「はぁ…はぁ…はぁ…」
俺はあれからずっと戦い続けた
時間は昼なんてあっという間に過ぎ、もう夜だ
それでも、あの龍のHPバーはあと一本ある
それに対して俺は残り4分の3
更には回復アイテムも尽きたし、これ以上はダメージを喰らうわけにはいかない
ソードスキルが使えればもっと速かったんだが、なんか使えなくされてて自分の技術だけで戦っていた
何度死にかけた事か
「いい加減…ぶっ倒れてくんねえか…?俺疲れたんだけど…」
俺は両手剣を地面に刺し、自分を支えた
「………汝が諦めるのであれば、それも良かろう…新たな剣聖を探すまで…」
「剣聖…?何だそれ……待てよ…?つまり、俺は剣聖になれるかも知れないって事か…?」
「……そうだ、だからこそ我は主を選んだ」
「へぇ…………そういや、AIにしてはしっかり出来てるな…まぁ、どうでもいいけどな…」
俺はしっかりと踏ん張り、両手剣を片手で持ち、龍を睨みつけながら構えた
その時メッセージが届く
「メッセージ…?…うわっ!?」
メッセージに気を取られ、龍の踏みつけをギリギリの所で避ける
「送り主は誰か分からんが、今は見てやれそうに無い!悪いなッ!!!!」
俺は地面を蹴り、龍に斬りかかる
しかし、龍の翼に叩かれ、落とされる
「ぐっ…!!まずはその翼…斬り刻んでやるッ!!!!!」
俺は龍の足元に潜り込み、足を斬りつけた
案の定、龍は体勢を崩す
俺は素早く足から離れ、翼に飛びかかった
「こんな翼、有っても無駄だろ?俺が貰ってやるよ!」
俺は翼の上を走り、龍の胴体に辿り着く
その時にすかさず翼の付け根を斬りつけた
その大きな翼は地面に落ちると、ポリゴン片となって消えた
龍は大きな咆哮を上げた
だが、俺は構わずもう片方の翼の付け根を斬りつけ、さっきと同じように翼をポリゴン片に変えた
「これで、俺を落とせないだろ…?」
俺は胴体から飛び降り、地面に着地する
その時
「さあ、ここから反撃開s…うぐっ!!?」
俺は壁に叩きつけられた
残りHPが5ミリ位残った
俺を叩きつけた正体は
「尻尾か…そいつも斬り落としてやる!!」
俺は壁伝いに走り、龍の後ろまで回った
「これでこの尻尾も使えないだ…ろッ!!!」
俺は尻尾に両手剣を叩きつけた
尻尾は勢い良く飛び跳ねた後、ポリゴン片に変わる
「これでトドメだぁぁぁぁ!!!!」
俺は高く飛び上がり、龍の頭に両手剣を突き刺した
龍の頭はそのまま地面に叩きつけられる
「……はぁ…はぁ…はぁ…」
その時に俺の使っていた両手剣の耐久度が無くなり、ポリゴン片となって消えた
「ちぇっ…ここでこの剣も終わりか…新しいの買わないと…」
俺がそんな事を言っていると
龍の方から声がする
「…導きの龍を打ち破りし者よ、見事なり…汝なら、この剣を使い熟せるであろう…」
「剣…?」
龍はポリゴン片となり、散り散りになった
その光景は結構綺麗だった
すると、アイテムドロップの表示が出る
「ん?これか?何々…導きの剣……名前そのまんまじゃん!」
俺は取り敢えず装備してみた
導きの剣なんて大層な名前してるから、聖剣的なイメージだったけど全然違った
刀身は紅く染まっており、血に塗れているように見えた
更には謎の文字まで刻まれている
何これ、魔剣?
名前からして聖剣っぽいのに、見た目魔剣?
刀身のカラーは何とかならないのか
プレイヤーの好みの色に変わっていると信じよう
それならまだ許せる、うん
「さて、HPはほぼ0だ…取り敢えず街に戻るか…」
俺はさっき届いたメッセージの存在を完全に忘れており、そのまま73層の街に戻った
「いやー、疲れた…さっさと寝たい気分だ…」
「「レイ(君)!!!!!」
「んあ?ってキリトにアスナ?どうしたんだ?」
「どうしたんだ?じゃないよ!今まで何処に居たの!?」
「え?フレンドだから場所分かるだろ?」
「それが、分からなかったんだ…フレンド欄に居るには居たんだが、場所が映らなくてな…メッセージも送ったが反応が無かったし…」
「メッセージはキリトからだったのか…心配させちゃったな、悪い」
「………って、お前HPヤバイじゃないか!!回復アイテムはどうしたんだよ!?」
「切れた」
「はぁ!?」
「いや、切れたんだから仕方ないだろ?」
「お前位のレベルと技術があれば、流石にアイテムは切らさないとは思うが…」
「…ソードスキル封印されて、HPバー5本の馬鹿デカイ龍を1人で相手してたんだ、切れるに決まってる」
「「……え?」」
「?どうした?」
「…ソードスキル封印って……そ、それにソロで…?」
「い、今までずっと戦ってたのか……?」
「落ち着けって…」
俺はそれからキリトとアスナに説教&質問攻めされた
辛かった
早く寝たかった
でも、キリトが飯を奢ってくれたので良しとしよう
それから俺はすぐに何時もの宿の部屋に戻り、直ぐに寝た
導きの剣のイメージは皆さんにお任せしますww
こうだったら良いなーみたいな感じでご想像下さいw