ソードアート・オンラインがデスゲームと化して既に三週間が経過しようとしていた。
ログアウトが出来ず、HPがゼロを迎えればナーヴギアによって現実の脳が焼き切れ現実でも死亡するという荒唐無稽な説明に最初は誰しもが半信半疑で冗談やオープニングだと思っていたが、いつまでもログアウト出来ない事や現実でナーヴギアを外されない事、そしてゲーム内で死亡したプレイヤーがいつまで経っても戻らない事から次第に現実味が増し、やがて人々は発狂するかのように暴走し初めた。
初めからこの世界が脱出不可能のデスゲームだと知っていた俺は帰してと喚き散らかす群衆から離れ一人でフィールドに向かおうとした。
一瞬、キリトに連絡しようか悩んだがあいつなら問題ないだろう。
キリトは強い。剣技や素質だけではなく、先天性に心が強いのだ。不条理を受け入れ、逆境に打ち勝ち、死に際でも抗える―――修羅なのだから。
だから、予想外だったのは別の人物。気紛れで最初の面倒だけ見るつもりだったユウキが俺に付いてくると言ったのは意外だった。
アイテム《鏡》によって現実世界の姿になったユウキの容姿は抱きしめたら折れてしまうのではないかと錯覚するほど華奢だった。見た目から察するにまだ十三歳程度だろう、その年頃ならばいきなりデスゲームに振り込まれれば知り合いの傍にいたいと思うのは仕方が無い事だろう。だが、そういった理由ならば断るつもりだった。
しかし、そこに居たのは、
『ヴォルフ、ボクは―――強くなりたい』
絶望を知り、それでもなお抗うことを選択できる一人の修羅だった。
瞳に強い意志を宿し、この世界で死ねば現実でも死亡するという事実と向き合ってなお戦う事を選択した戦士。現実逃避ではなく、ゲーム感覚で戦うのでもなく、その事実を受け入れなお戦う以外の選択肢を選べないキチガイ。
ああ、こいつならもしかして―――
「ん、そろそろか。おいユウキー、そろそろ起きろ。朝食できたぞー」
「……ぅん、もう朝―?」
鍋を掻き混ぜていると料理が完成した合図が鳴り、思考が現実に引き戻される。皿に具を注いでいると、隣でのそのそと寝袋から起き上がったユウキが眠たそうに欠伸を零しながら近づいてくる。
その寝惚けたユウキに水瓶を渡すと一口呑み、残り全てを頭に被った。髪の毛から水が滴るが、まるで犬や猫のように頭を大きく振って水気を飛ばす。以上朝の準備終了。
「ボク復っ活―――ッ!!」
「いいからとっとと食え」
「はーいッ」
寝袋をアイテム化してアイテム欄に仕舞うとユウキは定位置と化している俺の隣に座って朝食の献立を見る。ドロップで落とすコボルドの肉を煮込んだだけの汁物だけというなんとも味気ない朝食だが、これぐらいしか食える物がなにのだから仕方が無い。
ユウキもそれが分かっているのか特に文句を言う事もなく「いっただきまーす」と告げながら肉に齧りついた。俺もそれに習い汁物を啜る。うん、いつも通りに味が薄い汁だ。
「しっかし、こんな状況に慣れちゃった自分がちょっぴり怖いかなー」
ふと、肉を齧りながらユウキがぽつりと呟いた。視線の先には、直ぐ側をのそのそと歩く異形の姿―――コボルドの姿があった。
そう、ここは街でも村でもなく―――迷宮区に存在する安全エリアの一角だった。
「別にこんなの怖くねえだろうが。結局
「そんな生活だったらボクは絶対疲労でぶっ倒れてたよ……」
「最初はんな事言ってた癖に今は結局慣れてんじゃねえか。こういうのは慣れが肝心なんだよ」
肉を噛み千切りながら遠い目をするユウキを笑う。初めは迷宮区で生活すると聞かされた時は正気じゃないという顔をしていたが、数日寝不足が続くが次第に慣れ、今では横でモンスターの呻き声が聞こえようとも熟睡できるようになっていた。
