計40発…跡形も残らないだろう…
人間が瓦礫の中で生きていたことには驚いたが、艦娘と人間では身体能力に天と地ほど差がある。
なにはともあれここの提督は死んだ。貴様らのような無能な人間のおかげでたくさんの艦娘が死んだんだ。道具のように扱われたり、虐待を受けた。戦場で犬死していった艦娘達も死ぬほど見てきた。
許さない。今度は私達が人間をころー……
「うァァァァァァァァァァマジでやべえぇぇぇぇ!!!!お、おれんちと俺の服が!!!!!!」
「は?」
サイタマは裸になっていた。隠す物などなにもない。全てをさらけだしていた。スッポンポン
「お前…鎮守府を直接壊しにきたってことはキンタマ棲艦の仲間かと思ったぞ………」
「何を言っているんだこのハゲ」
「まだ建って3週間の俺のマイホームと在庫処分セールで買ったTシャツが…おいテメェ!!……許す!!」
「許す?この状況が分かっていないのかこのハゲは…」
「それに今怪人退治に行く途中なんだよ!!邪魔すんな!!」
「怪人はお前だろハゲ。うまく人間に擬装しているのか?そのハゲ頭でバレバレだぞ?」
「誰が怪人ハゲだコラァァァァァ!!好きでハゲてるわけじゃねーんだよ!!」
「その歳でハゲてる人間なんているわけないだろ」
「あ………そうすか………」
落胆するサイタマ。いつかこの砂漠地帯にオアシスができることはあるのか。
「そんなことより…お前が生きていることが問題だ。」
少女がサイタマに主砲を向ける
「あ、ちょっと待ってくれ」
サイタマはそう言うと右手に持っていたお気に入りのスーツに着替えようとする。ちなみにスーツは司令室の机にいつも畳んであり、砲撃された瞬間に手に持っておいたのである。相変わらず人気はでないがサイタマの商売道具、ヒーロースーツがないとやっていけないのだ。
「あ、やべ、ノーパンだしベルトもない、おまけに靴下も片っぽないぞ…」
そそくさとヒーロースーツに着替えるサイタマ。黄色のスーツ、白いマント、赤い手袋、ヒーローハゲマントの登場である。
「ところで誰だお前?例の鎮守府狩りってやつか?」
少女はまゆをひそめる。
「………鎮守府狩り……そうだ!!!!!」
いきなり少女はサイタマとの距離を肉薄し、ハゲ頭を鷲掴みして海に投げ飛ばす。
「うお、まるでソフトボールみたいだな」
サイタマは海に投げ飛ばされ着地(着水?)した。瓦礫と化した鎮守府から海まで50mはある。
少女はどこから取り出したのか刀を抜きだし、サイタマが投げ飛ばされた方向に突進する。
「死ね!!!!」
人間の動体視力では追いつけないぐらいのスピードだ。まるでミサイルのようなスピードで海に突っ立っているサイタマの心臓を躊躇なく狙いにいく。
ズゴォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!
巨大な水しぶきがおこり、サイタマの心臓に少女の刀が突き刺さる。
「手応えあり、死んだか。」
少女は顔色一つ変えない。
(確実に心臓を刺した)
(おお、折れてねーぞ)
「な!?」
サイタマは少女の渾身の突きをまともに受けて平然としていた。
「いやーお前、ちょっと刀みせてくれるか?」
(マジで折れてねえ!!)
投げ飛ばされて海に着水した瞬間、サイタマは少女が刀を持っていることに気がついた。それからが大変だ。サイタマはどうやって刀を折らずに少女の渾身の突きを受けるか考えていた。
頭突き?パンチ?キック?つまむ?もぐらたたき?ぐるぐるアッタク?
