東京レイヴンズ~俺の名は土御門夜光~   作:ぶるーちーづ

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二章完結です。


前回の伏線分かっていただけましたか?

ちゃんと回収します。


あと、タイトルに関してですが、これは、間違いではなく意図的にやってます。一応意味を込めてるんですが…………自分で説明って恥ずかしいですね。知りたい方がいたら、お教えしますが、おすすめはしません(恥)


烏剛の終

コンが夏目をつれて離れたのを確認すると、春虎は、偽物角行鬼、飛車丸コンビを覆うように結界を展開する

 

「ほほう、一瞬でこれだけの結界を作り出すとは結び姫ともいい勝負をしそうだ。式としての行動なら良いでしょう、しかし、あなたは今2対1になってしまいましたよ?」

 

偽物飛車丸は、ニタァと笑いながら春虎に言う

 

「それに、なぜ地面まで張る必要があるのです?」

「それは、そのデカブツが床ぶち壊してあいつを襲いにいくかもしれないだろ?」

「ほうほう、確かにそうです、ですが心配ご無用、こんな結界、私の壺毒でっ!」

 

そういって、結界に向かって壺毒を放った瞬間、結界は、壺毒を弾き飛ばした

 

「なっ!!」

 

これには、驚きを隠せない様子、そこへ春虎が説明を加える

 

「この結界は俺のアレンジ版でな、呪術を不規則に弾き返すんだ、気を付けたほうがいいぜ」

「くっ!癪な真似を。ふふ、ですが、数の利は、まだこちらが上です。やってしまいなさい角行鬼!」

 

その巨体に似合わず、本物には及ばないが、それなりの鬼気を発しながら、しかし、凄まじいスピードで春虎へ走る。もしかしたら、ベースは結構長い間生きた鬼のなのかもしれない

 

それを見た春虎は、人差し指をクイッと上にむける。すると、狙い済ましたように角行鬼の足元の結界が膨らみ、それに引っ掛かった角行鬼は、派手に転ぶ。飛車丸の方は、そのために地面まで結界を張ったのか、という顔をしている

 

(まぁ、違うけど)

 

心で春虎は、否定するとすぐさま呪文を唱える。

 

「東方、阿迦陀(あかだ)、西方、須多光(しゅたこう)、南方、刹帝魯(さつていろ)、北方、蘇陀摩尼(そだまに)、ソワカっ!!」

 

ただし唱えたのは、呪詛でも攻撃でもなく、雷除けの呪文

 

夜光の作った『帝国式陰陽術』にはあるが、その汎用性の低さから『汎式』には取り入れられなかったものだ。

 

しかし、相手は仮にも呪捜官、それがどんな呪文であるくらいは分かった

 

「なぜこのタイミングで雷除けを?あはは、とちくるいましたか?バカですか、やはりあなたは北辰王の式たる資格はない!」

 

既に、角行鬼が起き上がってきている。そして、体制が整うのと同時に飛車丸も符を構える

 

「あなたは、これで終わりでーーー」

 

そういって、呪符を投擲するよりはやく春虎が動いた

 

「弾けろっ!急急如律令!!」

 

投げたのは木行符、しかし、かなりアレンジされている。呪符から飛び出したのは、雷、春虎の呪力を有らん限り溜め込んだ木行符は、周りに雷を撒き散らしながら、角行鬼へと向かっていく。

 

しかし、それだけではない。

 

撒き散らされた、雷は、春虎が仕掛けた特殊な結界によって、勢いを殺されることなく、乱反射する。春虎が地面にも結界を張ったのはこのため、雷を止めないためであった。

 

呪符が二人に近づく頃には、まわりすべてを雷によって、覆われていた。

 

ここで、偽丸は気づく

 

(そうか、そのための雷除けかっ!!)

 

 

実際に春虎は、一歩も動いていなかった。まるで雷が自ら避けているように、春虎には、雷が当たっていない

 

 

「なめぇるなぁーーー!!!」

 

 

 

偽物飛車丸は、最後のあがきに、護符をとりだし、今ある全呪力を注ぎ、後ろを囲うよう展開する。そして、自らは、角行鬼の後ろに回り込み、それを盾とする。護符による結界の範囲を狭めることで、その強度を高めたのだ。

 

「はははは、どうだ、飛車丸のちからはぁ!!」

 

叫ぶと同時に、雷が当たり、その衝撃で辺りがとんでもない光に包まれる。思わず目をふさいだが、その後、すぐに目を開け、意識があることを確認すると、偽物飛車丸は、自分の勝利を確信した

 

 

「あはははは、これで、わたしのかち…………」

 

そこで言葉が途切れる、いない、いないのだ。恐らく雷の影響で消し飛んだであろう角行鬼はともかく、あの呪術を放った張本人、春虎がいないのだ。

 

 

「貴様、どこにいーーーー」

 

 

 

 

 

「残念だったな。敵を見失うのは、三流の証だ」

 

