IS-refrain-   作:ソン

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本編全話、修正完了記念です。ようやく投下出来る……!


設定集

アイン

身長 165㎝(本編開始時)→185cm

性別 男性

年齢 15歳(本編開始時)→18歳(本編終了時)

特徴 長い髪の色は銀髪と言うよりも白に近い。首の裏に刻まれているコードを隠すために髪を伸ばしている。瞳の色は両目赤。白いコートに黒いブーツを着用している。解放時は織斑一夏としての姿に戻るが、髪と目の色はそのままである。

IS 未所持と言うよりも使用できない。心臓に埋め込まれているコアは「暮桜」。パススロットが改造されており、外部からの物質を圧縮し収納する事が出来る。

 亡国機業の一員。その正体は誘拐され、人体実験に扱われ姿も心も変わり果てた織斑一夏その人。救出されたのは織斑千冬の遺伝子を生みこまれたクローンだった。IS学園側の織斑一夏がISを使えたのはそのため。己の名前と居場所を奪った織斑一夏に復讐すべく動き始める。

 心臓のISコアに圧縮されている銃器は全て対IS武装であり、これらは亡国機業が独自に改造している。弾丸は彼のエネルギーを使って生成され、これにより戦闘続行が強化されている。幼い頃に受けていた千冬からの教え、そしてカレンとの鍛錬の成果により刀を使用した際、その戦闘能力は銃器を使っていた時よりも跳ね上がる。

 実験施設での影響により無関係の人を殺す事を極端に恐れており、それは実験体であった頃彼のクローンとその母体を殺すことを強要されたため。それ故に善を愛し悪を憎む気持ちはかなり強いが、織斑一夏への復讐心に変えてしまっているため大きく空回りしてしまっている。本編終了時は抑圧されていた感情から解放されたため、子供らしい一面が強くなっている。しかし経験を積んだことによるタフさも兼ね備えていて、その実力はかつて復讐に溺れていた時よりも熟練の領域に達している。

 周囲の女性から好意を持たれているが、復讐心故に気づいていない。色恋沙汰は苦手で特に性的接触はトラウマであり、これは研究施設に囚われていた時男性研究員達から犯されたため。近頃、何とか克服しつつある。

ISブレード

 織斑一夏の精神が強く影響され、外見そのものまで変貌したIS専用ブレード。刀身は黒く、柄は血を吸っているかのように紅い。零落白夜とまったく同じ性質を斬撃として飛ばす事が可能、エネルギーシールドを全て無力化するため、ISに対して最強の武器である。欠点は振るうごとに体が破壊されてゆくこと。左手の篭手は体に収まり切らないエネルギーを放出し続けており、それをレーザーのように放つ事も可能。凡庸性が高く立体的機動も攻撃もこなせる。それ故に彼から逃げきる事は不可能。

戦闘能力評価

 対IS兵器としてカスタムされているため、専用機持ちとはいえ、ほとんどのISに対してほぼ優勢で戦う事が可能。超近接戦闘では大部分のISが圧倒的に不利。AICを搭載しているなら多少は優位になる。なおマルチロックオンなどを搭載した広範囲型武装を有するISなら優勢で立ち回る事は可能。そのためIS学園側では以外にも簪の専用機がアインに対して有利。

 ちなみに彼のISコアはセカンド・シフトで止まっており、サード・シフトを迎える可能性はまだ十分に残っている。もしサード・シフトした場合、その戦闘能力はさらに大きく跳ね上がる可能性が高く、その実力はまだまだ底を知らない。

作者コメント

 コンセプトは「まともに見えるキチガイ」。本編は彼の成長を描いた感じとなっております。

 活用次第ではミリタリーもファンタジーもこなせる万能主人公です。我ながらよく思いついたなと思います。

 

 

 

アルカ

身長 170㎝

性別 女性

年齢 不明

特徴 黒の長髪に黒い瞳と東洋人らしい容姿をしている。服装は黒いドレスを着用する事が多いが、パンツスーツを着る時もある。

IS 未所持。だが出生の理由からか、その強さは凄まじい。

 アインの補佐として傍らにいる女性。その正体はアインに埋め込まれたISコアが何らかの原因で肉体を得て自我を持った存在であり、彼に強い忠誠を誓っている。

 戦闘はワイヤーを主体とした戦闘を得意とする。これは昔、アインから「綺麗な手だ」と言われた事から、素手での戦闘を避けるようになったため。

 コアと会話する事が可能であり、使用権限まで決める事が出来る。ただしこの使用制限は第三世代型以前のみで彼女から半径数キロ以内と制限がかかっている。

 ISそのものであるため、ISに関する知能と技術は篠ノ之束以上。ISコアの製造も可能だが、彼女自身余り作りたくはなく、ISコアが悪用される事に憤りを覚えるため。アインの使う武器や亡国機業の設備など基本的にアルカが開発に携わっている。

