東京レイヴンズ~俺の名は土御門夜光~   作:ぶるーちーづ

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次が呪術絡んでくるんです。変だったらどんどんいってください


夏祭り

 

 

 

 

久しぶりの二人、家は同じ方向なので並んで歩く。いつも一緒なはずなのに、本人が来るとどうしても緊張してしまうのは、記憶が戻ったところで変わらなかった。

 

「どうしたんだ?陰陽塾通ってるんだろ?」

「あ。はい。実は今夏期休暇でこっちに戻ってきてるんです」

「そうか」

 

「楽しくやってんのか?」

「ええ、まぁそれなりには」

「友達は、できたんだな、それなら」

「それは……」

 

 

夏目の毒舌をいなしつつ会話は続いた。所々気にくわないところはあったが、とうとう分かれ道までやって来た。

 

「ここでお別れだな 」

「はい、そうですね、それじゃあ」

「ああ、お休み 」

「……あ、はい、お休みなさい」……ウソツキ,バカトラ

 

 

春虎は、自らの背中に投げ掛けられたその言葉を聞き逃さなかった

 

「シキガミか…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次、綿菓子!綿菓子食べる!」

 

ところは変わって、夏祭り。春虎は、北斗と冬児がをつれて近所の夏祭りに来ていた。

 

「落ち着け、お前はガキか」

「うぅーバカ虎のくせに!ガキってゆーなぁー」

 

「あ、あれ何初めてみる!!」

「お、射的か、懐かしいな」

 

春虎がそう言い終わる頃には北斗は射的屋の前にすっ飛んでいった。

 

「うぅー当たらないぃ~春虎ぁ」

 

既に二回目の挑戦となっている北斗は未だに景品を落とすどころかかすりもしていなかった

 

「春虎あれとってよ」

 

北斗がピンク色のリボンで可愛らしく包装された小箱を指して言った

 

「無理言うな」

「冬至は?こういうのとくいそうじゃない」

「専門外だ」

「春虎ぁ」

「ったく、分かったよ。一回だけだぞ」

 

何で俺がと呟きながら、屋台のおっちゃんに300円を渡す。

 

「俺こういうの苦手なんだけど」

 

5発あった弾はあっという間に消え、最後のひとつを込め、身を乗り出した。

 

北斗はハラハラしながら春虎の後ろ姿を見守っていたが、急に何かを思い付いた様子で顔面を真っ赤にした。

 

少し躊躇する

 

しかし、集中力を研ぎ澄まし、狙いを定めている春虎の耳元にそっと顔を寄せ

 

「ね、ねぇ春虎?」

「…………今話しかけんな」

「あれ取ってくれたら……」

「だから、話しかけるなって」

「キス、してあげる」

 

思わず引き金を引いてしまったが、絶妙なコース、どんぴしゃでリボンの箱にあたり、棚から落下した。

 

「おぉーやったぁ!」

「ほ、北斗、お前ぇ!?」

「ん?なーに?」

「いや、いま、とったらって……」

 

すると、顔を赤くしてそっとうつむき、また春虎の耳元に顔を寄せるとギリギリの声量で呟いた

 

 

「バカ虎のえっち」

「俺は悪くねぇ!」

 

 

そんなこんなで楽しい時間が過ぎていた。

 

 

「何て書いたんだ?」

 

春虎は、境内にいる北斗にそう訪ねた、

 

「うーん、内緒」

「なんだよ、教えて「失礼します」くれよ?」

 

答えを聞こうとして、何者かに妨げられる。みると、黒いスーツを着たガッチリとした男がいる。

 

「失礼ですが、土御門家のお方で間違いはないですか?」

 

「ええ、まぁ」

 

春虎は、一発でシキガミと見抜き、いつでも逃げられるよう呪力を練りながら答える

 

 

「実は主の指示で、土御門家のお方を探しておりました。失礼ですが、お時間をいただけないでしょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

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