俺の清姫が女子力高い系男の娘だったのだが・・・ 作:金欠生首
「マスター! 飲んでるかーい!」
ーあぁ、飲んでるよ。ドレイクの姐さんー
お茶だけどね。俺、お酒駄目だし。
それにしても花見か……これも俺達が人理修復に力を注いできたお陰……ってのは、自惚れってやつかな。
「いや。そんな事は無いと思うよ」
ードクター……顔に出てたか?ー
「んー……どうかな? 僕には何か悩んでる様に見えたけど?」
ーまぁ……ちょっとねー
「折角、人理修復の合間に出来た束の間の休息なんだからしっかり楽しまないと……ガス抜きは大切だよ」
ーそうだなー
「そうそう。その為に人があまりいなくて尚且つ綺麗な桜のある所に特別にレイシフトしたんだから」
「そんな事言って……実は自分が一番見たがってた癖に」
「それは言わないお約束だよ」
ードクター……ー
「あはは……で、どうだいダヴィンチちゃん。この満開の桜は?」
「ふむ。悪くないね。これが侘寂ってやつか」
ーどうだろ?ー
「ま、■■君も悩みは忘れて、今日は楽しもう!」
「そうそう。それにこれは君へのご褒美でもあるんだからね」
ーどういうことだ?ー
「君はこれまでとてつもない早さで五つの特異点を修復しただろ?」
ーまぁ、訳の分からないの含めたらもっとあるけどー
「それによって出来た時間で休息を取ると共に残り2つの特異点に向けて英気を養おうってわけさ。さ、重たい話は終わり終わり! さ、飲むぞ飲むぞ~ロマニ、ついてこーい!」
「全く…程々にね。じゃ、■■君」
あの二人、仲良いな。
それにしても……沢山の英霊と絆を繋げたんだな。
後輩と出会って、冬木に突然レイシフトして……その後も色んな所に行って色んな出逢いと別れを経験して……今、この瞬間があるんだよな。
「マスター、こんなところにいたんですか」
ー清姫……ー
「少し顔が険しいみたいですけど……もしかして、気分が優れないのですか?」
ーいや……ちょっと考え事をしてたんだー
「そうですか」
ー………ー
「………」
ーあの……清ひm「マスター」……何?ー
「マスターは……本当に私と結ばれて幸せですか?」
ー……ー
「ほら、私はこんな姿ですけどその……男ですし。本当はマスター……無理してるんじゃないかと思って」
ー……ったく。清姫、膝借りるぞー
「ひゃっ!? マママ、マスター!?」
ー清姫の膝枕は落ち着くなー
「マスター……」
ーこんなに落ち着くのは……始めてだなー
「……ひゃっ!?」
ー無理もしてねぇし……これからもするつもりはねぇよ。俺が好きなのはお前なんだからー
「マスター……」
ーさてと、皆の所に行こうか……って、清姫?ー
「……もう少し、こうしていたいです。」
ー……わかったよ。しばらくこのままいるかー
「はい!」
ー…………なぁ、清姫ー
「……なんですか?」
ー……キス、していいか?ー
「えぇ。もちろん」
清姫の唇は……柔らかいな。
……令呪を持って願う。
この幸せが……途切れません様に
遅めの花見会
……あともう少しだけ続くんじゃ。