結局鼻をほじっていた瞬間に思ったより速かった少女の突きが胸に当たってしまった。
要するに、たまたままともに突きが当たったことが功を奏して折れなかったのである。
サイタマが刀に顔を近づけた瞬間、少女は無数の斬撃をサイタマの急所に浴びせる。鋼鉄の塊だろうがバラバラに切り刻む斬撃がサイタマを襲う。
そして悲劇は起きる。
カツンッ!!!!!!
「ああ!!」
驚きと落胆の声を上げるサイタマ。
斬撃がサイタマのおでこに当たった瞬間、刀が真っ二つに折れてしまったのだ。
サイタマは申し訳なさそうに声をかける。
「す、すまん…折れたトコは綺麗だから多分接着剤か何かで…」
すると少女は折れた刀を捨てて一旦距離を取り、サイタマに突撃して突撃してする。
「お」
サイタマが少女に向かって腕を伸ばした瞬間、少女はサイタマの頭スレスレをジャンプして背後を取った。
そして少女の太ももに取り付けてある魚雷を全弾放つ。
至近距離の魚雷は自分自身も巻き込みかねない危険な攻撃だ。
少女が戦っていた所には凄まじい轟音と巨大な水柱が立ちこめる……はずだったが………
「おお、そういや吹雪もそんなやつ持ってたな。けど近くで撃ったら危なくね?」
両手一杯に魚雷を持つサイタマ。数えてみると6本持っている。
「な…………」
少女は本日2度目の顔をしかめる。
「なあ、これって捨てたら環境問題になるじゃねーの?」
捨てるか捨てないか迷うサイタマ。
少女は頭をフル回転して考える。
もっとスピードを上げて敵を翻弄させるか?
ダメだ、スピード技は通用しない。
もっと砲撃の火力を上げるか?
ダメだ、さっき何十発も撃っただろ。
敵を油断させて死角から攻撃するか?
ダメだ、魚雷を全弾キャッチする人間だぞ。
どうすればあの人間を殺せるのか?
スピード?パワー?技?策?
ん?人間??????????????????????
この時、少女は気がついた。
待てこの人間。
そもそも何故艤装も装備せずに水に浮いている?
これまで冷静だった少女から脂汗がしたたり落ちる。
敵のペースにのみ込まれ気がつかなかった。
自分の攻撃が全く効いていないこと
敵はかわすどころかまともに攻撃を受けていたこと
そもそも戦いにすらなっていなかったこと
まるで玩具みたいに遊ばれていたこと
自分の体のなかで雷が走るような感じがし、同時に凍えるような極寒の寒さも感じた。足が震えていた。
いまやっと分かった。目の前にいる敵は、艦娘や深海棲艦、怪人、武術、科学、超能力、そんな物が小さく小さく小さく見えるような存在。
最強の生物。
勝てるわけがない。無理だ。強すぎる。
少女の頭の中はそれだけが流れていた。
だが何故だろう、「強さ」という恐怖と同時になぜか心が少し軽くなったような気がする。
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こちらに気づいているか確認するかのように手を振りながら歩いてくるサイタマ
「おーい、腹痛いのか?刀は後で弁償するから……」
少女はそのばにすわりこんでぐったりしていた。
「……殺すのなら殺してください………」
「いや殺すって……お前悪いことでもしたのか?」
「貴方を殺そうとしたでしょう?挙げ句の果てに鎮守府まで壊したのですよ?」
「あ、いや、さっき言ったけど許すわ。」
(書類の山が全部消し飛んでくれたし、みんなのプリン食べちまったしな…)
「は?」
少女が顔を見上げる
「まあ…色々あるんだ。」
(男湯のお湯でなかったんですけど…)
「殺してください…」
「いや…だから…」
(二階の男子トイレ使えないし…)
