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目の前が真っ暗だ。ここはどこだろう。もしかして、あの世なのか?誰かに頬を触られている。直後、俺は目を覚まし、跳ね起きる。目の前に、瑠奈がいた。
「ゆ、優……」
「瑠奈……姉ちゃん」
俺と瑠奈はしばらくの間、見つめ合った。次の瞬間、瑠奈は目に涙を浮かべ、俺に抱き付いた。
「よかった……!一年間、行方不明になって、昨日見つかったと思ったら、目を覚まさないんだもん……生きててよかった‼︎」
「姉ちゃん……ごめん、心配かけて。」
「ううん、いいの。優が無事でいてくれたら、それで……」
瑠奈ははっとし、立ち上がる。
「あ、お医者さん呼んでくるね!」
瑠奈はそう言い、病室を出て行った。どうやら俺は、昨日発見された時、意識を失っていたらしい。そのまま病院に搬送され、ついさっき、目を覚ましたのだろう。だが、身体のどこも怪我をしていない。恐らく、あの世界からこの現実世界に帰る際に、元の状態に戻ったのだろう。
「デスゲームは終わったのか……美鈴さん……!そうだ!美鈴さん‼︎」
俺は横を向き、美鈴の姿を探す。だが、どこにもいない。俺は下を向き、強く目を瞑る。もう一度、美鈴に会いたい。そんな叶わぬ想いが、俺の心を包み込む。ふと、ポケットに手が走る。そこには、美鈴からもらったミサンガが入っていた。俺に死んで欲しくない。美鈴のそんな想いが込められたミサンガ。俺は横をそのミサンガを抱き締める。
「美鈴さん……美鈴さんのおかげで、俺、敬太に勝てたよ。ありがとう。」
俺は、静かに呟いた。美鈴。恐らく、瑠奈以外に俺が初めて愛した女性だろう。
もう、美鈴に会う事はできない。その悲しい現実が、俺の心に突き刺さる。
『……君』
「……ん⁉︎」
『優君』
微かに、そんな声が聞こえた気がした。
「美鈴さん⁉︎」
俺は再び、辺りを見回す。だが、美鈴の姿はどこにもない。だが、確かに聞こえたのだな。俺はふと、美鈴のミサンガに目をやる。
「美鈴さん……なのか……?」
俺はそう呟くと、再びミサンガを抱き締めた。
「美鈴さん……俺、頑張って生きるよ。だから、ずっと俺を、見守っててくれよな。」
俺はそう言い、ミサンガを左腕に付ける。直後、俺の脳裏に美鈴の笑顔が浮かんできた。その姿を思い浮かべると、俺の表情も次第に笑顔になっていく。
病室の窓から、俺は空を見上げる。一年前と同じ様に、空は青空に包まれ、太陽は光輝いている。それを平和と言うんだな、と俺は思った。
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