デスゲーム   作:坂田 信長

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続きです。ぜひ読んでください!


殺人鬼の脅威

7

「やぁぁーっ‼︎」

    俺はひたすら勝也に突っ込み、刀を振り回していく。だが、勝也の動きはとても速く、攻撃を命中させる事ができない。

「フッ、遅いな!もっと速く連撃は出せないのか?こんな風に!」

    勝也はそう言うと、突然物凄い連撃を繰り出しながら、俺の方へと近付いてきた。その剣技は正に俊速で、一回一回の攻撃を凝視する事ができない。

    この勝也という男は、恐ろしいだけではない。剣の使い方がとても上手いのだ。と言うのも、その場の状況に応じて、攻撃パターンを変えてくる。その使い分けは的確かつ強力で、打ち破る事ができない。

「優ー!そんな殺人鬼に負けるんじゃねーぞ‼︎」

    太一が両手をメガホンの様にし、俺に向かってそう叫ぶ。その声は聞こえてはいたが、必死のあまり返事をする事ができない。一瞬でも気を抜けば、その瞬間を突かれるだろう。

「くっ……この!」

    俺は、頭が悪いながらも必死に思考を巡らせ、状況に応じて攻撃パターンを変えてみる。しかし、その攻撃は、勝也の的確な受け流しによって、全て阻まれてしまう。

「くそ!なら、これでどうだ‼︎」

    そう叫び、極限まで姿勢を低くする。そして、勝也の懐に潜り込み、その懐から剣を突き刺そうと試みる。しかし勝也は、まるでその場にバネでもあるかの様に高く、素早くジャンプをした。

「なっ……」

    俺の攻撃はことごとく外れ、その勢いで前に倒れてしまう。だが、俺はすぐに立ち上がると、再び勝也に向かっていく。

「ハハハ!今更頑張った所で、どうにもならないと思うけどね。」

    俺の繰り出す攻撃を受け流しながら、勝也は嘲笑う。

「うるせぇ!確かにこの世界は、誰に殺されても文句は言えない。けど、いくら何でもお前の殺し方は異常だ!放っておくわけにはいかねぇんだよ‼︎」

    刀を必死に振り回しながら、俺は叫ぶ。二つの武器が激しくぶつかり合い、その鈍い音が街中に響き渡る。何度受け流されても、俺は攻撃を止めない。もし止めれば、その隙を突かれてしまう。

「フッ……どんな攻撃を仕掛けてきても無駄だ!俺には勝てねぇ!」

    勝也は余裕な表情でそう言う。その時、勝也の身体に、微かな隙が見えた。どうしても勝ちたい俺は、その微かな隙を見逃すわけがない。

「そこだぁー‼︎」

    俺は、素早く刀を振り下ろす。直後、勝也の動きが止まった。勝也は、俺の目を凝視している。だが、次第にその視線を、自分の胸部に下ろす。見ると、胸部から僅かに出血していた。

「よ、よし!どうだ!お前に傷を負わせたぞ‼︎」

    喜びの声で、俺はそう叫ぶ。次の瞬間、勝也の目が変わった。直後、勝也は剣を振り上げ、俺の手から刀を振り払った。

「なっ、しまった‼︎」

    刀は宙を舞い、俺の真後ろに落ちる。まずい!このままでは、勝也に剣で貫かれてしまう。

「さぁ!これで終わりだ‼︎お前の身体を抉りまくってやる!覚悟しやがれ」

    勝也はそう言いかけ、口から血を吐いた。俺自身も、何が起こったか分からなくなった。勝也はゆっくりと後ろを振り向く。そこには、刀で勝也の背中を貫いている、太一の姿があった。

「貴……様……どういうつもりだ……俺は《一人ずつ》と言ったはずだ!」

「そんなの、お前が勝手に決めた事だろ!この世界にはルールなんてねぇ!殺すか殺されるか。それが全てだ‼︎殺人鬼!お前はここで終わりなんだよ‼︎」

    太一の言葉を聞き、勝也は呆然とその場に立ち尽くす。太一が刀を抜くと、勝也は崩れる様にその場に倒れ込む。

「ち……くしょー……俺の、負け……だぜ……」

    勝也の剣が消滅し、勝也の死が確認された。

「あ、ありがとう太一!あんたのおかげで助かったよ!」

「気にすんなよ!でも、やったな!俺達、このデスゲームの優勝候補を倒したんだぜ‼︎」

「あぁ、やったな‼︎」

    俺達はそう言い、互いに腕を組みあった。

    翌朝、早めに朝食を済ませ、俺達は街を出る事にした。俺と太一はそれぞれ、別の道を行く事にした。

「なら、またな!死ぬんじゃねぇぞ‼︎」

「あぁ!太一、お前もな‼︎」

    互いに別れを済ませ、それぞれの道を行く。この理不尽なデスゲームもいつか終わる日がくる事を信じ、俺は草原を歩き続ける。

    

    




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