突然少女はサイタマの胸ぐらをつかみ声を荒らげる。
「殺せ!!いつもいつもいつもゴミみたいに扱われ、昔みたいに仲間はみんな沈んでいき、残された私は毎日毎日沈んでいった仲間の声が頭から離れはしない!!お前達には分からないだろう?戦場で痛い痛いと泣き叫びながら死んでいく仲間のことを…………」
ぐわんぐわんサイタマを揺らし、握りしめた両手がサイタマのスーツをくちゃくちゃにして、顔からは滝のような涙が流れていた。
「理不尽だ!理不尽だ!人間は都合のいいように私達を使い、都合のいいように捨てる!!誰も助けてくれない!!仲間は死んでいく!!意思を持つ鉄の塊には
「お前のその薄汚れたマントと古臭い手袋はヒーロー気取りか!?ヒーローなんていない……いないんだ………」
がくりと膝をつく少女。それを見たサイタマが足をかきながら口を開ける。
「でもお前さっきまで死ね死ね殺す殺す言ってたけど人1人も殺してねーだろ。」
「!!!」
少女が目を見開く。
「潰された鎮守府でも怪我したのは提督だけであとは全員無事だって聞いたぞ。復讐なら殺しててもおかしくねーだろ。」
サイタマは手に顎を乗せたあとこう言った。
「お前は復讐したいんじゃなくて、独りが寂しくて仲間が欲しかったんだな。仇とか復讐とかなんだの、本当は仲間が欲しかっだけなんだろ。だから鎮守府狩りをしてたんじゃねーのか。」
矢で的を射抜かれたような気持ちなる少女。
「まぁ艦娘を逃したのはお前だったんだな?」
最近水虫になってしまった足の裏をかきながら話すサイタマ。
「結局艦娘は1人も救えませんでした……まぁ私が誘拐していない証拠なんてどこにもありませんが………」
「ふーん、まあもう馬鹿なことはすんなよ。」
「あなたのせいでその気も失せました……貴方は強すぎる…」
「いやいや…俺のせいにすんなよ。クソッ!!足かっゆ!!」
少女は海面に手をつきヒクヒクと涙をながしながらうなだれていた。
自分がどれだけ無力で、弱い存在だったのかを思い知らされた。
独りは怖い、嫌だ、一番助けが欲しかったのは自分だったのかもしれない。
「おーいサイタマー!!!!」
瓦礫の山の方から声が聞こえた。ちょうど買い物を終えて帰ってきた明石達だった。
「おー明石」
なんかほっといた方がいいだろうと思い、少女はそのまま置いてきた。サイタマはジャンプして明石達の目の前に着地する。
「ちょっとサイタマ!!!!!どうなってるのこれ!!!深海棲艦にやられたの!?」
青ざめになった明石が話しかける。
「なんか壊れた」
目を逸らすサイタマ。
「これじゃあ今夜はすき焼きができませんね〜」
鎮守府がぶっ壊れたにもかかわらずマイペースな間宮さん。
「いやいや!?鎮守府はどうするんですか!? 新築ですしまだローンが残っているんですよ!?どうするんですか間宮さん!」
「はい?今夜の夕食は雑炊にすることにしましたよ〜」
パァァァと光が差しこみそうな天使の笑顔。どこにいようが何が起ころうが幸せそうな間宮さんであった。
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どんな話をしているかは分からない。
だがとても楽しそうだ。あの男の横にいるのは明石さんと間宮さんだろうか………鎮守府が壊れたのに、あんなに笑って…幸せそうに…
いいな……私も…あの中に入りたい。私もあの人達と一緒に…笑いたい。
あの男は強さだけでなく人を惹きつけるなにかを持っているのだろうか。
いや、あの男がヒーローだからなのか?
まるで正義の化身みたいな強さはなんなのだろうか?
