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俺達は、真正面から敬太に攻撃をしかける。だが、まともにダメージを与えられない。
「くそっ!ダメだ‼︎攻撃が全く当たらない‼︎」
俺は喚き、後ろに下がる。だが、美鈴と太一は前に出て攻撃を続ける。
「優!諦めんな‼︎このまま攻撃を続ければ、必ず勝機は訪れる‼︎」
「優君も頑張って‼︎」
二人の声に背中を押され、俺は再び前に出る。
「何度やっても無駄だ!」
敬太はそう言い、剣を横に振る。すると、物凄い突風が俺達を襲った。俺達は、七メートル程吹き飛ばされる。
「おい、何だよ今の!」
「くそ……負けるか‼︎」
俺は立ち上がり、再び敬太に向かっていく。刀を構え、一目散に走る。敬太も剣を構え、俺の攻撃に備える。二つの武器がぶつかり合い、鈍い音が響く。広場の柱などは既に崩れており、残骸だらけだ。俺と敬太は、つばぜり合いになる。
「お前なんかにこれ以上、罪のない人は殺させねぇ‼︎」
「フン……そんな綺麗事は、俺に勝ってから言うんだな‼︎」
敬太は再び剣を横に振る。俺は吹き飛ばされたが、剣でガードしたおかげで、そこまでダメージは受けなかった。
「優君!大丈夫⁉︎」
美鈴が俺の元に駆け寄る。
「あぁ、何とかな。でも、あんな奴、どうやって倒せばいいんだ⁉︎あれじゃあ、近づく事もできないぞ‼︎」
俺は拳を握り締め、歯を食いしばる。すると、太一は立ち上がり、刀を構える。
「二人共!攻撃こそ最大の防御だ‼︎奴を倒すには、攻撃を続けるしかない!」
太一はそう言い、敬太の方へと走り出す。俺と美鈴も頷き、武器を持つ。
俺達は何度も攻撃をするが、敬太の剣技が速すぎて、全て弾かれてしまう。それでも諦めず、俺達は攻撃を続ける。
「しぶといな……だが、これで終わりだ‼︎」
ふと、俺は上を見る。そこには、振り上げられた敬太の剣があった。
「……俺?」
俺は思わず、そう呟く。そうだ。この世界は、誰にどんな殺され方をしても文句は言えない。殺される順番がどうであろうと、それは仕方のない事なのだ。この男にーー神に、俺は今から殺される。それだけなのだ。
「まずはお前からだ、優!」
敬太は素早く剣を振り下ろす。ふと、俺の目の前に太一が飛び込んでくる。ーーえ?直後、目の前には血だらけの太一が倒れていた。
「……っ⁉︎た、太一‼︎」
「バカ……野郎‼︎早く、今の内に、攻撃を‼︎」
俺ははっとし、刀を構える。そして、勢いのまま横に振った。
「うぐっ‼︎」
その刀は、敬太の腹部を微かに切り裂いた。ほんの少しのダメージだが、初めて、この世界の神にダメージを与えたのだ。
俺と美鈴は急いで、太一の元に駆け寄る。だが、既に遅かった。太一の刀が、次第に透明になっていく。
「必ず……あいつを倒せよ……約束……だぜ……」
そう言い残し、太一は息を引き取った。
「た、太一……‼︎」
「太一さん……そんな‼︎」
俺達は、悔し涙を流す。その後ろから、敬太の足音が聞こえる。
「まさか、この俺が君達の攻撃を食らうはめになるとはな。面白い!さぁ、どこからでもかかってこい!」
俺と美鈴は涙を拭い、立ち上がる。
「美鈴さん……絶対に勝とう‼︎」
「えぇ‼︎太一さんの想い、無駄にはしないわ‼︎」
俺達は、武器を構える。
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