知した、必ず渡す…」
ゴルドソウルが出て行ったのを見てアーグはゴブリンの一人にゴルドソウルについて尋ねる。
「なあ、あの胸にライオン着けた奴は誰だ?」
「この村の守備隊を任されているゴルドソウルって旦那だ、マシンナーって御方の直属の部下ってのは聞いてるがそれ以外はよくは…」
「ただ、滅茶苦茶つえーぞ?俺達が束にかかっても一瞬で塵芥だろうな」
「へぇー…」
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ナザリックに帰還したゴルドソウルは先程の話をアインズとマシンナーに報告をする。
2人の傍らにはハムスケとイアイも共にいた。
「ふむ、東の巨人と西の魔蛇か…」
「イアイ、何か知ってるか?」
マシンナーに質問されたイアイはすこし考えこむと思い出したのかマシンナーに話す。
一方でハムスケは知らない様子だった。
「あ~知っておりやすぜ頭、木偶の坊と雌蛇ですわ」
「ハムスケは?」
「すまんでござる殿、某は面識がないでござる…」
「イアイは知ってるような口ぶりだったが…」
「へぇ頭、儂がトブの大森林にいた頃あの二体がそれぞれ儂の縄張りにちょっかい掛けてきた時がありまして…まあ返り討ちにしやしたが」
「そいつらの強さは?」
「東の巨人は再生能力と腕力はそれなりじゃが頭の方はからっきし、西の魔蛇は不可視の魔法が使えるが東の巨人よりかは弱い、サシでやれば儂とハム公には全く歯が立たんわい」
「それで手を組んだと?」
「恐らく、まあそれでも儂が抜けた後ハム公の縄張りに侵入しなかったのはハム公にビビッとたんじゃろうな?」
「某、それ程の立ち位置だったんでござるか?」
「お前な…自分の食物連鎖の立ち位置位把握しろや…」
自分がそれ程まで影響力があった事に少し驚くハムスケ。それを見たイアイは呆れた様な口調で突っ込みハムスケは「ぐぬぬ…」と言いながら顔を顰める。
「ふむ、どうするアインズ?」
「そうだな、少し考える必要がある…」
「なら連中の縄張りに密偵を送り込むか、ああそれとアインズ」
「近いうちにスレイン法国の連中漆黒聖典を死亡扱いして復活の儀式をするらしいがどうする?」
先日の法国に潜伏していた密偵からの報告で法国の上層部が漆黒聖典を正式に死亡判定を下し、近い日に彼らを復活させようと儀式を取り計らう報告を受けていた。この決断に至ったのは彼らが一向に返ってこないのは勿論、先日トブの大森林の探索の時にも六色聖典の一つを送り込んだがそれらも行方不明になったのを聞き漆黒聖典の壊滅を確信しこの判断に至ったのである。
「そろそろそうするだろうと考えていた。マシンナー、潜伏している部隊に指示を出しておけ」
勿論これを知って見逃す2人では無く。妨害工作と同時に法国に少なからずダメージを与える為事前に計画していた行動を起こす事を決意する。
「了解だ。タイミングは話し合った通りで良いか?」
「構わん、盛大にやってくれ」
アインズは己の赤く輝く瞳を一層光らせながらマシンナーに命ずる。マシンナーは二つ返事で承諾した。
その後マシンナーは明日、組合に依頼されていたナノメタルを渡すことを話す。
「あいわかった、それと明日王国の組合に行って来る。ナノメタルを渡さなければならなくてな」
「うむ、わかった」
その後ゴルドソウルはンフィーレアから渡されたポーションを二人に献上する。
アインズはそれを手に取りマシンナーと共にそれを観察する。
「それとンフィーレア・バレアレから預かっている物がございます」
「これは依頼していたポーションか?」
「色は紫だな…効き目は?」
「はっ、この世界に存在する青いポーションよりも効き目が良いと…」
「ほう…」
それを聞きアインズは感心し、マシンナーも同様に感心する。
マシンナーは成果を出してくれたンフィーレアに直接感謝の言葉を伝える事をアインズとゴルドソウルに伝える
「よし、なら明日ギルドで用事を済ませた後直接礼を言いに行く。伝えておいてくれゴルド」
「御意!」
「うむ、下がって良いぞゴルドソウル…」
「はっ!」
ゴルドソウルは立ち上がり礼をした後、退出し再び村に戻って行った。
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次の日マシンナー扮するレイヴンが王国の冒険者組合にまで足を運んでいた。
レイヴンは組合の受付嬢に組合長に依頼されていた物を持ってきた事を伝える。
「すまない、組合長から依頼されていた品を届けに来たんだが…」