 この作品ではISコア=アカシックレコードの具現化であるため、アルカはまさしく全知全能の体現者ともいえる――が、それ故にドジをする事もある。例えばアインを抱きしめようとして首を絞めてしまい、彼の意識を落としてしまう事もよくある事である。

戦闘能力評価

 まずIS使用権限を持つため、第四世代型でなければ戦闘にすらならない。一応戦闘になった場合だが、まず彼女の猛攻を掻い潜る必要がある。そして一撃でも貰えばそのまま敗北まで持っていかれるため、決して被弾してはいけない。格闘ゲームならば間違いなくチートキャラ。無理ゲー。分かりやすくと言うと残機1の弾幕ゲーを初見でクリアしろ、みたいな感じ。ワイヤー使われたら死ぬ。

作者コメント

 チートキャラです。作品内ではどんな風に扱える便利キャラにしようと思い、設定を練りましたが正直やりすぎたと思っています。もう少しはっちゃけさせれば良かったですね。

 

 

ウォルター・オルコット

アイリーン・オルコット

 亡国機業に所属していたセシリアの両親。しかし娘であるセシリアにISが使える事が判明し、セシリアを引き渡すように要求され組織から脱退する。その途中、亡国機業構成員によって引き起こされた列車横転事故により謀殺された。

 ウォルターは男でありながら戦闘能力がかなり高く、カレンとは一、二位を争うほどのものだった。それと引き換えに表態度は飄々としているため誤解されやすい。

 二人が存命だった場合、アインに影響を与えている可能性が高い人物でもある。

作者コメント

 台詞なしのオリキャラ……一体、誰得なんだろうか。出来れば書いてみたかったキャラなのですが自分に書ききれる自信が無かったです。……すまぬ。

 

 

カレン・ボーデヴィッヒ

身長 168㎝

性別 女性

年齢 35歳(ただし外見は二十代前半のままで止まっている)

特徴 首元まで切り込んだ銀髪と赤い瞳。黒いコートとズボンを着用しており、銃器はコートの裏側に吊るしている。

IS 未所持であり適正は無いが、アルカが作成した銃器を使用して戦闘を行う。

ラウラの代理母。銀髪の髪に紅い瞳はラウラの影響を受けて変化しており、肉体年齢が実年齢と比例しないのもその影響である。軍人として類を見ないほどの適正と実力を併せ持っていたため、遺伝子強化試験体の代理母として選ばれた(並みの人間では耐え切れないため)。子供が生まれた直後に取り上げられたため、ラウラの顔は見た事がない。強化遺伝子の特性を受け継いだため、身体能力と再生能力が異常なほど増加しておりISに匹敵する力を持つようになった。

 ラウラを取り上げた祖国から迫害を受け逃亡。そこでスコールと出会い亡国機業へと入る。裏切りであり売国奴とも思われがちな行為であるため、ドイツ軍は彼女の経歴を抹消した。軍人絡み故にスコールとは仲が良い。

亡国機業に保護されたばかりのアインに対し、銃器の知識を叩き込んだ師匠とも呼べる存在であり、彼の心や考え方に深い影響を与えた。それ故に彼との間には師弟として深く強い絆がある。

 ちなみにあくまで代理母としての参加であるため、男性との経験は一切ない。故にそういった類が苦手であり、そこもまたアインとの共通点である。

戦闘能力評価

 IS武装である銃器を使うため、ISにも通用する戦闘が可能。異常な身体能力と再生能力を兼ね備えているため、長時間の戦闘が行える。

 アインのように派手な火力こそないが、相手の隙を突く的確な攻撃を得意とするため相手を選ばない。奇襲、トラップ、狙撃など銃器に依存した攻撃手段が多いが、白兵戦もアイン以上の実力を持っており、それら全てを利用する事が彼女の真骨頂ともいえる。また巧みな心理戦すら使いこなす。遠近の距離、戦う相手を選ばず戦える実力は最早完成されていると呼んでもいい。