私もあれくらい強ければ仲間を救えていたかもしれない
私には分からなかった
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「雑炊か…まあ仕方がねーか。間宮の作る料理は全部うまいもんな」
瓦礫の山を見て腕を組むサイタマ。米を炊く雑炊よりすき焼きの方が手間はかからずに済むのだが……バカと天然しかいないメンバーでは気がつかない。
「あらサイタマさん。嬉しいですね〜。」
微笑む天使。とても嬉しそうだ。
「とりあえずここから皿でも探すか……」
瓦礫に手を伸ばそうとした瞬間、耳を破壊するような轟音と共に500m離れた住宅街の方から何がが突き出てきた。
巨大な真っ黒い壁が。
否、巨大な蜈蚣が
どす黒く末端の見えない胴部が快晴な空を覆い尽くし、街を曇らせる。
「人間め!後輩達の仇は必ず取る!!!!!!」
ムカデ仙人(災害レベル龍)
何百本の蠢く脚。
全てを噛みちぎる毒の牙。
金剛石を遥かに超える無敵の甲皮。
建物やビルが蟻に見えるような巨体。
戦国時代では甲冑や武具などに蜈蚣のデザインを取り入れる武将もいたという。
かの有名な戦国武将上杉謙信が信仰していた「毘沙門天」では虎と蜈蚣が神の使いとされている。
通るだけで街は破壊され、嵐が起こり、地面が抉れる。
その巨大さ硬さゆえ、人間の力では無力。
害虫でも神の使いでも無く『神』そのもの。
神が少女を見つけ、住宅地を瓦礫に変えながら突進してくる。
死
「あ…あぁ………」
少女は震える。恐怖する。恐れる。
脚が震える。鳥肌が立つ。汗が出る。頭を抱える。
恐怖と絶望の襲来による人間の本能。
迫る死。死へのカウントダウン。
孤独
死だけではない。独りで死ぬという、『孤独の恐怖』
「誰もいない」「一人ぼっち」「気づかれない」「仲間が欲しい」「寂しい」それが孤独。
結局自分は独りぼっちが嫌だったのだ
「tg839tpadwjptmdxqjmw」
叫ぶ。泣き叫ぶ。こんな時に言葉なんて出てこない。
孤独という「沼」に身体がハマる。
死という「鎌」に首がかけられる。
「おお、じゅーぶん伝わった。逃げるぞ。」
右腕で少女を抱き、害虫の突進を大ジャンプで避けるサイタマ。
「のわぁぁぁぁぁぁ化け物ぉぉぉぉぉ!!!」
涙と鼻水で顔がくちゃくちゃになる明石。
サイタマは左手で明石の服を掴んで、左腕で間宮を抱きかかえている。
黒い精子はサイタマの右脚にしがみついており、ポチは明石が懸命に抱きかかえていた。
「ちょぉぉ……手がぁぁ…旦那…早くしてくだせぇ…」
限界に近いのか体がピクピクしている黒い精子。
害虫が身体を捻りサイタマを追尾してくる。とてつもなく巨大な牙で食いちぎろうとする害虫に対しサイタマはバックステップで避け続ける。
瓦礫や石に当たらないようして、激しいステップで明石達に衝撃がいかないように避け続けるサイタマ。
頭突きや左足で攻撃はできるのだが明石達への負担は測りしれない。今は避けるのみである。
「うわすごい、ジェットコースターより乗り心地もスリルもサイコーですね。」
のほほんと驚く間宮。
「おお、一発でも貰ったらお前らが危ないからな。かといって避け続けたら殴れないからそろそろ下ろすぞ。」
「えええ!?変なところに降ろさないでくださいよ!?」
真っ青になる明石。
4人と1匹を1人で抱えながらもサイタマは巨大な害虫相手にスピードで圧倒的に凌駕する。
「くそォォォ人間ごときがちょこまかとぉぉぉぉぉ!!!」
ついにイラついた害虫が牙を大きく振り被った瞬間、サイタマは後ろにステップし大きく距離をとった。そして比較的安全な場所に4人と1匹を下ろす。