もっとも、ここから殺気に反応できるようにと色々と大変なのだが、今日のところぐらいは勘弁しといてやろう。
「それで、今日は何をするの? またコボルド狩り?」
「ん? いや今日はちょっとした用事があるからそっち優先な」
「用事って?」
首を傾げて問い掛けてくるユウキに対し、今朝から読んでいた本を開いて見せる。先日出会った情報屋のアルゴから渡されたガイドブックには、俺用なのか目立つように何回もの赤丸で今日の日付がチェックされており、そこには短く一文が書かれていた。
「何でも、今日は《第一層フロアボス攻略会議》が開かれるらしいぜ?」
ソードアート・オンラインが開始されてから三週間。ついに最初の試練に立ち向かう時が来た。
◇◇◇
迷宮区最寄りの街《トールバーナ》。全長二百メートルほどの第一層においてはじまりの街を除けば最大の大きさを誇るその街で本日初のフロアボス攻略会議が行われようとしていた。その会議会場とされてあるトールバーナの噴水広場に向かいながら、ユウキは途中で買ったパンを涙目で感激しながら口に頬張っていた。
「ああ、パンこそ人類が生んだ文化の真髄なのかもしれない……!」
「泣くほどかよおいっ」
まあ毎日あんな味気ない食事を繰り返していたら無理もないかと無我夢中でパンを頬張るユウキから視線を外し、ポケットから小さな素焼き坪を取り出すとワンクリックし、反対の手に持っていたパンに触れパンがクリームに染まるとそれに齧り付く。
うん、何度食っても癖になる味だなー。
「…………なに、それ」
モグモグ食べていると、ふと横から地獄から聞こえてくるような呻き声が。視線をそちらに向ければ涙を流しながら感激していたユウキがまるで能面のように無表情でドロリと濁った眼で俺のパンに乗っているクリームを凝視していた。
「おっ? どうしたユウキ、そんな親友だと思っていた友が実は敵で「楽しかったぜぇー、お前との友情ごっこ!!」みたいな事言われたような顔して」
「…………そのクリーム、なに?」
「あっこれのことか。《逆襲の雌牛》っていうクエストの報酬で中々の絶品だぜ。毎日食ってんだが飽きねえしよぉ」
「…………ボク、知らないんだけど」
「ああ。そりゃあお前が寝静まってから行ってたからな。流石に毎日あんな味気ねえ食事してたかまいっちまうわ」
「…………なんで、ボクも誘ってくれなかったの?」
「だってこれ一人クエだし。お前がいたら終わんの倍になっちまうじゃねえか」
「…………」
無言となって瞳孔の開いた眼で俺を無表情に見るユウキ。やがてユウキは思わず見惚れてしまうほどの満面な笑みを浮かべ、
「―――ヴォルフお兄ちゃん、ちょーだい♪」
「ハハッ―――断る♪」
直後、ユウキは食べていた食べかけのパンを投げ捨てると鬼神の如き形相で襲い掛かってきた。今まで鍛えてきた影響か最初に比べれば遠慮も容赦もない金的や目潰しなども含む本気の攻撃。だがそんな修練度の攻撃では見切る事など赤子の手をひねる事より容易い、右手でクリームの乗ったパンを食しつつ反対の手でユウキの全ての攻撃を受け流す。
「ゥガガガがガガガがガガガァァ――――ッ!!」
「ハハハハッ、人類語喋れっての。ていうかそんな怒んなよ、だいたい料理が不満ならお前が料理スキル取得すりゃあ良かっただろうが。無いもんを俺に当たんなよ、ったく」
「ムグぅっ!?」
いい加減鬱陶しく感じてきたので食べていたパンをユウキの口にねじ込んで無理矢理黙らせる。最初は驚いて息を詰まらせるユウキだったが、思わず食べてしまったであろうその触感に怒りを沈め眼を輝かせている。