作者コメント

 チートキャラその二。原作のキャラともう少し関係性のある人物、そしてアインはまだ少年であるため実力をつけさせるには師匠キャラがいると思い作り上げたキャラです。ちなみに投稿して始めてから作成したオリキャラだったりします。――ぶっちゃけ、ザ・ボスです。

 

 

スコール・ミューゼル

身長 170cm

性別 女性

年齢 24歳

特徴 長い金髪に蒼もしくは紅のコートを着ている事が多い。

IS アルカ特製の「ノーブル・イクリプス」を使用する。

 亡国機業幹部の一人で、アインを招き入れた女性。彼女が持つチームは亡国機業内部でも最高の力を持つため、そのリーダーである彼女は憧れや嫉妬の的だったりする。

状況把握、戦力分析、行動判断が優れており、それ故にチームの人員からは大きな信頼を置かれていて、戦況に関してはアルカと同格の判断が行える程。

 アインと出会うまでは男と言う存在を軽蔑していたが、彼の半生と生き方に考えを変える。自身の考え方を変えさせてくれた事と強がりを続けるアインに対し母親のような愛情を持っている。

 ISを倒して秩序を回復させるのではなく、ISが男にも使えるようにして女尊男卑の世界を戻そうと考えており、新生亡国機業はそれを理念に活動している。

生まれは有数の名家だったが、権力争いによって運命に翻弄され、家を潰される。兵士として活動していたが、その中で亡国機業と言う組織と出会うそこにいた季理と久一にスカウトされた。オータム、マドカ、カレンと出会いその後の任務でアインと出会う。

性格面、人望、決断力などあらゆる面に関して非の打ちどころがないが、実は料理が苦手であり特に和食は壊滅的。しかし紅茶などにおいては天才的であるため、アインに教示している程。

戦闘能力評価

IS「ノーブル・イクリプス」

 アルカ特製のISで外見は蝶のような翼に体の要所を守る部分装甲である。機体には電撃が纏ってあり、両手から電撃を繰り出す事も可能。レーザーを反射する球体も展開できる。

 複数のISコアを使用して製作されているため、マルチロックオンの速度と範囲がかなり早く、発射後のタイムラグもほとんどない。何よりの脅威は、その攻撃が余りエネルギーを消費しない事であり、それもまたISコアを複数使用している事によるメリットである。

 ちなみに本編で出ていた球体はその周囲に浮遊しているISコアであり、持ち運びバッテリーの役割も持っている。

 整備はスコール自身が行っており、たまにアルカに見てもらう程度でそれ故にIS自体も彼女に懐いている。

作者コメント

 原作ではかませでしたが、本編ではチートキャラその三です。IS使用時はアインがISコア解放を使わなければ勝てない内の一人。

 ぶっちゃけ彼女だけで十分IS学園潰せます。本編では多少ヒロイン的要素も入れましたが……もう少し入れてよかったかもしれません。しかし母性的なキャラが似合いますね、この人。

 

 

オータム・アルバ

身長 166cm

性別 女性

年齢 21歳

特徴 黒い髪に黒い目と東洋人らしい顔立ちで目つきが悪い。服は黒や茶色、灰色などを好む。

 亡国機業の一人で、スコール率いるチームの一人。口は悪いが実力が高く、特に多くの相手を単体で相手取る戦いに置いてはスコールと同格。余り他者に心を開かないが、心を開いたものにはかなりの信頼を置く。本人はその言葉を嫌っているがその生き方は忠義そのものであり、仲間想いな一面も強い。故に裏切りを酷く嫌い、最初はアインもアルカも食って掛かるほどの勢いだった。

 貧民街の生まれであり、裏切りや暴力などの世界で生き続けて来た。口が悪いのはそのため。スコールと出会うまではギャングの一人でもあった。

戦闘評価

 アラクネの糸と多脚装甲を組み合わせた戦術はかなりのモノで、多数を相手取る時強制的に一対一にまで持ち込める強みがある。

 だがその真髄は、支援の時であり、協働での戦闘においては亡国機業内部でもトップクラスの支援性能を誇る。脚部装甲は遠近両々の攻撃および支援砲撃、そして対象の捕縛と非常に幅広い戦闘が可能。攻撃特化タイプのアインとは非常に相性がいい。

作者コメント

 原作だとかませが半端じゃなかったですが、やはり強くなったキャラの一人です。口は悪いけど根はまとも、と言う感じを出したかった分、うまくいった方でしょうか。亡国機業の中では数少ない常識人です。アインとの仲は腕の立つ相棒と言った感じですかね。味方サイドで書くと、彼女がかなり頼もしい人間である事に気づかされます。