 

彼は、後ろから聞こえたその言葉を最後に、意識がプツンと途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

春虎がやったのは単純なことだ。鈴鹿のとき使ったのと同じ。

 

雷による派手な閃光に紛れて、隠行を開始、すぐさま、相手の後ろに回り込むと、不動金縛りを唱えて終了。実にあっけないものだった。

 

 

 

 

 

 

「春虎くんっ」

 

 

 

結界の外で隔離していた夏目が駆け寄ってくる。目を輝かせて、一応、陰陽塾の生徒だ、今行われていたのが、外から見ていて、そのレベルの高さを理解していた。

 

 

 

「は、はるとら、い、今のは……?」

 

「んーーまぁ、なんだ。説明しづらいんだけどぉ……………………」

「誤魔化すなっ」

「あーわりわりー、お袋におしてえもらったんだよ、知ってるだろ?」

「え…………たしか、プロの時のあだ名は、陰陽庁のマドンナ?だっけ?」

「はぁ、そっちしか教えてもらってないのか、ちなみにそれは嘘だからな、本当のあだ名は、人間発電機、だ」

「発電機…………あ」

 

秘密に気づいたらしい夏目は、騙されているとも知らずに、春虎の話を聞きつづけていた。

 

 

そんなふうに言い訳をしていると春虎の感覚に、そこはかとなく懐かしい感覚がとどいてくる。

 

 

夏目の質問そっちのけで、いつの間にか傍らに侍っているコンにこっそりと、話しかける

 

「おい、コンこの感じって……」

「え、ええ、あやつめであります」

「あやつって、連絡とってなかったのか」

「はい」

「まぁ、とりあえずお話にいきましょうか、久しぶりだし」

「ええ、あやつなら構いはしません」

 

「ってことなんで、行ってくるわ。あ、もう少ししたら京子が先生を連れてくると思うからそっちに任せといてくれ」

 

またまたいつぞやのように、ピゅ~と効果音が聞こえるようなスピードで走っていく

 

なにがどうで、そういうことなのかさっぱり分からない夏目は、ポカーンとしたまま、呆けていた。

 

 

 

 

 

 

 

塾舎ビルの近くに止めている車に乗っていた老人は対戦の結果を見届けると退屈そうな顔をして言った

 

「なんともはや、期待はずれじゃな。いや、もう片方が期待以上ということかの」

 

うってかわり、おもちゃを見つけた子供のようにニヤッとして、笑う

その、死人のような佇まいで笑う様子は、果てしなくゾッとさせるものだった。すると、突然後部座席のドアが翳った。

 

「よお」

 

窓のすぐ上から野太い声がかかる

 

実に二メートル近いその巨漢の男は、また、その身長にふさわしい服の上からでもわかるほど筋骨隆々たる体躯を誇っていた。短めの金髪に南欧の血を感じさせる堀のふかさ。

 

その体な本物の鬼が発する鬼気を少し漏れさせながら言った

 

「他人の名前を無断で使うのはやめてほしいな」

 

「じゃが、お主も気になるだろう?」

「別に」

そう答えた、男は、どこか嬉しそうだった

 

「冷たいの、もうかれこれ六十年以上たつんじゃぞ」

「たかが六十年だ」

「たかがか、儂は、この六十年で大いに鬱憤がたまっとるよ?」

「あんたはいい加減おちついたらどうだ?」

「いい加減と言われても、ずっとこんなだったからな」

「まったく、あんたがでてくると、面倒ごとが増える」

 

男の文句にふふっと小気味悪く笑った

 

「それはそうと、お主は自分の鬼気に無頓着過ぎるぞ。前にも言ったと思うが、もう少しまともに隠行できんのか」

 

「悪いな、昔から、その辺は雑でね」

 

 

「全く、ホントにそうだよな、お前は」

 

突然入ってきた、その言葉に二人は否応なく臨戦体制にはいる。

 

男は、自らが隠れるのは苦手でも、見つけるのはそうじゃない、さらに、老人の方も、かなりの手練れだ。二人を欺き声が聞こえるほど近くにこれるものなどどれだけいるものか

 

 

「だから、少しは押さえろ、その鬼気」

 

その言葉と共に姿を現したのは、先ほど戦っていた少年だった

 

 

 

「久しぶりだな、角行鬼」

 

その言葉に、珍しくギョッとし、しかし、すぐにすかしたように、男は、笑った

 

「なんだ、もう戻ってたのか」

 

その言葉に、車にいた老人も目を細める

 

「おう、じいさんも相変わらず元気みたいだな」

 

「よぉほっほ、これは愉快愉快」

 

やがて真実にたどり着いた老人は、本当に楽しそうに笑う

 

「しかし、お主がおるということは……」

「ああ、もういる。飛車丸っ」

 

春虎が呼ぶと、その傍らにスッと現れたのは、先ほどの小さな狐憑きの子供でなく、美女だった。

 

