と言うことです。いや、書きたかったのですけれども、書けているかどうか分からない。さらに、合っているかどうかもわかりません。不安です。なにかあったらなんでも、言って下さい。
書き直しもあり得ますので(・∀・)
ともあれ、簡易的な戦闘描写を書きました。久し振りですね。初ルビ振りもしましたね。
最後に一言
闇来たれり。
「どうしても……なのですか。清明様」
和装のまだ大人になりきれていない、17,18ぐらいの少女が目の前の男に向かって問いかけている。
男は少女に、背を向けたまま振り向こうとしない。
「………………すまない」
「そんなっ……」
少女は、俯いたまま少しだけ肩を揺らしていた。
「分かってくれ。人間と精霊とでは、違いが大きすぎる」
「……………あぁ”?」
「あぁいや、もちろん寿命だよ?寿命が人間にはあるからねあはは、そりゃ精霊と同じだけ生きるなんてちょっと厳しいかなぁなんて、、、、言ったりして……」
少女の垣間見せた迫力にたじたじになりながらも、顔中に変な汗を垂れ流しながらもなんとか男は行き違いを修正した。
「それは重々承知しております。ですが、清明様ならばそれを覆すことも可能ではないのですか?」
「………私は陰陽を司るものの一人だ。その調和を正すことならば自ら進んでやろう。しかし、それを乱すことは……できないのだよ」
男は途端に真面目な顔になり、さらにつづける。
「人間は死ぬ。これは、覆せぬ事実だ。たとえ誰であろうな。正直に言うと其方の口からそれを覆すようなことは聞きたくなかった」
「っっっ!!も、申し訳ございません!」
「よい。それが其方の心故だということは分かっておる」
「ありがとう……ございます」
そういって少女は頭を垂れた。
静けさがあたりを覆い、一時の間が開いた。
そして、男は振り返り少女の元へ向かい頭を上げさせてから言った。
「私からお願いがある。最期のお願いだ」
「…………はい、何なりと」
そう答えた少女の声はひどく霞んでいた。垂れていた頭の下には不自然に染めった所がポツポツと存在している。
「其方の生涯を私の未来にくれはしまいか」
「……え?」
「私の未来にだ。私はもう長くない。故に私に仕えろとは言えない。だから………」
一区切りして言った
「そう、藤の花咲く季節だけでも良い。私の未来の子どもたちを護ってほしい」
「喜んで!!」
そう言った時の少女の顔は、涙やその他諸々によってぐしゃぐしゃでお世辞にも綺麗とは言いがたいものだったが。その笑顔だけは大変美しいものだった。
「ありがとう」
「あ、やっぱり私からも少しだけお願いしても良いですか?」
「か、構わんが……私にできることか?」
「はい!むしろ清明様にしかできないことです」
「それならば良い、言ってみなさい」
「清明様の髪の毛を数本とお召し物1着。血液を1L………は厳しいでしょうからここはできるだけ多く、と言っておきましょう。あ、あと清明様のお書きになられた呪符を数枚、これもできれば血で書かれていた方が嬉しいのですが、まぁそこまでは言いません。あとは…………」
「ま、待ってくれ。色々言ってみたいことがあるが、それはこの際置いておいてひとつだけ」
清明とよばれていた男は少しだけ躊躇いながら言った
「それは………儀式に使うんだよね?」
少女はにっこりとした、これ以上無いと言うほどにっこりとした笑顔で答えた
「もちろん“儀式”に使うためですよ、清明様。どうしたんですか?」
「い、いや、なんでもない。流石に私でも全てを覚えるのは厳しい。何かに書いて後で式に渡しておいてくれ。必ず用意しておく」
男は必死で引きつった顔をしまいと努力したせいか、かえって変な顔になってしまった。
「ふふふっ、清明様ったら、変なお顔になっていますよ?まぁそれでも、用意して下さるならありがとうございます」
「いや、たいしたことは無い。むしろこれだけしかできなくてすまない」
「いえ、十分でこざいます」
「そう……か、それならばいいのだ。ではな、子孫をよろしく頼んだ」