 

 

織斑マドカ

身長 154cm

性別 女性

年齢 12歳

 織斑千冬の妹。物心が付き始めた頃、両親に攫われ、亡国機業に入らされる。

 姉である織斑千冬が一夏と暮らしている事を知り、深い憎しみを抱き始めるが、アインが組織に入った後、彼の正体を知る。その後スコールからアインの過去について知り、殺すことではなく彼を越える事で自分自身を証明しようと足掻く。ただし途中から劣等感などどうでもよくなり、今は人として憧れの念を抱いている。その根本には、一人ぼっちは嫌だという少女らしい我が儘があった。

 織斑千冬とは決着をつける事に固執しておりそこには「憧れていた姉から家族として認められたい」と言う願いが込められていた。千冬がブラコンであるのは、マドカが攫われたため。今度は一夏の番かもしれないと彼を強く思うようになったため。

 射撃武器を好んで使用し、それはアインの影響が強い。アルカにはスコール以上に懐いている。

戦闘能力評価

 サイレント・ゼフィルスはビットによるシールド展開と遠隔同時射撃のフレキシブルなど、曲芸染みた戦闘を得意とし、かなりトリッキーな戦法を主とする。多数との戦闘も可能だがその真価は一対一の戦闘において発揮される。アラクネとは対照的な機体。

作者コメント

 原作改変組のキャラです。姉である千冬と同じブラコン属性のキャラクターにした事で、何とか原作らしさは維持できたかと思います。……原作らしさは。

スコールやオータムのキャラが強かった分、数話使って彼女メインの話にしましたが……キャラの個性は出ていたのだろうか……。

 

 

ナターシャ・ファイルス

 銀の福音の操縦者。アインとマドカにより暴走していた福音を撃墜され、救出される。スコールから聞いた亡国機業の言葉と福音を家族と見なしている事により、亡国機業への入隊を決意する。

 亡国機業入隊後は「エヌ」と名前を改め、髪の色を染めた。本編終了後は全て、元に戻している。銀の福音は、アルカによる改造で原作以上に強化されていて、大軍を敵と想定した機体に変化している。

 アインに関しては、最初こそ距離を置いていたが彼の過去や僅かに見せる子供らしい一面から徐々に距離を縮めつつあった。ある意味、彼の扱いに手馴れている。

戦闘評価

 銀の福音は遥かに強化されていて、ナターシャが操縦する事によりさらにその実力が跳ね上がる。エネルギー弾は広範囲への同時射撃が可能となり、また誘導弾でもあるため命中量かつ威力が上昇している。またレーザーブレードによる近接戦闘も可能となっており、懐へ入られても十分に対処が可能となっている。

作者コメント

 原作改変キャラの一人です。スコールがお母さんキャラなら、彼女はお姉さんキャラと言ったところでしょうか……。しかし、本編では影が薄くなってしまった所は反省点でした。もう少し加入が早くても良かったかなぁ……。

 

 

織斑 季理

織斑 久一

 千冬、一夏、マドカの両親。亡国機業最高クラスの権限を持っており、マドカ・一夏誘拐は全て二人の手によるものである。亡国機業のトップであり平穏をもたらすため、最適な傀儡を作り出そうとしていた。

 異常な身体能力を持った千冬は自我があると諦め、マドカを連れて行くが、マドカが余り成果を出せなかったため、スコールに引き取らせる。最後の手段として一夏のクローンを量産し、その中から千冬と同格の素質を秘めた存在を作り出そうとするが上手く行かない。そしてISが開発された時、一夏の誘拐を指示。コアを埋め込ませたのも彼らの指示だった。その背景には「世界が平和になる犠牲には人柱が必要」だという考えを持っていた。歪んだ思想は歪んだ過去があり、それが無ければ二人は幸せな家庭を築いていたに違いない。

作者コメント

 戦わないラスボス。織斑両親の登場です。アインのラスボスとしては彼と勝負するよりも心理戦の方が物語としていいかなと思ったため、用意したキャラです。彼らの本性は短編でご覧いただけます。……しかりありきたりなキャラになったなぁ……。

 

 

 

総合コメント

 二年に渡る修正が終わり、これでようやくIS-refrain-本編も終了となります。短編はまた追々修正し、その都度連絡していきますのでご安心を。

 まず何故修正を行ったかという事ですが、作品を振り返る中で気づいた事があります。それは毎日更新をしているとどうしても生まれる粗が酷過ぎると言う事です。特にアルカはそれが顕著であり、冷酷な一面が強く出ていた印象を受けました。「ないわ、これはないわ」と言う事や文章の乱れ、何かよく分からない話の流れもあるため、修正に踏み切りました。それで感じたのは、余りにも自分の語彙力が低すぎると言う事です。知識が足らないと思う時がかなり多かったですね。