「ほらっ、それやるから機嫌直せっての。そろそろ会場に付くからいつまでもふてくされてんじゃねえよ」
「…………」
ユウキにパンを渡したせいで口が寂しいのでポケットから煙草を取り出し火を付ける。紫煙を肺に吸い込んで満喫していると、何故か足音が後ろから近づいて来なかった。振り返ればユウキは食べかけのパンと俺の顔を交互に見ながら顔を赤くしている。
「……ははァん?」
ニヤリ、と悪い笑みが口元に浮かぶ。
「初めての間接キチュはどんな味でちゅたかー、ユウキちゃん?」
「――――ッッ!!??」
途端、ボフンとまるで爆発でもしたかのように一瞬でゆでタコの如く真紅に染まるユウキの顔に笑みが溢れる。実に弄り甲斐があるその初々しい反応に愉悦を隠せない。
「むぅ、むぅぅうううううう―――ッ!!」
「ハハハハッ、乳臭ぇ餓鬼がませてんじゃねえよ。そういうのはもちっと歳取ってから出直して来いや」
先ほどとは違い恥ずかしさを隠す為にポカポカと胸板を叩いてくるユウキの頭を地面に埋まる勢いで力強く撫でる。負けじとユウキも力強く叩いてくるので俺もその分力を増してやっていると、何やら広場が騒がしくなってきたのが感じ取れた。
「おっ、どうやらそろそろ始まるみてえだな。ほらとっとと行くぞ、ユウキ」
「……うんっ!」
最後の一口を呑み込んでユウキの表情が変わる。程よく緊張しながらも意識をはっきりさせているその態度は実に良い意識の切り替えだろう。その完成度に笑みを浮かべ最後にもう一度頭を撫でると俺達はようやくトールバーナの噴水広場に到着したのだった。
「はーい! それじゃあそろそろ始めさせてもらいます! 今日はみんな、オレの呼び掛けに応じてくれてありがとう! オレはディアベル、職業は気持ち的に《
広場の手頃な場所に腰掛けていると、恐らく何かしらのオンラインゲームでリーダー経験があるのか、意気揚々と仕切りだした男性がにこやかに自己紹介を始めた。それに対し誰も不満を抱かないのは彼の持つカリスマ性のおかげだろう。
「じゃあヴォルフは《
「ならお前は《マスコット》ってか?」
軽口を叩いてくるユウキに対して笑ってやる間にも話はどんどん進んでいく。しかしどの話も今朝呼んできたアルゴのガイドブックに載っていた情報なので紫煙を吐きながら聞き流す。ユウキは新鮮なのか、したり顔で何度も頷いたり首を傾げながら楽しげに話を聞いていた。
そして、フロアボスやセンチメルの情報、戦闘パターンや対処法などの説明を受け、パーティーを組もうとする直前で、それを遮るように男の声が響いた。
「ちょお待ってんか、ナイトはん」
声と共に一人の片手剣使いの男性が広場の中央に降りてくる。独特の尖った茶色の髪型はサボテン頭としか言いようがなく、こちら側に振り返った眼には敵意を宿しており、酷く癇に障った。
「わいはキバオウってもんや。わいが言いたいのはな、こんなかにワビぃ入れなあかん奴らがおるはずや」
「詫びって、誰にだい?」
「決まっとるやろ! 今までに死んでいった二千人を見殺しに、や。自分らだけが何もかも独り占めたベーターテスター共やァ! そんな自分達のためにビギナーを見捨ててぽんぽん強くなって後は知らんぷりしとる小賢しい連中のことなんか、信用できへん。そいつらに土下座させて、溜め込んだ金やアイテムをこの作戦のために軒並みはきだしてもらわな、パーティーメンバーとして生命は預けられへんと、わいはそう言っとるんや!」
「――――く、か」
――――ああ、この馬鹿は、何を言っている?
