デスゲーム   作:坂田 信長

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続きです。ぜひ読んでください!


戦争

9

    俺はその後、美鈴と行動を共にし、あっという間に一週間が過ぎ去った。現在の時刻は午前十一時。バトルロイヤル戦争は、午後一時から行われるとの事だ。俺と美鈴は、戦争に備えて宿で休息を取っていた。

    俺はふと、左腕にある腕時計を見る。

「生き残っている人は、あと六十人。確かに、この一週間で二人しか死んでないな。」

「そんなの。だから、今日この街で戦争が行われるのよ。それも、とても厳しいルールでね。」

「厳しいルール?」

    俺は美鈴の方を向く。厳しいルールとは、どんなルールなんだろうか。

「戦争中に街から出れば、即死刑。十分以上戦闘を中断すれば、即死刑。つまり、絶対に戦い続けなければならないという事よ。」

「うっひゃー!そりゃ厳しいな!ま、俺は逃げる気なんてはなっからないけど。」

「私もよ!」

    俺と美鈴は顔を合わせ、ニヤリと笑みを浮かべる。今日、このデスゲームが終わる。恐らく、最後の一人になるまで戦争は終わらないだろう。

「でもさ、たったの六十人なら、ほんの数十分で終わるんじゃないのか?」

「どうだろう。今生き残っているって事は、そこそこ強い人が多いだろうし、結構しぶとい人もいると思うわよ。」

    美鈴の言葉を聞き、俺は顔をしかめる。確かにそうだ。今生き残っている人達は、恐らく戦い慣れている。そんな人達を倒すには、一筋縄ではいかないだろう。

「それに最近、あの殺人鬼勝也が倒されたって聞いたしね。あの人、この一年で五百人近くもの人を殺したのよね。そんな人を倒すなんて、凄いな。」

    その言葉を聞き、俺はドヤ顔をかます。その表情のまま、美鈴の方を向く。

「そいつを倒したの、俺なんだぜ‼︎」

    そう。俺は勝也に襲われ、返り討ちにしてやった。結構手強いかったが、何とか倒す事ができたのだ。しかし、美鈴はちっとも驚かない。それどろか、口を押さえて下を向き、くすくすと笑い出す。次第にそれは、大笑いへと発展していった。

「アッハハハハ‼︎もう、優君ったら!カッコつけたいのは分かるけど、嘘が下手すぎるよ‼︎」

    これなは、さすがの俺も少しムッとする。

「嘘じゃねぇよ!本当に倒したんだ‼︎」

「またまた!そんなに褒めて欲しいの?」

    美鈴がこれ程言っても、俺は表情を変えない。この一週間の付き合いで、俺がポーカーフェイスが苦手だという事は美鈴は分かっている。だから、俺が嘘を付いていないという事はすぐに分かった。

「え……本当に⁉︎」

「本当だって!」

    真顔だった美鈴の表情が、次第に笑顔になっていく。

「すっごーい‼︎優君って、強かったんだ!」

    美鈴は手の平を合わせ、輝いた表情で言う。

「まぁな!ま、俺だけの力じゃないけど。

「え?」

「もう一人、仲間がいたんだ。九日程前まで、一緒に行動してたんだけど。」

「そうなんだ……なら、その人も強いのね!」

「あぁ!とっても強い人さ!」

    俺達は一通り会話を済ませると、外に出る事にした。時刻は正午。戦争開始まで、あと一時間だ。外に出ると、俺は一人の男性に声をかけられる。後ろを向く。その人を見て、俺は笑みを浮かべる。

「何だ、お前かよ!久しぶりだな、太一!」

「優こそ!まだ生きてやがったか!」

    その声の主は、太一だった。俺と太一は腕を組み、互いに顔を見合わせる。恐らく、この世界で一番付き合いの長い友人だろう。すると太一は、美鈴の方を向く。

「そういや優、この女性は誰だ?」

「あぁ、一年前に知り合った、美鈴さんだよ。最近、再会したばかりなんだ。」

    俺は美鈴に、太一の事を説明する。

「ほら、さっき言った人だよ。俺と一緒に勝也を倒した人。」

「あぁ!あなたが!」

    美鈴は太一と目を合わせ、手の平を合わせる。

「太一さんって、あの殺人鬼勝也を倒したんですよね⁉︎凄いです!」

    美鈴の言葉を聞き、太一の表情は輝き出す。拳で胸をどんと叩くと、太一は上を見上げ、男らしい表情になる。

「当たり前だろ‼︎俺の前ではあんな殺人鬼、足元にも及ばねぇぜ‼︎」

    よく言うよ。勝也を追い詰めたのは俺なのに。心の中でそんな事を呟きつつも、俺はその感情を抑え込んだ。

    しばらく経つと、一人の男性が大理石の上に立ち上がった。その男性は大声で、こう言った。

「全員注目ー‼︎」

    俺達はーーいや、この街の人全員が、その男性の方に目をやった。男性は話し出す。

「俺の名は翔太。この戦争の主催者だ!」

    その名前を聞き、美鈴は驚いた表情になる。

「どうした?」

「翔太……聞いた事ある。勝也まではいかないけど、百人もの人を倒したって言われていて、勝也の次に強い人とも言われているわ。」

「つまり……優勝候補か。」

    俺達は、再び翔太の方へと目をやる。翔太は続ける。

「まだ十二時半だが、六十人全員が集まったので、早速、戦争を始めさせてもらう。準備はいいか⁉︎」

    その声を聞き、街中がざわつき始める。そのざわつきの中、翔太は思い切り手を叩く。

「それでは、始めぇー‼︎」

    その合図で、翔太は大理石から飛び降り、剣を抜く。そして、一秒もかからぬ内に、一人の女性を殺害した。それを機に、次第に街の人々が、戦闘を開始し始める。

「優、美鈴!俺達も戦うぞ‼︎剣を武器を抜け‼︎」

「お、おう‼︎」

「分かったわ‼︎」

    太一の声で、俺と太一は刀を、美鈴は剣を抜く。すると、俺は一人の男性に襲われる。

「このガキが、とっとと死ね‼︎」

    男性は思い切り、斧を俺の方へと振り下ろす。俺はその攻撃を素早く避け、男性の後ろに回る。そして、刀で背中を貫いた。

「死ぬのは、あんたの方だよ‼︎」

    男性は倒れ、男性の斧は消えていった。つまり、死んだのだ。

    ついに、最後の戦いが始まった。このデスゲームも、いよいよクライマックスだ。俺は刀一本を手に、戦場を駆け抜ける。

「うぉぉぉ‼︎」

    

   

    




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