「あ、清明様!“最後”に一つよろしいですか?」
それで終わりに見えたやり取りに、思い出した!というような素振りをしながら少女が言った。
「あ、あぁ。かまわんよ」
「藤の花の花言葉ーー」
男の動きがその時点で止まる。話を終えたつもりであったため、歩き始めていたのが僥倖だった。つまりは、振り向いていたため表情が見られていないのが、だ。
「ーーーくれぐれもお忘れにならないように」
「もちろんだとも」
一拍おき、そう言って男はどこかへ歩いて行ってしまった。
一人残された少女は、どこへともなく呟いた。
「私の生涯をかけて清明様、あなたの子孫をお守りいたします。藤の花咲く季節に……ふふふっ」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「はぁはぁはぁはぁ」
そこには一人の男がいた。
ひどく息が切れている。まるで人類の限界に迫る速度で100メートルを全力疾走した後のように。顔は酸欠なのか真っ青になっていて、右手で胸を押さえつけている。
左手には治癒符が握られており、異常な量の呪力が注ぎ込まれているのか、なぜか発光している。
立っていることすら危うくなったのか膝立ちになる。依然として、治癒符と胸に添えられた右手が離れることはない。
発光によって照らされた彼の頬は通常では考えられないほど反射している。よく見るとかなり汗をかいている。もはや、顔がびしょびしょだ。
「あぶな………かった、、、はぁはぁ」
男はそう呟く。彼の脳裏には先程話していた一人の少女の姿があった。
一歩間違えれば死期を早められていたに違いない。もう自分が長くはないと分かってはいるが、彼女に殺されては上手く成仏できる気がしない、むしろさせてくれないかもしれない。
陰陽師として成仏させてくれないなどと言うのは極めて遺憾なような気もするが、こと彼女に関することに置いて否定する力が無い。
この状況を一言で表すなら『恋する乙女は強い』ということだ。
「末代まで……なんだよな。大変申し訳ない我が子孫たちよ。私も身が可愛かったようだ。迷惑をかけるだろうが頑張ってくれ、期待している」
彼はそう呟きながら、全く同じ内容を紙に書き下ろした。
『我が子孫たちへ』
題はそう書かれていた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ゴールデンウィーク、学生にとっては憩いの一時である。
しかし、土御門春虎にそれを休みとして謳歌しようという気は全くなかった。
そのため、その日は朝から冬児の特訓に付き合っていた。
それまで抑えつけられていた鬼気が一気に溢れ出し、炎となって顕現する。
それだけでなく、冬児の体も鎧が着いたり角が生えたりと少し変化が生まれてきている。
「気分はどうだ、冬児」
春虎がそう問いかける。
「余裕だ」
封印を解いたことによりより鋭くなった八重歯をちらつかせながらニヤリと笑う彼は、やはり鬼化したときが異様に似合う。
だが、その発言とは打って変わり冬児の内心はそう穏やかではない。まるで暴走する暴れ馬を無理矢理力だけで抑えつけているようなものだ。
「うらぁぁぁぁぁあ!!」
咽が張り裂けるような雄叫びを上げながら春虎に肉薄する。
もはや鬼化しかけている冬児のそれは、人間に出せる早さではない。瞬く間に春虎の眼前に姿を表すと、右手を振り抜く。
そこに手加減の色は全く見えない。
なぜなら、これまでの経験で彼は春虎にそう言ったものが不要であると知っているからだ。
冬児にとっては幸か不幸か春虎は平然とそれらを捌く。
ここまでほぼ毎日といえる特訓のなかで、鬼の力をほぼ限界まで引き出し、実践の基礎を叩き込まれ、春虎のお陰鬼化のリスクをほぼ無視するという無茶のおかげで「そこ」まで至った。
流される殴る蹴る呪符を投擲、避けられる、、そう言った繰り返し。春虎は幻影を使いながら、または体術を用いながら躱してゆく。
「照らせっ!
