シンフォギア短編   作:たぬきんぐ

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翼さんとクリスちゃんが半同棲?生活を始めてだいぶ慣れてきた時のお話


翼さんとクリスちゃんの日常

「なぁ」

木製の椅子の上、本来のそれと少し違うであろう使い方をしている雪音クリスがなんの前触れもなくただただ唐突に問いただした。

「緒川さんと司令が戦ったらどっちが強いんだろうな」

「マリアみたいな座り方をして何を考えているかと思えば……」

とても世界中にいるファンには見せることの出来ないだらけっぷりを晒している中で風鳴翼は呆れた声を響かせる。

「確かにどうでもいいかもしれないがよく考えて想像してみてくれ、あの二人が戦う姿を」

クリスのあまりにも真剣な口調に思わず翼も真面目に捉えてしまう。

それからそういう服の脱ぎ方してるからどんどん散らかっていくんだぞ分かってるのか?という台詞は既に聞こえてはおらず頭の中での仮想空間に緒川慎次と風鳴弦十郎の二人を置いていた。脱ぎ捨てた靴下を広いながら目を閉じ集中している顔をのぞき込む。こういう変なところで真面目すぎるのがクリスを焚きつける魅力のひとつでもあるのかもしれない。そう思うと優しい笑みがこぼれずにはいられなかった。

 

 

「なるほど!」

「うおびっくりした、何だ急に」

夕食の準備に取り掛かったところでいきなり大声を上げたのは翼。

「昼間の問答だがあれは実に面白い。初めこそは暇つぶしにもならない愚問で答える義理もないかと思ったが考えれば考えるほどにどちらが強いのか答えは深く沈んでいく一方だ」

「お、おう酷い言われようだな。それで何か答えは出たのか?」

最初にこの疑問を口にしたのは立花響と暁切歌、月読調の三人だった。響は師匠の方が強いの一点張り、残り二人は緒川さんの方が……とのことだった。三人共私情にまみれた回答であったが選択肢のどちらとも親交の深い翼に聞いてみたらどういう答えが返ってくるのだろう、という所で昼間の問いに戻る。

「ああ、答えは出ない、ということがわかった」

食器を並べながら頭上にはてなマークが出ていると言わんばかりの表情、それを見て翼は続ける。

「まずあの二人が戦うという前提が難しい、仮に戦ったとしてもお互いが全力を出すという機会はそうそうないだろう、どちらかが全力であったとしてもだ」

「ほうほう」

「そこからさらに互いが素手なのかそれともなんらかの武器を所持しているか等の状況の変化でも答えが変わってくる。素手なら武闘派であり腕力に覚えのある司令が勝つだろうし、それ以外なら銃の腕や忍術に長ける緒川さんに軍配が上がるだろう」

料理を盛り付ける間も翼の言葉を一つでも流さないように聞き入れてやる。装者のなかでもやはり戦いに関して一歩も二歩も先を行く彼女、思っていたより、そして彼女のこの言葉では言い表せないほど頭の中でシュミレートしていたのであろう。

「戦況によって二人の勝敗は変わる。問いに細かい説明が一切無かったのは、こういった当たり前の事を再確認させるためのものだったのだな、いや実に面白かったぞ」

「もしかして昼間っからずっとそればっかりかんがえてたのか?」

「ん?ああそうだが?」

道理で話しかけても反応しねぇわけだ……喉でその言葉が詰まったのは翼があまりにも楽しそうに話していたから。最近はなにかと本業ばかりで戦いからは一線を引いていた彼女だったがクリスと生活するようになってからは私が雪音を守っていかねば、と意気込む始末。守るために強くなる、その事への欲求は以前よりも増しているかもしれない。

「ありがとな先輩」

「ふっ礼を言われることでもない。さて食事にしよう今日の夕食も随分とご馳走のようだ」

翼とクリス共通の居場所であり帰る場所でもあるこの空間で過ごす、そんな特別でなんでもない日常を今日も幸せに過ごしていくのだった。




仕事もだいぶ落ち着いてきてまたのんびりとつばクリでも書いていこうかなといった感じ。今回の話のネタはなのはStSの漫画にでてくる六課の中で戦ったらだれが1番強いのか、をS.O.N.G.のOTONAバージョンでやってみた感じです。
これからつばクリのイラストなんかも描けていければいいですけどねやはり文字に起こすのもすごく楽しいです。至らぬところかまだまだありますがコンスタントにつばクリ投下していけたらいいですね:)
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