「あら楽しかったです〜」
「お、おぉぉぉぉ…おうふぅ…」
「あっし、いきてるぅぅぅぅ………」
ぺたんと地面に座り込み放心状態の明石と黒い精子、二人とも生きていることの幸せを精一杯噛み締めている最中である。
「よし、ちょっとアイツをぶっ飛ばしてくるわ」
(今回はちょっと期待できそーだな)
巨大な害虫のおかげで夜みたいに暗くなった街。サイタマは怪人を倒すため飛び立とうとした。
その時、よろりと少女が起き上がった。
「な、なぜ……」
「ん?あ、お前起きてたのか」
振り向くサイタマ。震えながら絞り出すように少女はこう言った。
「なぜ…なんのために、あなたは戦うのですか?」
その質問にサイタマは頬を搔きながら素っ気なく答える。
「なにって?趣味。」
「趣味…!?い、いやもっとこう……仲間や家族のため、とか正義のため、とか……」
予想だにしなかった返答に少女は焦り狼狽えたる。今、目の前にいるヒーローの、ヒーローらしからぬ言葉に、少女の価値観は崩されていく。サイタマは続けて少女の言葉にこう返す。
「いやこれやりたくてやってるだけだから。趣味だ趣味」
素っ気ない表情を変えずにサイタマは少女を見つめる。
「ならば……仲間のために戦うことはダメなのでしょうか…」
「ん?好きにやればいいじゃねーか。自由にやるのがヒーローだ。まあ…艦娘ならたくさんここにいるし…仲間が欲しいならここにいてもいいんじゃねーの。じゃあな」
「あ、あの!!!」
「あ?まだあんのか。」
「先程は……助けてくれて…ありがとうございます…お名前は…?」
「サイタマ。趣味でヒーローと提督をやっている者だ。」
そう言うとぼろっちい手袋をはめ直し、ヒーローは薄汚いマントを翻す。そして明石達に背を向け飛び立った。
それを黙って見守る少女。さっきの恐怖はどこかにいってしまった。趣味という理由でヒーローと提督をやっている人間がいるのだ。なんとも馬鹿馬鹿しい。
「あの人は最強のヒーローだから絶対負けないわ。それよりも雑炊作らなくちゃね!7人と1匹前かしら」
間宮が空を見上げながら話しかけてきた。
「最強の……ヒーロー…」
少女も空をを見つめていた。
「ふはははははは!!ハゲ人間ごときがこのムカデ仙人に勝てるとでも思ったか!!所詮n『あーごちゃごちゃうるせぇ。連続普通のパンチ』」
巨大な身体をうねらせながら突進する害虫。サイタマが豆に見えるぐらいであった。
サイタマの右手から放たれる最強の鉄拳。手が何百本に見えるぐらいのスピード。害虫の甲皮をまるで泥だんごを潰すかのように破壊していく。
断末魔すら発することを許されない衝撃とスピードで害虫は一瞬で粉砕されていく。分厚い甲皮に覆れていた街は瞬く間に太陽の光が差し込めていった。
「な……あぁぁ………」
その光景に少女は絶句する。みかんが入るぐらい口が開き、固まっていた。
あれがヒーロー……
地上最強の男。
「あー期待したんだけどな。とりあえず街が無くならなくて良かった。」
甲皮や体液の雨の中地上に降り立つサイタマ。
「あ、あの!!!」
「お、無事だったか」
少女が駆け寄ってきた。
「まさか弟ry「私、陽炎型2番艦不知火と申します!!!!」」
「サイタマさん……いや、サイタマ先生!!
私を……弟子にして鎮守府に入れてください!!」
「いや鎮守府はいいけど弟子は無理。」
「書類処理や業務、なんでもやります!!!なんなりとお任せください!!!」
「………………………」
(書類のエベレスト、その他糞めんどくさい業務)
「パンツと皿買いに行くか」
「はい!!」
続く
誤字脱字はご遠慮なくご報告ください。
1〜7話までの誤字脱字は少しずつ修正していきます。