あまりの愚鈍さに笑みが溢れる。あの馬鹿は、自分達が助けられて当然だとでも思っているのか?
ああ、いっそ俺がベータテスターと名乗りでてみるか、そして好き放題暴れてやるかと沸騰した脳みそで思考を決断し立ち上がろうとして、
「ヴォルフ、どうしたの?」
隣から伺うように心配する瞳に覗きこまれ、冷水でもぶっかけられたように思考が冷静になった。
「……なんでそう思った?」
「えっ、だってヴォルフ、何かいつもと様子が違ったから……」
首を傾げて不思議がるユウキの姿に、笑みの本質が変化する。本当に、こいつの観察眼は大したもんだ。溜め込んでいた想いを吐き出すように深く息を吐くと、他の者には聞こえないように声量を落としながら語る。
「俺はさ、努力する人間が好きなんだよ」
人間は進化する生き物だ。それが高所か低所に向かうかはさておき、人間は変化し続ける。進化の対義語は退化ではなく停滞、それが俺の持論だ。
「誰だってさ、努力する人間は好きだろ? 例えば最弱チームが必死に努力して全国大会に出場する奴らとか、落ちこぼれが誰よりも真面目に頑張って学年一位になった奴とか、憧れはするけど無様とは思わないだろ?」
そういった何かを成し遂げようとする人間の生き様は、万物美しいものだ。自分の何かを犠牲にして何かを得る彼らの生き様には胸が来るものがある。
「だから俺は、努力した奴は報われて欲しいと思ってる」
それだけの事をしてきたのだ。だからこそ報われて欲しいと思うのは自然の事だろう。
ゆえに、
「だからこそ俺は、努力しない奴を絶対に認めねえ」
強い意志を込めて断言する。他人の努力を無駄だと悦に浸る者。他人を貶めてあたかも自分が努力したのだと勘違う者。自分達は弱者なのだから救われなければおかしい、強者は自分達を救う義務があると当然のように思っている者、そういった輩を俺は一人残らず嫌悪する。
そもそも、純粋な弱者とは己が弱いとすら叫べないのだから。
「全てベータテスターのせいだと? 阿呆こけボケが。碌に情報も買わず、碌に時間も掛けず、自分らが助けられるのが当然だとでも思ってんのか馬鹿が。”みんなの力を合わせて平等にゲームをクリアしよう”ってか? 本気で言ってんならもう一片義務教育受け直せやタコ、んなもん小学生でもありえねえって知ってるっての」
この世界は決して平等ではない。和人のような英雄が生まれるならば、俺のような怪物が突然変異で現れることもある。そんな常識言われなくとも誰だって気づくはずだ。そして気付いた上で、人間は努力する者としない者に分けられる。
だからこそ俺は思う。努力した者が報われて欲しいと。努力した者が蹴落とされ、努力しなかった者がその名誉を得る、それを間違っていると思う俺の考えは、間違っているだろうか。
「……じゃあさ、もしも、もしもだよ? 生まれた時から身体が弱くて、ずっと病院で寝泊まりしてて、色んな機械や人達に迷惑かけながら生き続けて、それなのに何の努力も出来ず迷惑しか掛けられない人がいたら……ヴォルフは、どう思う?」
ふと、俺の話を聞いてユウキが何やら思いつめた表情でそう訪ねてきた。その表情にはいつもの天真爛漫な笑顔はなく、この質問には嘘を付いてはならない凄みがあった。
その問いに対し、俺が思う事はただ一つ。
「あぁ? んなもん決まってんだろ。―――俺はそいつを、尊敬するよ」
「…………え?」
俺の応えた解答にユウキはポカンと口を開いて見返してきた。その阿呆面に思わず苦笑してしまうが、ユウキはそれに気づかず慌てて何かを言おうとする。