「レイヴンさんですね、すぐにお知らせいたします!」
少し時間が経った後受付嬢に丁重に組合長室の扉の前まで案内される。
受付嬢が扉を数回ノックした後、組合長が現れ恒例の抱擁をする。
「おお!レイヴン君。本当に採取してきてくれるとは…!」
「はい、こちらです」
抱擁が終わった後、組合長の机に拳大のナノメタルを置く。
それを見た組合長は感嘆するような声を上げる。
「おお…!まさしくあの金属だ!一体どこに?」
「トブの大森林の奥に埋まっておりましたがこれだけしか見つかりませんでした」
「そうか…いや、本当にありがとう。報酬は約束通り倍で払おう」
レイヴンの手を取って感謝の言葉を述べる組合長。しかしレイヴンはこの依頼についてある疑問を抱いており、それを組合長に質問する。
「一つ聞いて良いですか?」
「ん?なんだい?」
「これを採取するように依頼したのは誰ですか?」
レイヴンの質問に組合長は答えるのを渋る。それを見てレイヴンはある事を確信した。
「…それは」
「……王国の上層部ですか?」
「!…察しが良いな、その通りだよ」
「帝国と戦争ですか?」
レイヴンに言われてもう隠せないと踏んだのか、レイヴンに依頼主とその目的を話す。
「……恐らくな、これを採取するように依頼したのは恐らく王国の兵の武器を強化する為だろう、帝国に比べれば寡兵だからな」
組合長の言う通り、王国の兵は貴族の私兵以外は平民からの徴兵によるものであり訓練された兵卒ではない為、数だけの案山子同然の戦力であった。それでも今まで帝国と戦ってきたのは王国の戦士長ガゼフの力が大きかった。しかしガゼフの力のみに頼るのではなく兵の力も高めようと兵の練度の低さを武器の性能を上げて補おうとしていた。
(それだけで勝てるとは思えねえけど…)
「わざわざ、こんな依頼を受けてくれてありがとう。今度はもっと有意義な依頼をするよ」
レイヴンに改めてお礼を言い、受付嬢にレイヴンを丁重に見送るように指示を出した。
「わかりました、では…」
「うむ、君見送ってあげなさい」
「は、はい!」
受付嬢に見送られながらレイヴンは組合を後にしてカルネ村に向かうのであった。
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「わざわざ来て下さり感謝いたします!」
マシンナーの姿に戻り、カルネ村にまで来るとゴルドソウルと村の守備を務めている特機兵団が敬礼して出迎えた。マシンナーも軽く挨拶してンフィーレアの事を伝える。
「良い、それよりンフィーレアは?」
「は、工房にいると思いますが…呼んできましょうか?」
どうやら工房にいるらしく、恐らくポーションの研究をしているのだろう。
マシンナーはンフィーレアのいる工房まで足を運ぶ事にした。
「いや良い、向かうぞ」
「押忍…」
ンフィーレアの工房に向かう途中、他のカルネ村の住人達がマシンナーを見て次々と頭を下げる。
その途中エンリと遭遇するのであった。
「マシンナー様…」
「エンリか?久しいな、元気そうでなによりだ」
「はい、あの…今回来たのって」
「ああ、ンフィーレアのポーションの礼と「東の巨人」と「西の魔蛇」の件だ」
「すみません…できればアインズ様とマシンナー様にはご迷惑をお掛けしたくなかったんですけど…」
「気にするなカルネ村はナザリックにとっても大事な村だ。危機が及んでるなら助けるまで、だが自分達の力で解決しようとする姿勢は大事だ。俺やアインズもそう思う」
実際に無暗にナザリックに頼らず自分達の力で何とか解決しようとするエンリ達の姿勢はアインズとマシンナーは感心していた。
「ありがとうございます!」
「これからンフィーレアの所に行く、後で今回の件話し合おう」
「わかりました!」
そしてエンリを伴ってンフィーレアの工房まで来て、エンリがンフィーレアを呼ぶがンフィーレア本人は一向に出てくる気配が無い。エンリはンフィーレアを起こすために工房に入る。
「マシンナー様すみません、直接呼んできます」
「悪いな」
工房に入り、辺りを見渡すと作業をする机に突っ伏して眠っているンフィーレアを見つける。
「ンフィー、いる?って…」
「………」
エンリは呆れて溜息を付き、ンフィーレアの身体を揺すって起きるように声を掛ける。
ンフィーレアは寝惚けながら顔を上げる。
「もう…ンフィー起きて」
「え?あ、エンリなんでここに…?」
「何でって昨日マシンナー様がンフィーに会いに来るって言ってたじゃない?」
それを聞いてンフィーレアは勢いよく飛びあがった。