「全く、お前は忠義ものだな 」

 

立ったまま、そう呟く男ーーー角行鬼を片膝をつき、春虎に頭を垂れている飛車丸が睨むと渋々と言った感じで角行鬼も膝をつく

 

「ほっほっほ、これまた、懐かしい景色よの」

 

二人の護法が、頭を垂れ、さらに、その主の肩に三本足の烏が乗っているのをみると、老人は、年甲斐もなくワクワクしてしまっていた

 

「じいさん、今はおれは、ただの学生だ」

「つまらんのう」

「これは、忠告だ、もし、陰陽塾に手を出したら……」

「ほぅ、やりあえるんか?」

 

思わず楽しい反応をした老人に自分の悪手をみとめ、方法をかえる

 

「まだ、術比べの借り、残っていたよな」

「ほっほ、それを出されると儂は、よわいのぉ」

「それならよかった。これでちゃらにしてやるから、手を出すな」

「ほ、りょーかいじゃ」

「全く、相変わらず食えないじいさんだ」

「全くだ」

 

返事をした角行鬼と顔を合わせて苦笑いする。

 

「それでは、この辺で儂は、おいとまさせていただくかのう」

 

そう言うと、乗っていた車が突然虚空にうき、抵抗を感じさせないように、フゥーと消えていった。

 

それを見届けると、角行鬼が、口をひらく

 

「ところで夜光 」

「今は、春虎だ、そう呼んでくれ」

「そうか、なら、春虎。様子を見る限り、隠しているようだが」

「あぁ、周りには、俺が夜光の転生であることは、隠してある。面倒になりそうだからな」

 

「まぁ……そうだな、それなら」

 

納得したように角行鬼が呟く、そして、それに、続くように口を開いたのは、春虎のほうだった

 

「ああ、飛車丸みたいに、姿を変えられるならまだしも、お前の場合は鬼気もある。しばらくは、一緒に行動できない」

「まぁそうだろうな」

「だから、お前に頼みたいことがある 」

 

このどこに、だから、とつなげられるところがあるのかわからない、無理難題を押し付けてくる感じは懐かしいものだった

 

「月輪を探してくれないか」

「全く、相変わらず無茶を言う」

「はは、そうだな、でもまぁ、こういうことは、顔が広いお前の方が得意かなって」

 

春虎は、飛車丸の方を見ながら言う

角行鬼もつられて見る。すると今まで黙って聞いていた飛車丸も我慢の限界だった。

 

「なんだその態度は!!」

「まあまぁ落ち着け」

 

飛車丸が喧嘩を売って、角行鬼が、それをさらっと流す。これもまた。懐かしい光景のひとつ

 

「それで、春虎は、これからどうするんだ」

 

そう、男が聞きたかったのは始めからひとつだった。此れからどうするのか、自分が仕えると決めた主が此れからどうするのか、とういことだ。これに対し春虎は、既に、決まっていると言わんばかりにはっきりと答えた

 

「夜光信者の過激な奴等を、狩っていくつもりだ」

「おいおい、いいのか、仮にもお前の信者だろ」

 

角行鬼の浮かべる表情には苦笑いと少しの自嘲。春虎は、100%の自嘲だった

 

「残念だが、俺はいま一応、夏目の式なんだ。あいつらを放(ほう)っておいたら、危害が及ぶのは間違いない」

 

それに……続ける春虎

 

 

「新たな陰陽を行く雛たちに危害が及ぶのは、俺としても看過できるものではないからな」

 

それを聞いて、角行鬼はフッと笑う。それは、嘲笑ではなく、呆れに近いものだった

 

「相変わらずだな、お前たちは」

 

「まぁな」

「貴様っ春虎様に対しお前とはなんだお前とは!!」

 

そして、相変わらずの飛車丸の空気の読まなささに二人してクスクスと笑う

 

「まぁなんだ、あの兎については、俺でできることをやっておく。ああ、それと、これ俺の番号」

 

途端に起こる沈黙とそれに続く笑い声、角行鬼は、ふたりの大爆笑に少しの戸惑う

 

「な、なんだ……」

 

「いや、何百年も生きた伝説の鬼が携帯を出して番号を教えてきていると思うと、面白くってな」

「っふふ」

 

飛車丸にいたっては、まだ止まっていない。流石に恥ずかしくなったのか、意外に可愛らしい一面を見せた角行鬼は、そっぽを向き、歩きはじめた

 

 

 

「また、な」

 

「あぁ」

 

 

 

 

 

男の振り返った顔は、とても嬉しそうな顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 




これから、どうしようかと迷っています。

原作通りだらだら行くか。それとも、オリジナルストーリーにいくか

原作がいいなぁ、とはおもってますが、こんな話がみたいっ!というのがあったら、いってください

出来るならやります。出来ないなら出来ません笑笑





個人的には鏡くんを初手でぶっとばしたいです笑笑
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