「で、でもその人は何も出来ないんだよ? ヴォルフは努力しない人は嫌いなんじゃなかったの?」
「なに言ってんだ? そいつは努力してるじゃねえか」
至極当然な事。生き物がしなければならない最重要な事を。
「だってそいつは―――必死に生きようと努力してるじゃねえかよ」
「――――」
俺の答えに、何故かユウキは呆然としていた。まるでそんな事を言われるとは思っていなかったと言わんばかりに。
「ただ生きるってのは辛いことだ。ましてやそいつが病弱で身体に痛みが走っていたなら尚更のことだな。でもそいつは生きようとしている、痛みに耐えて必死に努力している。俺はそれを醜いとも間違っているとも思わねえよ。だってそうだろ? 生きる事に嘘も真もあるものかよ」
そもそも、生きるために死のうとしている俺は、決してそいつを侮辱してはならない。何故なら俺は、そいつが努力してる事を否定しようとしているのだから。
「……ありがとう、ヴォルフ」
「何が?」
「ううん、なんでも!」
もう一変返事するその表情には先ほどまでの影はなく、いつも通りの天真爛漫な笑顔が広がっているだけだった。ならば問題ないだろうと視線を広場の中央に向けると、そこにはいつの間にはガタイの良い筋骨隆々な黒人男性が佇んでおり、アルゴのガイドブックがビギナー用に向けられた物だと説明してその場を収めているところだった。
ようやく面倒な話が終わり、ここでディアベルが「それじゃあ、近くにいる人とパーティーを組んでくれ!」という合図を受けて俺とユウキは早速パーティーを組み、他にハブられているパーティーがないか様子を見渡す。
正直二人でも何ら問題はなかったが、見れば正反対の位置に俺達と同じように二人のパーティーが残っているのが見えた。そしてその片方の少年の顔に既知を感じ、笑みを浮かべながら近づいていく。
向こうも俺達に気づいたのか、ふと少年は俺の顔を見て一瞬驚きを浮かべるが、すぐにいつも通りの表情を浮かべて接近してくる。広場の座席の中央に集まると、俺はいつもの様に飄々とした笑みを浮かべながら少年達に話しかけた。
「よう、ひょっとしてナンパか? もしかして今日は童貞卒業記念日か? 何なら赤飯でも炊いてやろうか?」
「なっ……」
「この世界で、どうやって赤飯炊くつもりだよ」
フードが深く被った女性が反応するが、それに対し少年は軽く対処する。そして挑発するような笑みを浮かべて訪ねてきた。
「それで、そっちの方は?」
「ボク? ボクは一応弟子の―――」
「ああ、ただのセックスフレンドだ」
「―――ブハァッ!?」
「せ、せせッ……!?」
ユウキは勢い良く吹き出し、フード少女は恥ずかしそうに何度も同じ単語をつぶやいている。その反応が面白くてつい笑ってしまう。
「なんだ、お前ロリコンだったのか?」
「そうだなぁ、あと十年経ったら食っちまうのもいいかもな」
そうして、軽口を叩き合うこの会話に既知感を覚えて、懐かしさに安堵する。それは相手も同じだったのか、少年は笑いながらすっと拳を突き出してきた。
「―――まあ、おまえが死ぬとは思ってなかったけど元気そうで何よりだ、ヴォルフ」
「―――そっちこそ、相変わらずしぶとい野郎だな、キリト」
コツンとぶつかり合う拳が、まるで再会を歓迎するかのように響き渡った。
「LA置いてけ! なあ! フロアボスだ!! フロアボスだろう!? なあフロアボスだろおまえ!!」
妖怪LA置いてけことキリト。
「ボクは―――剣だ」
剣鬼ことユウキ。
「私は戦場を照らす閃光になりたい」
戦乙女ことアスナ。
「ああ―――人間賛美を謳わせてくれ! 喉が枯れ果てるほどに!!」
魔王ことヴォルフ。