「あ!!」
「もうマシンナー様来てるよ?」
「あ、マシンナー様…」
急いで顔を洗い、工房から飛び出すと目の前に「よう」と手を振るマシンナーとあからさまに機嫌が悪いゴルドソウルがいた。ゴルドソウルはンフィーレアに声を上げながら詰め寄る。
「ンフィーレア、貴様マシンナー様を待たせるとはどういう了見だ!!」
「よせゴルド。まあ遅刻は感心はせんがなンフィーレア?」
詰め寄るゴルドソウルを制するがンフィーレアに遅刻したことを注意するマシンナー。ンフィーレアは頭を下げて遅刻したことを謝罪する。
「すみません!その、昨日徹夜してしまいそれで…」
「…研究熱心なのは良いが身体を壊してしまっては元も子もないぞ?」
「す、すみません!」
「次気を付ければ良い、それより昨日のポーション、良い代物だった。アインズも喜んでいたぞ?」
「そうですか!良かった…」
自身が調合したポーションがアインズに気に入られた事を喜ぶと共にンフィーレアは安堵した。
マシンナーは一定の成果を上げたンフィーレアにポーションの研究費を増やす事を伝える。
「研究費を増やそう、今後の進展も期待しているぞ?」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「良かったねンフィー?」
「うん!」
自分の研究成果が認められた事を喜ぶンフィーレア、その後マシンナーは東の巨人と西の魔蛇の件について話す。
村の防衛を任されているゴルドソウルにも声を掛ける。
「で、今回の東の巨人と西の魔蛇だがこの件は俺達がなんとかする。だがもしかしたら連中の手下が村を襲うかもしれない、暫く厳重に警戒していてくれ」
「わかりました」
「ゴルド、村の防衛、改めて任せるぞ」
「はっ!」
「何かあったら連絡してほしい、良いな?」
「わかりました!」
その後、マシンナーはナザリックに戻り、シズのジャガーノートの改良に取り掛かることにした。
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ナザリック第6階層の『機械の楽園』内の研究室でマシンナーはシズと共に「ジャガーノート」の改良に取り組んでいる。今までのデータを見ながら改良型ジャガーノートの設計図を作成していく。
「シズ、こういう感じが良いか?」
「ん…」
設計図に描かれている改良型ジャガーノートは以前は歩く重戦車の様な見た目だったがそれから少しスリムになったがそれでも充分マッシブな見た目だった。更に背部のレールガンの他にサブアームが増設されている。
「装甲をある程度減らして軽量化させるか…防御力は少し下がるがサブアームにシールドを付ければ補えるか…」
「マシンナー…様……」
「なんだ?」
マシンナーが作成しているとシズがズイっと顔を近づけてマシンナーに改造の要望を出す。シズは改造する箇所を指差す、背部の大型レールガンと頭部の狙撃用のバイザーだった。
「狙撃…用の……バイザーの…強化と…レールガンの…貫通力……強…化」
「了解だ、ちょっと砲塔を調整しよう。後は何かあるか?」
レールガンの出力を調整しながら他に何か着けたい武装はあるかとシズに質問するとシズは少し考えて着ける物を提案する。
「……小型の…ドローン…着けて欲し…い…」
「ドローン、理由を聞いても良いか?」
「情…報……収…集……と…小型…の支援機…として……使…う……」
「成程な、了解した」
「マシン…ナー…様……」
「何だシズ?」
「ジャガー…ノー…トの……改良…型は…どれくらいで…完…成……する…の…?」
「そうだな…基本フレームはそのままに装甲や新型のパーツの換装等が主だから作業自体は時間はそこまでかからん、ジャガーノートは元々換装しやすさも視野に入れて開発したからな」
「マシン…ナー……様」
「なんだ?」
「ありが…と…う…」
「気にするな、元々データをある程度取ったら改良しようと思っていた。扱いやすい様に仕上げる」
「ん…」
「それで…肝心のテスト相手なんだが…丁度良いのがいる」
「?」
シズがキョトンと首をかしげるのを見て可愛いなと思いながらマシンナーは笑みをうかべながら答える。
「東の巨人か西の魔蛇に改良型ジャガーノートの相手になって貰う」
解説:古代の機械巨人
マシンナーから渡されたマジックアイテムにより出現したモンスターの一体。
レベル50の機械系異形種で相手の防御を貫通するスキルを持つ。このモンスターの上位種として『古代の機械超巨人』と『古代の機械究極巨人』が存在する。