冬児が腕を振り抜いた一瞬の隙を突いて目眩ましの光。ほんの少し怯んだだけで、春虎は冬児の腕の届く範囲から抜け出してしまった。
「言ってるだろ、気を配れって。人間の喧嘩じゃないんだ」
「あぁ、分かってるよ」
果たして、第三封呪まで解いた生成りの猛攻を避けつつ、教えまで解くことの出来る陰陽師が何人ほどいるのか。その計算が出来ないほど冬児は愚かではなかった。
春虎がやっているのは、自分の猛攻を防ぐのだけではない。一応山奥まできてやっているが、どんな被害が出るか分からないため結界を張りながらの修行だ。
そして、それを維持しているのも春虎だ。冬児は十二神将についてそこまで詳しく知っているわけではないが、恐らく春虎ほどのことが出来るのはいないのではないかと思っている。
「が、今日はお前の土俵に上がってみることにした」
距離の開いた状態で春虎はそんなことを言い出した。
冬児は、今にも崩れ落ちそうな理性をかき集めながら「冬児」として戦うため鬼を抑えつつ話を聞く。彼はただ封を解いているというだけで、一苦労なのだ。
「そいつはどういうことだ?」
鬼気を撒き散らせながら冬児はそう言った。
「こういうことだよ」
春虎がそう答えると、いつの間にかその右手には1本の木刀が握られている。
ーーーーこいよ
切っ先を向けられながら、冬児はそう言われた気がした。
そしてそう思った時には既に体が動いていた。
疾走ーー目にも止まらぬ早さで春虎へと走り抜く
続く“衝撃”
ーーー何が起こった
まず冬児が思ったのはそれだった。春虎目がけて走ったら、いつの間にか横たわっていた。訳が分からなかった。
ーーーあり得ない
そして、自分の状態を確認して今度はそう思った。
吹っ飛ばされたのだ。木刀を肩に担ぎこちらを見ている春虎が10メートルほど先に見える。
仮にも“鬼”の生成りだ。力は強い自負があった。それこそ、人間には抗えないほどの。春虎にも今まで呪術で吹き飛ばされたことはあっても、力技で飛ばされたことなどなかった。
「どうした、冬児。もう終わりか?」
ニコニコと笑いながら、寝転がったままの冬児に向け春虎が言う。
霞む意識のなかで冬児は『視た』それは何回にも及ぶ春虎の教えのお陰だったのかもしれない。そして、気付いた。
『あれは……………金…気か?』
春虎のもつ木刀が「金気」を帯びていることに。
しかし、冬児にできたのはそれくらいだったようだ。
「って、あぁそうか、忘れてた。もう
ところがすぐに考えを改めたようでこちらへ駆けてきた。
そう冬児とて好きで寝転がっているままなわけではない。動かない、のではなく動けない、のだ。
「いや、わりい。久し振りだから忘れてたわ」
冬児には全く訳の分からないことを春虎は呟いている。
「
春虎がそう唱えると同時に冬児の封印がかけ直される。またさらに冬児の意識も奪っていった。
「呪力を奪い尽くされた中、無理やり鬼の力で意識を保ってたってとこか」
その様子を見ながら、春虎は結界と警戒を解く。その顔には、危機的状況に置いても冬児が「冬児」で居られたと言うことに関しての関心の色が見える。
「お疲れ様」
最後にそう言い残すと、式神を作り出し彼を運び始めたのだった。
感想基本返すようにしていますので、じゃんじゃん送ってください!!
評価もして頂けると幸いです。
あの女の人とか少女が何者なのかは、、、いつかな、次?次の次?かな。章題とかにヒントを残してるのでいろいろ考えてみても…………。
ありがとございました