 現在、他の連載もあるため中々修正を思うようにできずまたリアルの事情もあり、モチベーションが上がらないなど、私個人の問題も多かったです。今回の作品で得た反省をまた他の連載作品でも活かせるようにしたいと思ったのが本音です。

 こんな締めくくりにはなってしまいましたが、これでIS-refrain-完結です。今まで応援してくださった方、どうもありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 IS-refrain- for Answer

 

 

 ――この戦いの向こうに、答えはあるのか。

 

 

 救われぬ結末、絶望の未来。地獄を生き抜き、全てを失った一人の少年がもう一つの世界へ渡る。

 そこは能力者と呼ばれる超人とIS操縦者による、隠された戦場が常在する世界。

 彼は、全てから見捨てられた場所で一人の青年と出会う。

 

「――また随分と無邪気な死神もいた物だ」

 

「君なら強くなれる。私が保証する」

 

 十六代目、更識楯無――彼に引き取られ、そこで少年は世界を知る。

 

「元老院……まぁ、シナリオを描いている。要するにこの世界の脚本家だ。全てのISと能力者は、言うなれば彼らに管理されている形になる。彼らの目的はゲートの発見だ。全ての能力とISの原型が存在するとされている場所。ヘブンズ・アーツはそこから生まれたと言われる破片だよ」

 

「そして能力者は面白い事に男にしか発現しない。レプリカのISとは正反対だ。あぁ、そうだ。世界に出回るISは一人の研究者によって作られたレプリカだよ。プロトタイプのISは――能力者と互角以上に渡り合えるポテンシャルを秘めている。作れるのは元老院所属の企業だけさ」

 

「IS操縦者と能力者はランク付けがされている。1位から5位――彼らは数字通りの実力を持ち、ランカーと呼ばれている。男は能力とISを同時に使いこなし、女はさらにチューンアップされたISを使用する。私も戦いを見た事はあるが、ほとんど一方的な展開だった」

 

「サインズ――彼らには注意をしておいた方がいい。能力者の中でも特に危険な連中を示す言葉だ。高い実力に、破滅的思想主義者――最悪の組み合わせだね」

 

「あぁ、そうだ。君には名前を与えよう。――そうだね、千と言う名前がいいだろう。途方も無い可能性を感じる。だから千だ。――更識千。我ながらいい名前だと思う」

 

 彼の先に待ち受ける四つの結末。

 正義の守護者となり、多数を守る事に意味を持つ戦士の末路。

 

「オレは、守るために戦う。それが正義だ」

 

 理想に燃えた革命家として、世界と戦う道を選ぶ戦士の末路。

 

「未来の礎になる。そのためなら、オレは自分自身すら壊せる」

 

 奪われた真実を知り、世界への憎しみを抱いた虐殺者の末路。

 

「オレは、オレは間違えていた。オレが刃を向けるのは人間じゃなくて――世界そのものだったんだ」

 

 そして――全てを取り戻し、もう一度あの時の名で戦う事を誓う少年の末路。

 

「今度は争いの無い平和な世界を、生きたいな」

 

 

 全ては答えのために――。

 

 

「更識襲撃には裏がある。世には出ない隠された真実ってヤツだ。お前にはそれを知る義務がある」

 

 

 更識襲撃――十六代目更識楯無暗殺。

 彼の物語はそこから始まる。

 

 

「この度、国連は更識千容疑者ともう一人の国籍不明者を国際テロリストと断定しました」

「近々、多国籍軍による掃討作戦が予定されています」

 

 

 ――オレは何のために生きている。

 地獄に落ちたオレは、さらにその底に落ちる事になる。

 血の混ざった、肥溜めの泥を舐める。

 

 

「あいむしんかー、とぅーとぅーとぅとぅー」

「一億――」

 

 

 IS-refrain- for Answer 連載未定

 




最後は嘘予告です。今作とACfaのシナリオを組み合わせただけです。伏線まで仕込んだら私には完結まで何年かかるか分かりません。もし連載するとしたらシナリオはACfa基準で、ちょいちょいオリジナルを組み合わせた形になるでしょう。


それではIS-refrain-応援ありがとうございました。

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